<チャップマンシマウマ(画像:神戸市立王子動物園) >
「シマウマ」の白と黒のしま模様について、米カリフォルニア大学デービス校の<ティム・カロ>氏率いる研究チームは、アブなど血液を吸う虫を体表に止まりにくくする効果があるとの研究結果を米科学誌に発表しました。
生息地のアフリカで、虫を介して致死性の感染症に罹患するのを避けるためにしま模様が進化した可能性があります。ウマ科の動物に寄生する吸血性ハエの「アブ」と「ツェツェバエ」の2種族は、「シマウマ」と生息域がほぼ一緒です。その為に「シマウマ」がこれらの害虫に対する防御を必要があったとする理由の説明がつきます。
しま模様が存在する理由としては、ライオンなどの捕食動物から身を守るためのカムフラージュとする説や、体温を調節する機能があるとの説もありますが、カモフラージュ、捕食動物の回避、体温管理、社会的相互作用などの仮説には、一貫性のある裏付けが存在していません。
実験では、「シマウマ」と、模様のない単色の馬とでアブの接近する様子を比較。さらに単色の馬に単色の布としま模様の布をそれぞれかぶせて同様に比べたところ、いずれの場合も、しま模様の方が体表に止まったアブの数が少なかった。アブは体表近くでうまく減速できず通り過ぎたり、体表にぶつかったりしたといいます。しま模様が虫の目をくらませることで、体表にうまく着地させないようにする効果があるとみられています。
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Posted at 2019-02-27 01:32
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Posted at 2019-02-27 02:18
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