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散歩中にプランター栽培のウリ科キュウリ属の【メロン(甜瓜)】を見つけました。札には品種名として(アニバーサリー)と書かれていました。
【メロン】は果肉の色によって「赤肉系」、「青肉系」、「白肉系」に分けられます。赤肉は夕張メロンやクインシーメロンがよく知られていて、青肉ではアールスメロンやアンデスメロンなどが有名。また、白肉にはホームランメロンなどがありますが、この (アニバーサリー)はどうなんでしょうか。
さらに、網の有無によって「ネット系」、「ノーネット系」にも分けられます。ネット系メロンは、成長過程で果肉が果皮よりも大きくなろうとして、そのときに果皮がひび割れてしまいます。このひび割れをふさごうとしてできたコルク層がネットになります。一般的には、ネットの模様が均等であるほど良品とされ商品価値が高くなりますが、(アニバーサリー)は、「ネット系」のようです。
余談ですが、【メロン】は、ウリ科キュウリ属の植物で、植物学上や栄養学上では、「スイカ」や「イチゴ」と同様に野菜として分類されます。
どの程度プランター栽培で大きくなるのか想像もできませんが、散歩する楽しみが一つ増えました。
キキョウ科ホタルブクロ属の鉢植えの赤紫色の【ホタルブクロ】を見かけました。以前(376)では、白色の【ホタルブクロ】 を取り上げています。
【ホタルブクロ】は、日本、朝鮮半島、中国、シベリアなど東アジアに広く分布します。冬は茎葉が枯れて根の状態で越す宿根草です。日本では古くから親しまれている野草で山野、野原、道ばたなどで見かけます。野趣と愛嬌のある花姿が好まれ、庭園、鉢植え、茶花などに利用されています。
地中を横に走るほふく枝を出し、そこから茎を直立させて株が広がっていきます。草丈は80cm程になり、葉っぱは三角形に近いタマゴ型です。主な開花期は初夏で、先端が開いた釣り鐘状の花を咲かせます。がくは大きくV字に切れ込んで、「ナス」のヘタのような形をしています。がくの切れ込んだ部分には付属体と呼ばれるがくの切れ端のようなものがあり、上に反り返ります。花色は赤紫(淡紅)色や白色です。多くの変種や園芸品種があるようです。
名前の由来は子供がこの花でホタルを包んだから、提灯の古名「火垂る袋」が転じた名前、など諸説があります。日本に広く自生して古くから親しまれているだけに地方ごとの呼び名も多く、トーローバナ、チョウチンバナ、チョウチン、フクロバナ、ツリガネソウなどの別名があります。
プランターで栽培されていますバラ科オランダイチゴ属「苺」を見かけました。こちらでは珍しい【とちおとめ】という品種でした。
【とちおとめ】は全国的に見ても現在最も多く作られている品種ですが、主に関東で消費され、関西では【あまおう】の方が多く、また、【さちのか】 や【さがほのか】など九州産が多いようです。
【とちおとめ】は、【とちおとめ】」とは、栃木県農業試験場で育成され、1996年(平成8年)11月に品種登録された苺です。「久留米49号」に「栃の峰」を交配して選抜・育成された品種で、現在では栃木県内で生産されている苺の9割以上がこの【とちおとめ】となっているようです。
【とちおとめ】は一般的に、粒が大きめで形がよく、鮮やかな赤色をしています。糖度が高く、適度な酸味を持っており、果汁もたっぷりでジューシーな味わいです。果肉が詰まっているのでしっかりとした歯ごたえがあり、比較的日持ちがするのも魅力のひとつとされ、収穫してすぐのものは甘く強い香りがするのも特徴で、鮮度を見極めるための判断材料として香りを重要視されるようです。
キャベツは、アブラナ科アブラナ属の多年草。野菜として広く利用され、栽培上は一年生植物として扱われています。
キャベツの名前は英語「Cabbage」に由来していますが、さらにその語源はフランス語のcaboche(頭)に由来しています。別名には甘藍(かんらん)や玉菜(たまな)は丸く結球する性質に由来しています。
どちらにしても、丸く葉が結球しないと【キャベツ】ではないようで、プランター栽培で放置された【キャベツ】から 花茎が伸び、蕾を付けている のを発見、アブラナ科らしい黄色い4弁の花が咲きだしていました。花径2センチばかりと、 「菜の花」や 「スティックセニュール(茎ブロッコリー)」 の花径に比べて随分と大きい花姿でした。
【キャベツ】の花を見るのは初めてで、色々と調べて居ましたら「利益」という「花言葉」があるのに驚きました。中国の故事によりますと、<諸葛孔明>は、戦地での兵隊の食糧確保のためキャベツを栽培したとされ、「利益」の花言葉が付いたと言われています。
隣家の方が、プランターでマメ科マメ属の【エンドウ】を栽培されています。支柱に絡みつき背丈ぐらいに成長してきており、明るい春の日差しに【白花えんどう豆】の花が風に揺れているのを眺めています。
「エンドウ」には「白花種」と 「紅花種」 とがあるようで、サヤエンドウは「紅花種」花が多くて、スナップエンドウは白花種の花が多いみたいです。 えんどう豆には柔らかいサヤを食べる「サヤエンドウ」、中の豆を食べる「グリンピース」、サヤも豆も一緒に食べる「スナップエンドウ」の3種類に分けられています。
「エンドウ豆」は、古代オリエント地方や地中海地方で麦作農耕の発祥とともに栽培化された豆で、原産地域であるフェルガナから漢に伝来した際に、フェルガナの中国名が大宛国であることから豌豆(えんどう=宛の豆)と名付けられたことが名の由来となっています。
「ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)」 も「エンドウ豆」と同時に同様の利用が行われ始めましたが、今日では雑草とみなされています。また、同じ地域に起源を持つマメ科作物としては、「ソラマメ」、「レンズマメ」、「ヒヨコマメ」があります。麦作農耕とともにユーラシア各地に広まり、中国に伝わったのは5世紀、日本へは9-10世紀には伝わっています。また、メンデルが、「メンデルの法則」を確立した遺伝の実験材料としたことでも知られています。
バラ科・サクラ属の「ギョイコウ(御衣黄)」は、桜の開花の標準木である「ソメイヨシノ(染井吉野)」」が散った後、4月中旬~下旬頃に咲く桜です。「サトザクラ」の品種の1つで、開花したばかりの花は淡い緑色、徐々に黄色に変化していき、やがて花びらの中心部が赤く染まっていくのが特徴です。
「ギョイコウ」は、江戸時代に、京都の仁和寺で栽培されたのがはじまりと言われていますが、今では沖縄県を除く全国各地でみられるようになりました。
「ギョイコウ(御衣黄)」という名前は江戸時代中期から見られ、その由来は貴族の衣服の萌黄色に近いため。古くは「黄桜」「浅葱桜(浅黄桜)」などとも呼ばれていましたが、それが「ギョイコウ」なのかそれとも「ウコン」を指すものなのかはっきりしていません。江戸時代に<シーボルト>が持ち帰った標本が現存しています。
プランターで栽培されていますバラ科オランダイチゴ属「苺」を見かけました。「苺」特有の白い花を咲かせています【さちのか(幸の香)】という品種でした。
「さちのか」は旧野菜・茶業試験場久留米支場(現農研機構九州沖縄農業研究センター野菜花き研究施設)において「とよのか」に「アイベリー」を交配して育成された促成栽培向きの品種で、2000年2月に品種登録されています。
「さちのか」は長崎県や佐賀県などを中心に現在も多くの生産者がおり、市場でもよく目にする品種の一つです。
「さちのか」の果皮の色は濃い鮮赤で、果形は長円錘、果実の大きさはやや大きめです。果肉の色は淡紅色で、果心も淡赤色をしているの出、ジャムやピューレにすると綺麗な濃い色のものが作れます。その分、熟しすぎると黒ずんだ赤になりやすいようです。これはさちのかの特徴でもある酸化による黒化で、熟したものは収穫後時間と共に黒ずんだ濃い赤に変色してきます。
また、果肉はかなり硬く、輸送性、日持ち性に優れています。香りはやや強く、味は酸味が穏やかで、甘みとのバランスが丁度良い感じ。もちろん好みや栽培環境によって違いはあります。他のイチゴに比べ、ビタミンCが多く含まれているとされています。
植木鉢に花を咲かせた枝を刺したような形で花を咲かせている【ニワザクラ「庭桜)】を見かけました。
「ニワザクラ」は、中国原産のバラ科ニワザクラ属の落葉低木で、高さ1~1.5メートルぐらいにしか成長しませんので、株は大きくならず狭いところでも栽培が可能です。開花時期は、 3月 末~4月20頃です。
「ニワウメ」の変種とされていますが、花が「ニワウメ」よりやや大きく、一般には八重咲きの淡紅色の品種が多いようです。通常、八重咲きの品種を「庭桜」といい、一重咲きのものは「一重庭桜(ひとえのにわざくら)」と呼び分けています。
葉は長い楕円形ないし披針形で、互い違いに生える(互生)で、 葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)があります。
日本へは古い時代に渡来しており、古名を「はねず」といい、万葉集にも詠まれています。
「夏まけて 咲きたるはねず ひさかたの 雨うち降らば 移ろひなむか」 <大伴家持>
「思はじと 言ひてしものを はねず色の うつろひやすき 我が心かも」 <大伴坂上郎女>
「ウジルカンダ」(画像:共同通信)
国内では琉球列島が中心で、九州以南に分布する珍しい植物「ウジルカンダ」が、鹿児島県の奄美大島で開花しています。
薄緑、ルビー色、薄紫の3色の花弁が重なり合い、新緑の林を彩ります。見ごろは3月下旬~4月上旬だとか。
「ウジルカンダ」は「イルカンダ」とも呼ばれる大型のマメ科 トビカズラ属の植物で、ほかの樹木に巻き付いてつるを伸ばします。盛りには、おびただしい数の3色の花が、シャンデリアのように垂れ下がる姿が見られるとか。
久しぶりに<野菜>ネタの登場です。プランターで栽培されています【スティックセニュール(茎ブロッコリー)】ですが、収穫されることなく放置されているのか、アブラナ科アブラナ属らしく薹が立ち黄色い花が咲いていました。
【スティックセニョール】は株式会社「サカタ」のタネが開発し販売している、「ブロッコリー」に似た緑黄色野菜です。「ブロッコリー」よりも花が大きく食用部となる花序は小さく、茎が長く細長い。F1品種で、「茎ブロッコリー」とも呼ばれています、
一方の親は「ブロッコリー」でありもう一方の親は「ブロッコリーとカイラン(チャイニーズブロッコリー)」との雑種です。従来のブロッコリーに比べ早生で耐暑性に優れているのが大きな特徴です。また、アブラナ科の蔬菜としては例外的に1991年の品種登録されていますが、現在では期限切れになっています。
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