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樹高15メートルほどに育つ常緑高木で、北アメリカに分布している【ニオイヒバ】が、実をつけていました。
ヒノキ科ネズコ属で雌雄同株、花はしっっぽい色をしています。
品種により香りの強さは違いますが、<鱗片状>で平たい葉はよい香りがあり、明治時代中期に公園の植え込みや街路樹として用いられてきました。
【ニオイヒバ】のタネには<翼>がありますが、よく似たヒノキ科の「コノテガシワ」にはなく、見分けるポイントになります。
花後にできる<球果>は、10月~11月頃になると朱色に熟して裂開、タネをまき散らします。
北アメリカ北部を中止に分布している【シンフォリカルポス】は、スイカズラ科シンフォリカルポス属の落葉低木です。
属には17種が分類、1種のみ中国に自生、16種が北アメリカ産です。
園芸的には白色の実をつける 【シンフォリカルポス】 をよく見かけ、その白い実の姿より和名では「セッコウボク(雪晃木)」と名付けられています。
写真の赤紫色のモノは<原種>で、おそらく「オルビキュラトゥス」という品種名だとみているのですが、断定には躊躇しています。
花は白色か淡い桃色で、夏に葉の根元から伸び花径7ミリほど、花冠は5つに分かれる小さな花を下向きに咲かせ、花冠には小さな紫色の斑紋が点在している【ヤブッコウジ(藪柑子)】です。
サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑低木ですが、樹高はせいぜい20~30センチ程度にしか成長しません。
正月の縁起物として使用され、 「センリョウ(千両)」 や 「マンリョウ(万両)」、「カラタチバナ(百両)」と同様に「十両」とも呼ばれています。
江戸時代より古典園芸植物のひとつとして多くの品種が栽培され、現在では約40種ほどが保存されています。
夏場の成長に比べて、やはり気温が下がってくると共に「葉」の成長も鈍化してきました。
先月 伸びていた「葉」の先がくるりんとねじ曲り(青矢印)、面白い形に成長しています。
今月は(赤矢印)の小さな「葉」が、1センチばかり顔出ししました。
明日から11月、気温も下がってきますが、なんとか頭を出してきているこの(赤矢印)の「葉」が、大きく成長することを期待しています。
沖縄・台湾、マレーシアなどの熱帯アジアからオーストラリアにかけて広く分布している【コウシュンカズラ】です。
漢字表記では「恒春葛」と表示、「恒春」は台湾最南端の地域名「恒春」により、「葛」はつる性植物から名づけられています。
園芸店では、「香春カズラ」の表示で流通しているのを見かけました。
キントラノオ科トリステラティア属の常緑性つる性植物で、属には約30種が分類され、属名の「 Tristellateia 」はラテン語の「 Tri(=3) + stellae(=星) 」からなり、花後にできる「実の形」からきています。
花は茎の先端に付き花径2センチ程度、鮮やかな黄色の5弁花で、見ごたえのある花序を形成しています。
一見花弁に深い切り込みがありますので、 「カワラナデシコ」 に似ていますが、より大輪で弁巾は広く重なり合っている花姿をしています。
この【ピーチプリンセス】は、鳥取県の<村岡オーガニック>が育成、「ジャパンフラワーセレクション2011-2012」において、「ジャパンデザイン特別賞」を受賞した品種です。
開花初期は濃い桃色をしていますが、時間が経つと共に淡い桃色へと花弁の色が変わる特徴があり、写真の花色は中頃の色合いです。
手入れされた花壇の中に、多彩な花姿の<ナデシコ(撫子)>を見つけました。
ナデシコ科ナデシコ属の植物の総称として使われ、 <秋の七草> のひとつで、北半球の温帯地域に約300種が分布、日本には「ヒメハマナデシコ」や「シナノナデシコ」などの固有種が自生しています。
中国では早くから 「セキシク(石竹)」 が園芸栽培され、平安時代に日本に渡来、四季咲き性であることから「常夏」と呼び、中国の「唐撫子(石竹)」に対して、日本の 「カワラナデシコ」 を「大和撫子」と呼び分けていました。
<清少納言>は<ナデシコ>が一番好きだったようで、『枕草子』(第67段)の中で、< 草の花は、なでしこ。唐のはさらなり、大和のも、いとめでたし >と書いています。
細長い花序の下から上へと咲き上がり、花の色は赤紅色から銀色へと変化する【ノゲイトウ(野鶏頭)】です。
ヒユ科ケイトウ(セロシア)属の一年で、原産地は熱帯アジア地域、属名の「セロシア」でも流通しており、属名の「Celosia」は、ギリシア語の「keleos(燃える)」からきており、花姿を「炎」に見立てての命名です。
属には約60種ほどが分類されていますが、園芸的に栽培されているのは「アルゲンテア」とその変種がほとんどになります。
日本には中国から古い時代に渡来しており、『万葉集』にも「韓藍」という名で4首が詠まれています。
我がやどに 韓藍蒔き生ほし 枯れぬれど 懲りずてまたも 蒔かむとぞ思う
< 山部赤人 巻3ー384 >
1カ月ほど前に「実」ができているのを見つけました。樹形や葉の形から、<ツバキ>だと判断したのですが、保留にしておりました。
<ツバキ>の「実」といえば、 丸っぽい感じのイメージ があり、わたしの知識ではこのように涙型の紡錘形があると断定できませんでした。
もうそろそろ熟しているころだと思い、再度足を向けてみますと「実」が熟して割れており、間違いなく<ツバキ>だと同定できました。
残念ながらどのような品種名なのかまでは特定できませんが、<ツバキ>だとわかり一安心しています。
道路脇に置かれたコンテナボックスに、こんもりと茂っていた【トレニア・フルニエリ】です。
ゴマノハグサ科トレニア(ツルウリクサ)属に分類され、東南アジア・アフリカを原産地として約40種ほどが分布しています。
一般的に<トレニア>といえば、インドシナ原産の【トレニア・フルニエリ】の変種や園芸品種を指しています。
草丈20~30センチほど、よく枝分かれをして花付きがよく、春先から秋ごろまでと花期も長く、花径15ミリほどの唇状の花を次々と咲かせます。
別名「ナツスミレ(夏菫)」や「ハナウリクサ(花瓜草)」と呼ばれ、花色も濃い紫色を基本として、白・赤・赤紫・桃色とカラフルです。
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