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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(118)『浮かぶ瀬もあれ』白川道(幻冬舎文庫)

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今年の読書(118)『浮かぶ瀬...
著者自身の自伝的小説で、ほぼ経歴通りの筋書きの時代背景は、「いざなぎ景気」の昭和44(1659)年を舞台としています。

主人公<梨田雅之>は23歳、大阪でひと稼ぎして師匠<砂押>の薦めで東京の広告会社に入社した新入社員の立場から物語は始まります。

バブル景気で潤う会社の派閥争いと出世競争に嫌気を指しながらも、上司やクライアントたちと銀座のマダムが経営する隠れ雀荘で一晩300万が動く賭博麻雀を楽しむかたわら、ママの妹の大学生<水穂>と、会社の同僚<めぐみ(通称ベティー)>との逢瀬を楽しむ地墜落的な心の動きを『病葉』に例えて描き切っています。

大学時代 には、<雀荘荒らし>といわれた麻雀からも遠のく生活をしていますが、麻雀をたしなまない方には理解できない牌の打ち回し場面には、昔の血が騒ぎました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
Commented by birdy
Posted at 2014-10-03 16:49

S44って、学生時代真っ只中です。
学生運動が盛んだったころですが、いざなぎ景気だったんですねぇ。
そんなに景気がよかったのかなぁ。
大阪万博の前年ね。

もう麻雀ってしなくなりましたね。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2014-10-03 16:53

文章のあちらこちらに当時の世相が出てきて、懐かしい感じを覚えながら読み終えました。
社会人でなければ、なかなか世の中の景気の流れは、わからなかったかもしれませんね。
人数が必要なゲームよりも、個人個人がゲーム機で遊ぶ時代になりましたね。

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