今年の読書(55)『首都崩壊』高嶋哲夫(幻冬舎)
Apr
24
アメリカの危惧は現在の日本の政治・経済状況ではリーマンショック以上の危機が訪れ、世界恐慌の再来が起こるということで、東京で発生する大地震の要因もありました。
そんな折、東都大学地震研究所の<前脇>は、東京に直下型地震が5年以内に90%の確率で起こると予測、政府に情報公開を求めますが、国民がパニックの落ちるために無視されてしまいます。
<野田>首相は、一機打開のために首都移転計画を支持、2011年に解散した首都機能移転の室長だった<村津>をトップとする首都移転チームを立ち上げ、留学時代に首都移転の論文を書いていた<森崎>もチームの要として動き回ります。
日本の不安定な経済状況の中で儲けようとするヘッジファンドの企業登場させ、また道州制の政治的思惑も絡む中、<森崎>達は首都移転構想をまとめ上げますが、裏側にはアメリカ側の思惑がひしめいていました。
阪神・淡路大震災や東日本大震災の記憶の新しい中、東京一極主義の不安も現実的にあり、フイクションだと割り切れない気持ちで読んでおりました。
Posted at 2015-04-24 07:59
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Posted at 2015-04-24 17:13
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