今年の読書(7)『悪銭 裏江戸探索帖』鈴木英治(ハルキ文庫)
Jan
12
「徒目付」の経験を活かし、事件解決のよろず相談の看板を揚げていますが仕事はなく、やくざの親分<元造>などの助っ人をしながら糊口をしのいでいます。
そんな折、一両小判の両替を頼まれ、切賃の稼ぎが一割と大きいのに味を占め裏両替屋を始めるのですが、大口の注文主が殺されている現場に立ち会ってしまいます。
はからずも寺の鐘を盗む「般若組」と接触、事件の裏側にはどうやら「贋金づくり」にからんだ陰謀がありそうで、<修馬>は事件の依頼で知り合った<美奈>の兄<朝比奈徳太郎>と共に真相を求めて動き出します。
のほほんとした性格で浪人生活に満足を覚えている<修馬>と、父の遺言である「仕官せよ」に夢をかける<徳太郎>との対比が面白く、江戸を舞台にした青春物語としても楽しめました。
Posted at 2015-01-12 15:19
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Posted at 2015-01-12 21:53
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