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花の少ない時期ですので、きれいな青紫色の花を咲かせる【クロッカス・コンカラー】はよく目立ちます。
アヤメ科クロッカス属の多年草として、数年は植えつけたままでも自然分球で増えて花を咲かせてくれます。
一般的な「クロッカス」は春に開花しますが、これは同属の「サフラン(クロッカス・サティヴス)」と同様に秋咲きの品種で、植えつけて2か月ほどで開花する強健性があり、矮性種として花丈7~10センチ程度、葉はあとから生えてきます。
朝晩は花弁を閉じていますが、昼間になるときれいに開き、黄色い<蕊>との対比がきれいです。
「菊」は平安の時代から薬草や観賞用として用いられ、江戸時代には古典園芸植物として幾種もの品種が育成されてきました。
花の形により、「大菊」 ・ 「厚物」 ・ 「厚走り」 ・ 「管物」 等があり、また構成される姿により、「一本仕立て」 ・ 「三本仕立て」 ・ 「福助作り」 ・ 「だるま作り」 ・ 「懸崖仕立て」 など多彩にわたります。
写真の【フリッキー】は、部分的に撮影していますので全体がわかりませんが、こんもりとした「ドーム仕立て」の形状をしています。
えんじ色の色合いがとてもしっくりとした感じで、もう少し日が経ち蕾が開花しますと、えんじ色の見事な半円球の姿が楽しめます。
先日紹介した 「シャルル・ドゥ・ゴール」 と同じ<青いバラ>の代表的な品種で、人気の高い【ブルー・バユー】です。
バラの名門であるフランスの<メイアン社>と双璧の、1887(明治20)年に創業されたドイツの<コルデス社>が1993年に作出しています。
フロリバンダ系の四季咲き、高芯丸弁先の花姿で、透明感のあるラベンダー色の花は遠くからでも目を引く魅力にあふれていますし、葉も濃い緑で形も美しいです。
残念ながら香りが弱く、もしこの【ブルーバユー】が強香性を持っていたなら、間違いなくバラの殿堂入り果たしたのではないかとおもえる名品です。
11月以降の低温期でも、きれいな花姿で咲いている四季咲きの【セレッソ】です。
「セレッソ(Cerezo)」はスペイン語で「桜」を指し、大阪市の「市花」ということでサッカーチームの名称「セレッソ大阪」として使われています。
作出者は兵庫県宝塚市にある<確実園本園>で、1998年に発表された品種です。
半八重咲きで色は淡い桃色から桃色、濃い緑色の葉を持ち中輪の大きさで、花もちがよく花付きもいい品種です。弁質がしっかりとしており、樹高も高くなりませんので、プランター栽培でもよくみかけます。
<ド・ゴール>といえば、すぐにフランス第18代大統領の名前だと浮かびますが、彼の正式な名前は<シャルル・アンドレ・ジョゼフ・ピエール=マリ・ド・ゴール>と長くて覚えられそうにもありません。
本日は、その<ド・ゴール>の没した日(1890年11月22日~1970年11月9日)です。
写真の<バラ>は歴史に残る人物として、フランスのバラの名門<メイアン社>が1974年に作出した【シャルル・ドゥ・ゴール】という品種で、柑橘系の香りが強く、花径は大輪で13センチばかりあり、美しいラベンダー色で「青いバラ」の代名詞になっています。
<バラ>の品種名だけではなく、空港や原子力空母、広場やセーヌ川にかかる橋の名前まで<ド・ゴール>が冠されているのは、改めて大統領としての業績を見直してしまいます。
突然変異で花弁(蕚)の色合いの変化が起こりやすい【オシロイバナ】の絞り模様の観察は、2011年8月30日の 4種類 から始まり、今回で38回目になりました。
年々観察していたあちらこちらの<株>も雑草扱いで撤去され、以前のように採集するのが困難な状況になり、今回の(18種類)を加えて、合計(250種類)と切りの良い数字になりましたので、一応最終回にしようと考えています。
絞り模様も色々な形態があり、斑点から面の色違い等同じ模様はないだろうと思いつつ、それでも200枚を超える模様をひとつひとつ見比べて確認する作業もそろそろ限界です。
(250種類)の模様の中でも、赤紅色と黄色の2色の色合いが <50:50> の花を見つけたときは、感無量になった思い出深い記録写真になりました。
黄色の「小菊」を使用した<懸崖造り>で、長さ1メートルほどの作品です。
前年秋の差し芽したものを、摘心を繰り返しながら、かまぼこ上に隙間なく花を咲かせるにはかなりの技術が求められます。
写真のように、滝のように崖から垂れ下がった形に仕立てるのが「前垂れ型」と、静岡県から始まった主幹を左右に曲げながら垂れ下がった形をつくる「静岡型」があります。
盆栽から発達した形だと思いますが、こまやかな世話が必要で作り手の苦労を感じながら眺めておりました。
みごとな花姿の「大菊」は、<管物(くだもの)>と呼ばれる形状の【泉郷 五色】です。
花弁が管状になり、直線的に放射線状に外側へと伸び、<玉巻>と呼ばれるように先が丸まっています。
管弁の太さにより、<太管・間管・細管・針管>の4種類に区分けされています。
昨日の<厚物>としての 「国華の印」 も豪華ですが、この<管物>も、見ていて飽きない花姿です。
花径20センチを超す立派な純白の<キク>が、鉢に「三本仕立て」で飾られていました。
江戸時代中期から栽培されている、<厚物>という品種群のひとつ【国華の印】です。
花径6寸(18センチ)以上の「大菊」のなかでも、太い管弁が数百枚集まってこんもりと盛り上がるように咲く形状を<厚物(あつもの)>と呼び、一番外側の花弁が長く突き出た姿の菊を<厚物>と区別して<厚走り>と分けています。
「大菊」は、半年以上手間と時間をかけて育て上げなければいけませんので、園芸店で見かけることはなく、菊愛好家の腕の見せ所の季節になりました。
よく目にする「マツボックリ」の大きさは、5~6センチほどの長さですが、この【オウシュウトウヒ(欧州唐檜)】の球果は15センチと巨大です。
マツ科トウヒ属の常緑針葉樹で雌雄同株、別名として「ドイツトウヒ」・「ヨーロッパトウヒ」・「ドイツマツ」などの名称で流通しています。
ヨーロッパ原産、アルプスなどの山岳地帯からスカンジナビア半島の代表種であり、ドイツの有名な「シュヴァルツヴァルト(黒い森)」の樹木として有名です。
スェーデンでは2008年にダラルナ地方で発見された本種(正確には根の部分)は、約9550年前とする報告がなされ、これは現在確認されている中で最古の樹齢です。
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