国鉄時代からの「夜行列車」も次々と廃止されてきていますが、著者は、週末の金曜日の夜に旅立ち、月曜日の朝に戻るという紀行文が、丁寧に綴られています。 本社は、冒頭で述べた『週末夜汽車紀行』と、平日の仕事帰りに訪れることのできる7路線をまとめた『七つの鉄道旅行』の2章での構成です。 学生時代、わたしも太平洋側から北上し、北海道に入り(当時は青函連絡船でした)、青森から日本海側を戻ってくるこ鉄道旅行をしましたが、著者のそれぞれの駅や町などの描写を読みますと、当時の懐かしい記憶が甦り、楽しく読み終えることができました。