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30~50センチ程度の長い花茎が風に揺れている姿は、なかなかかわいい感じの【ブタナ(豚菜)】です。
キク科エゾコウゾリナ属の多年草で、春先から秋ごろまで長期間に渡り咲いています。
原産地はヨーロッパですが、1933(昭和8)年に北海道ではじめて発見された帰化植物で、当時は「タンポポモドキ」と呼ばれていました。
1934(昭和9)年、神戸市の六甲山中で採集されたときに、フランスの俗名「豚のサラダ」から【ブタナ】と命名されています。
まっすぐに伸びた花茎には葉がなく、途中で数本枝分かれをし、それぞれの先端に花径2~3センチの黄色い<舌状花>だけの花を咲かせるのが特徴です。
花径2ミリほどの小さな花が集まり、全体で花径10ミリほどの花に見える【スイートハーブ・メキシカン】です。
繁殖力が強く、横へと地下茎を伸ばして増殖していきますので、グランドカバーとして重宝する<ハーブ>です。
クマツヅラ科イワダレソウ属の多年草で、原産地は名称通りメキシコが中心です。
葉と花には「カンゾウ」の根に似た甘みと芳香性があり、砂糖よりも甘みが強いので、「マテ茶」の甘味料として用いられていますが、樟脳成分を含んでいるために砂糖の代用になならないとの見解もあるようです。
空き地に「イタドリ」の花が咲きほころんでいますが、その枝に「ヤマノイモ」の蔓が絡み付き、【むかご】がたくさんできていました。
【むかご】は、植物の栄養繁殖器官のひとつで、主として地上部にできるモノをいい、葉が肉質となる<鱗芽>と、茎が肥大化して形成される<肉芽>とに分けられます。
<鱗芽>としては 「オニユリ」 などがあり、写真の【むかご】は後者です。
食材として【むかご】として扱うのは、一般的に「ヤマノイモ」や「ナガイモ」の山芋類です。
量が取れませんので、お店で見かけることはありませんが、秋の味覚として、葉が黄色くなり始めるころに【むかご】も完熟しますので、もう少し待たなければいけないようです。
葉の間から花茎を伸ばし、赤紅色のきれいな花を咲かせていました【ヒューケラー】です。
ユキノシタ科ツボサンゴ属の常緑多年草で、原産地は北アメリカ、約50種ばかりが分布しています。
【ヒューケラー】はどれも、葉の色が季節の温度により変化し、また日照・水分の影響でも変わります。
写真の花は、「赤花ツボサンゴ」の改良品種で<リップスティック>と呼ばれ、特に鮮明な赤紅色の花が印象的で、葉は緑色で葉脈付近が白っぽくなり、晩春から秋へと花期が長いのも魅力です。
和名通り、路傍や造成地の荒地などで見かける【アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)】です。
マメ科ヌスビトハギ属の多年草で、1940年代に北アメリカから渡来、今では帰化植物として生育しています。
花は紅紫色のマメ科らしい形状で、草丈は1メートル、上側にある幅9ミリばかりの<旗弁>の基部に、黄緑色の2地の斑が入ります。
花後にできる実は厄介で、かぎ状の細かい毛が密生している、いわゆる「ひっつき虫」と呼ばれる鞘を実らせます。
本種は「アフェランドラ・スクアロサ」の改良された園芸品種で、茎が太く寸がつまった高さの低い常緑低木で、葉は光沢のある濃緑色、白い葉脈がはっきりと入っています。
キツネノゴマ科アフェランドラ属として、南アメリカの熱帯から亜熱帯地域に約200種ほどが分布しています。
以前にも アップ していますが、今回は茎の頂点に重なり合う黄色の<苞>から、長い筒状の黄色の花を咲かせているのを見つけました。
花が枯れても、黄色の<苞>は2か月ほど色褪せず、葉の模様と黄色の<苞>の対比がきれいな植物です。
草丈2メートルほどの<木立性ベゴニア>に、シャンデリアのように桃色の花が咲いていました。
シュウカイドウ科ベゴニア属の草本で、主に熱帯・亜熱帯地域に1500種以上の野生種が分布、園芸的には 「球根性」 ・ 「根茎性」 ・ 「木立性」に大別されています。
木立性とは、球根(根茎)がなくて茎が直立するベゴニアのことで、大きいモノでは3メートルほどに成長し、品種も600以上あり品種の同定まではできていません。
班入りの葉と桃色の花の対比がきれいで、しばし見とれておりました。
JR元町駅南側の花壇に、<ストロビランテス>が植え込まれています。
キツネノゴマ科ストロビランテス属の常緑性低木で、原産地はミャンマーです。
葉の裏側が暗紫色をしていますので和名では「ウラムラサキ(裏紫)」と呼ばれ、葉表は紅紫色がかった葉で、くっきりと葉脈が目立ちます。
葉の表面はうっすらと銀色でコーティングされた感じがあり、光が当たりますと金属光沢を帯び、とてもきれいな葉が楽しめます。
本来は葉を楽しむ観賞用の植物ですが、冬から春にかけて淡い紫色の長さ3センチ程度の花を、総状花序で咲かせます。
何とも複雑な形態の花を咲かせるつる性植物の <トケイソウ(時計草)> ですが、真っ赤に熟した「実」を見つけました。
大きさも色合いも、なんだか 「ヒメリンゴ」 にそっくりですが、名称も【レットアップル】といい、クサトケイソウ系の品種です。
一般的に<トケイソウ>類は確か他家受粉が必要で、なかなか実をつけない種として記憶があるのですが、丁寧にお世話されているかたの努力の賜物だとおもいます。
夏の強い日差しや乾燥に強い【ハナスベリヒユ】ですから、この時期花壇の定番の花です。
スベリヒユ科スベリヒユ(ポーチェラカ)属の多年草ですが、<一日花>として短命ですが、最近は改良されて花持ちの良い品種も出てきているようです。
花径は2~3センチ程度の5弁花で、 赤紅色 ・ 桃色 ・ 橙色 ・ 白色 ・ 黄色 ・ 紫色など多彩で、今回二色咲きの品種を見つけました。
性質的には丈夫で手のかからない園芸品種ですが、「スベリヒユ」と同様に生で加熱して食用になり、ωー3脂肪酸を多く含み、医学的にも効果が期待される植物です。
戦時中は、 「夏の七草」 として食用野草の中に数えられています。
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