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フランス<デルバール社>のペインターシリーズの<バラ>として、「ポール・セザンヌ」や「アルフレッド・シスレー」等があり、この【モーリス・ユトリロ】もそのひとつで2004年に作出されています。
本日は、『エコール・ド・パリ』の画家としては珍しくフランス・モンマルト出身の画家<モーリス・ユトリロ>が、71歳で亡くなった命日に当たります。(1883年12月26日~1955年1月5日)
作品のほとんどが風景画で、教会や運河などの身近なありふれたパリの風景をたくさん描いています。
<バラ>としての【モーリス・ユトリロ】は、生き生きとした赤紅色に黄色・白色の絞り模様が入る大輪で、強いローズとフルーツの芳香性があり、また茎に棘の数がやたら多い特徴があります。
例年よりも一カ月は開花が遅れているでしょうか、ようやく秋の季語でもある【キンモクセイ(金木犀)】の強い独特の芳香が漂い出しています。
モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、「モクセイ(ギンモクセイ)」の変種です。
原産地は中国南部の桂林地方で、日本には江戸時代初期に渡来しました。
雌雄異株で、日本には雄株しかありませんので、結実することはありません。
秋に小さな4弁花の金橙色の花を無数に咲かせ、オシベが2本と不完全なメシベを持っています。
樹皮の様子が「サイ(犀)」の皮膚に似て、金橙色の花を咲かせるのが「金木犀」の名の由来です。
酒好きとしては、花冠を白ワインに付けた「桂花陳酒」がすぐに思い付きますが、お茶に混ぜた「桂花茶」も人気があるようです。
【デュランタ】 の仲間は約30種ほどが知られていますが、標準和名は「ハリマツリ」で、そのほかに「タイワンレンギョ」の別名があります。
分類上はクマツヅラ科ハリマツリ属の常緑樹ですが、耐寒性に欠け、日本では秋から冬にかけて落葉するようです。
花期としては4~10月、花色は青紫色で垂れ下がる花茎に花を房状に咲かせます。
花後には直径1センチ程度、黄橙色で先のすぼまった形状のブツブツとした果実がたくさん花茎に並んで出来ますが、まだ花が咲いている中、一粒だけ実が出来ていました。
遠くから見てこれは【アメリカフヨウ】だと分かるほど巨大な大輪の花を、初めて目にしました。
アオイ科フヨウ属の宿根草として、草丈は1~1.5メートル程になり、原産地は北アメリカアラバマ州、普通の「フヨウ」は、花径10センチ程度ですが、この【アメリカフヨウ】は花径20センチを超える花径で貫禄があります。
日本で改良された園芸品種に「サウザンベル」と言う品種がありますが、こちらは花径が30センチに達する巨大大輪種で、いまだ目にしたことはありません。
葉は裂け目の少ない卵型で、5枚の花弁は浅い皿状に広がって互いに重なり合い、その上に咲く美しい豪華な花が<一日花>として夕方にしぼむのは、なんだかかわいそうな気がしてしまいます。
秋になりますと、 「セイタカアワダチソウ」 とこの【コセンダングサ(小栴檀草)】の黄色い花が、路傍や空き地で目立つ、キク科センダングサ科の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物です。
【コセンダングサ】は、非常に変異が多い種で、写真の<管状花>だけを基本種として、白い<舌状花>のある「コノシロノセンダングサ」や、とても大きな白い<舌状花>を持つ「シロノセンダングサ」などがあります。
花が枯れて脱落しますと、あとは棒状の<そう果>が筒状に揃って束になります。
<そう果>が熟しますと、花床は反り返り、そのため <そう果> は放射線状に広がる姿になります。
<そう果>の先端の棘が何かに引っ掛かりますと根元から取れ、それにくっついていく、いわゆる<ひっつき虫>の仲間です。
今月は、初期からある葉の一枚(赤矢印)が、根元から枯れてしまいました。
嬉しいことに先が二股に分かれた葉が大きく成長して、二股の一方がまた二股に分かれました。
いままで記録してきました方向からでは葉が重なり合い、分かりにくくなって来ましたので、反面の姿を下段に配置しています。
10ヶ月が経過して、なんとなく面白い姿になってきました。
気温も下がり、これから初めて経験する秋から冬に向かいますが、この時期に成長してくれるものなのか、また観察を続けたいとおもいます。
4月19日にオープンして以来、大人気の「神戸アンパンマンこどもミュージアム」の山側の植え込みに、【サルスベリ・チカソー】が植え込まれていました。
名前通り、 「サルスベリ(百日紅)」 と同じ、ミソハギ科サルスベリ属の耐寒性落葉中木種ですが、背丈が50センチ程度にしかならない矮性の園芸品種です。
別名は「ラジェルストレー・ミアチカソー」(=学名)で流通しています。
花期は7~10月の夏場ですが、残念ながら花は咲いていませんでした。
来年の夏には、円錐花序に桃色の小花を地表面で咲かせている様子を、忘れずに観察したいものです。
ビロードの質感のある濃赤紫色の花弁(蕚)を持つ 「ニオベ」 とは対照的に、白色の八重咲きの花弁(蕚)の<ダッチェス・オブ・エジンバラ>です。
キンポウゲ科クレマチス属の落葉つる性木本で、 「カザグルマ(風車)」 の性格を持った一季咲き性のパテンス系として、1874年にイギリスの<Geurge Jackman&Son>社が作出しています。
花期は5~10月で、多くある八重咲きの中でも特に花姿が端正で美しく、140年立った今でも人気品種のひとつです。
気温が低くなれば中心が緑色を帯びて来ますので、数少ない秋の花として、色合いが楽しめます。
ビロードのような艶やかな質感がある<蕚>を持つ、<クレマチス>の品種【ニオベ】です。
キンポウゲ科クレマチス属の落葉つる性木本で、花期は4~6月の春先と秋に咲きます。
花心の黄色と6枚の花弁(蕚)の濃赤紫色の対比が美しく、高貴な雰囲気を醸し出しており、咲き始めは濃い赤色ですが、徐々に色の変化が楽しめる花です。
<シーボルト>により日本の 「テッセン(鉄線)」 と中国の「ラヌギノーサ」がヨーロッパに渡り、ヨーロッパの原産種と掛け合わされ、この四季咲き系の<ジャクマニー系>が作出されています。
こんもりとした巨大な 「エノコログサ」 かとも思える姿をしています【マラ・マラ】です。
一見、イネ科の 「ラグラス」 かなと思えたのですが、「葉」の形状が違い、たどり着いたのはヒユ科の【マラ・マラ】という品種です。
ヒユ科はほとんどが草で、世界に70属800種があり、日本では5属10種が知られています。
イノコズチ属の 「ヒナタノイノコズチ」 、ヒユ属の 「ハゲイトウ」 、ケイトウ属の 「ケイトウ」 、 センニチコウ属の 「センニチコウ」 などが代表種です。
花姿からして、「モコモコモンスター」 と同様に「ノゲイトウ」の仲間ではないかと見ています。
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