ウエストシアトルからフェリーで15分ほどのバションへ行ってきた。
その途中、高速インターチェンジ、90号線から5号線への合流地点でのこと。
私の運転する車の隣にぴったりとついた車が
そのまま合流から一つの車線へと譲ることせずに走り続ける。
本線は私側にあるし、若干だが私の方が先に合流地点に達して頭一つとびぬけている。
優先権は私にある。
それでも譲らない隣の車。
このままでは側面接触する。
ブレーキをかけて、「お先にどうぞ」と譲ってあげる。
でもそれに鼻をかけられては相手のためにもならない。
抗議の意思表示としてクラクションを鳴らす。
ここでイライラしたり、腹を立てるのが私の通常。
しかし最近、その応答は私自身が自分に許した結果であるのを知った。
相手や環境が私をイラつかせるのではない。
相手がどうであっても、どのようにそれを受け止めるかは私自身にかかっている。
その受け止め方を練習する良い舞台となった。
フェリー乗り場につくと、フェリーは出航寸前。
ブースで支払いを済ませると、そのまま船の体内へ吸い込まれた。
ついている、ヤッタ~。
帰りのフェリーでも同様で最後尾について
私の車が乗り込むや否やゲートが閉じられた。
あらゆる状況を支配されている大いなる方からのメッセージであると受け止めた。
「あなたは覚えられている。
わたしから捨てることはない。
こんなにも良くしている。
あらゆる恵みを与えつくしている。
試練か?
それはさらに成熟するための学科である。
さあ、上を見上げてごらん」
キッパーが我が家に来てからまだ数日。
夜は寂しいらしく数時間ごとに夜泣きをする。
最初の夜、家内は4~5回も夜中に起きてはトイレなど、あやしながら外に連れ出した。
人の赤子のように手がかかる。
それでもかわいい。
飽きない。
居間のカーペットにうんこをされたときは流石に閉口したが、
トイレトレーニングも少しずつ進んでいる。
「しかし、神の人よ。
あなたはこれらのことを避け、正しさ、敬虔、信仰、愛、忍耐、柔和を熱心にもとめなさい」(Ⅰテモテ6:10)
「神の人が、すべての良い働きのためにふさいわしい十分に整えられた者となるため」
(Ⅱテモテ3:17)
聖書が「神の人」と呼びかけている対象がある。
広義としてはクリスチャン全体であるといえようが、
ここでは第一義の宛先人である、テモテに呼びかけられた呼称である。
「神の人」とはどんな人か?
文脈からすると、ⅠでもⅡでも、聖書の教えから逸脱した人たちと対峙するところで使われている。
世の終わりの困難な時代に、真理をいつも学んではいるが真理に達しない人々。
高慢さに取りつかれ、金を追い求めたがゆえに信仰から迷い出てしまった人々。
つまり、神と己との垂直関係が確立されていない中で、他者との相関関係の間柄でしか信仰も、生き方も、自己認識もとらえていない人々。
神の前での自己が確立されていない人々。
それに対しての「神の人」とは、神との交友が確立されている人のことで
それが第一の資格であり、全体の根本であるといっていい。
何ができる、これができるという条件ではい。
これをやってきた、こんな地位にある、といったものでもない。
人からの評判がどうであろうと、
自己の名誉がどうなろうと、
それらに死んでいて
神と自己の甘美な関係に生きている、それで充足している人のことである。
シアトル地区での日本人伝道に携わっているリーダーたちとの会合がある。
3か月毎に開かれていて、ともに伝道や教会のこと、家庭や個人的なことも話し合い、祈りあってきている。
このところ、長老教会を会場にすることが多くなった。
この日も、それぞれの課題を分かち合いながら祈り合った。
時に働きは厳しく感じることはあるが、こうして重荷を分け合うことのできる場があるのは励みとなる。
まさに無上の仲間が与えられている。
これも至高者なる方からの無代価の恵みである。
San Rafael にある聖堂
こんなタイトルでハーバード大学の医学部臨床教授、「ハーバード成人発達研究所」の第四代所長のロバート・ウォールディンガー氏が講演しているビデオをTEDで見た。
「ハーバード成人発達研究」は史上最も長期に渡って成人を追跡している研究だそうで、1938年からの75年間、724人の男性を追跡し、休むことなく仕事や家庭生活健康などを記録してきたという。
この調査報告によれば幸福な人生の秘密は人間関係にあり、しかも身近な人との親密な関係の質に多くを負っているそうだ。
身体面の健康をもたらすのみならず、脳にも大きく影響していることを先回までにお伝えしてきた。
今回、セミナーの結論部分をお伝えする。
「 この教え— 親密で良い関係は 包括的に 私たちに益となっているという教えは 今に分かった事ではありませんね 何故そんな関係は築き難く 無視され易いのでしょう 誰もそうですが 私たちは手っ取り早く 手に入れられる 生活を快適に維持してくれるものが 大好きです 人間関係は複雑に込み入っています 家族や友達との関係をうまく 維持して行くのは至難の業です その地道な努力は地味で その上その仕事は 死ぬまで続きます 75年間に渡る研究で 定年退職後 一番幸福な人は 仕事仲間に代わる新しい仲間を 自ら進んで作った人達です 最近の調査での 新世紀世代のように この研究の参加者の多くは 彼らが青年期に入った時 名声や富や業績が 良い生活をするには 必要なものだと 本当に信じていましたが 75年もの間 我々の研究で 繰り返し繰り返し示されたのは 最も幸せに過ごして来た人は 人間関係に頼った人々だという事した それは家族 友達や コミュニティだったり様々です」
「あなたはどうですか? 今 あなたが25才 40才 60才なら あなたが人間関係に頼るとは どういう事なのかでしょうか?」
「あなたに出来る事は 実際 無限にあります テレビやPCの前の時間を 人と過ごす時間に充てる 新鮮さを失った関係を活気づける為 何か新しい事をパートナーとする 長い散歩とかデートなどです また何年も話していない家族に 連絡を取るのも1つの方法です よくある家族の いざこざは 遺恨を抱く人々に ひどい悪影響を及ぼすからです 」
、、、なるほど、なるほど。
75年には遠く及ばないが、私の身近な経験からいっても同意できる結果ではないか。
ウォールディンガー氏は講演の最後を次のようにして締めくくっている。
「 最後にマーク・トウェインの言葉を 引用して終わります 一世紀以上むかし 彼は人生を振り返り こう書きました。
『かくも短い人生に 諍い 謝罪し 傷心し 責任を追及している時間などない 愛し合う為の時間しかない それが例え一瞬にすぎなくとも』
良い人生は良い人間関係で築かれます」
地味で手間暇かかることには違いないが、人間関係を育成するその小さな営みの連続が後に大きなリターンをもたらすことになるという。
このシリーズはこれで終了します。
こんなタイトルでハーバード大学の医学部臨床教授、「ハーバード成人発達研究所」の第四代所長のロバート・ウォールディンガー氏が講演しているビデオをTEDで見た。
「ハーバード成人発達研究」は史上最も長期に渡って成人を追跡している研究だそうで、1938年からの75年間、724人の男性を追跡し、休むことなく仕事や家庭生活健康などを記録してきた。
先回、その結果が「人間関係」であると書いたが、さらにそれについて得た教訓が続く。
「 第一に周りとの繫がりは 健康に本当に良いという事 孤独は命取りで 家族 友達 コミュニティと よく繋がっている人程 幸せで 身体的に健康で 繫がりの少ない人より 長生きするという事が 分かりました 孤独は害となるという 研究結果が出たのです 孤立化を甘んじて受け 生活している人は あまり幸せに感じていないのです 中年になり健康の衰えは早く 脳機能の減退も早期に始まり 孤独でない人より 寿命は短くなります 悲しい現実ですが これから先 いつでも アメリカ人の2割以上は 孤独だと回答するでしょう しかし 群衆の中や 結婚生活の中でも 」
「 孤独を感じることはあります つまり ここで重大な事は 友人の数だけが ものをいうのではなく 生涯を共にする相手の 有無でもないのです 重要なのは 身近な人達との関係の質なのです 争いの真っただ中で暮らすのは 健康に悪い事が分かっています 例えば愛情が薄い 喧嘩の多い結婚は 健康に悪影響を及ぼし 恐らく離婚より悪いでしょう 愛情のある 良い関係は 人を保護します」
「我々は参加者全員を追跡し 彼らが80代になった時 中年の彼らを振り返り 誰が健康で幸せな80代になったか 予測してみたかったのです 彼らが50才の頃に得た 彼らのデータを全て 集めてみると 中年のコレステロール値等とは 関連性はなく どの様な老年を迎えるかは 当時の人間関係の満足度で 予測される事が分かりました 50才で最も幸せな人間関係にいた人が 80才になっても一番健康だったのです」
生活習慣病を計る指標としてコレステロール値があるが、それと幸福度との関連性がないという。
「身近な人との関係の質」が老年に至って健康を守る最大の要因であったとされている。
これは広大なサンプルから抽出された科学的データの結論であって、人の人生観や意見に基づくものではない。
それだけに説得力がある。
さらにその良い人間関係というのは身体面だけではなく、脳にも大きな影響を与えているというから見逃すわけにはいかない。
「人間関係と健康に関して 分かった3つ目の大きな事は 良い関係は身体の健康だけでなく 脳をも守ってくれるという事です 堅固な良い関係をしっかりと 80代にまで持ち続ける人は その関係に守られています そういう関係にいる人— 何かあった時 本当に頼れる人がいる と感じている人の記憶は はっきりしています 一方 パートナーには 全く頼れない と感じている人には 記憶障害が早期に現れ始めます 良い人間関係といっても 波風がない訳ではありません ある80代のカップルは 明けても暮れても小言を 言い合っている かも知れませんが お互い頼り合える と感じている限り 彼らが苦難に遭遇した時 口論しても後々まで残る という事はありませんでした」
このコラムはさらに続きます。
だいぶ刺激的なタイトルのコラムを読んだ。
その点について自己啓発書などが頻繁に取り上げている。
アメリカ発の自己啓発教材「SMIプログラム」(ポール・マイヤー著)によれば
「人生で最も大切な能力」として、
「経済職業面」
「家庭家族面」
「健康身体面」
「精神倫理面」
「教養教育面」
「精神文化面」
の6つの分野に分けて考えられるという。
なるほど、と思う。
各分野を伸ばしていくように務め、その総合点を上げることで人生の幸福、ないしは成功が引き寄せられるのだろう、と考えるのもうなずける。
この度、「TED」でハーバード大学の医学部臨床教授、「ハーバード成人発達研究所」の第四代所長のロバート・ウォールディンガー氏が
「史上最長の研究が明かす 幸福な人生の秘密」
と題してスピーチをしているのを拝見。
「ハーバード成人発達研究」は史上最も長期に渡って成人を追跡している研究だそうで、1938年からの75年間、724人の男性を追跡し、休むことなく仕事や家庭生活健康などを記録してきたという。
その調査の結果、人生で一番大切なものはなにかが分かったと教授。
ビデオの中身を紹介すると、、、
「一生を通して私たちを 健康で幸福にしてくれるのは 何でしょう? 最高の将来の自分に 投資するなら 自分の時間とエネルギーを 何に使いますか? 新世紀世代を最近調査し 最も大切な人生の目的は 何かと訊ねました 80%以上の答えは 主な人生の目的は 富を蓄える事で その同じ若者の50%の もう1つの大きな目的は 有名になる事でした 」
そんな導入から始まり、
調査の追跡について述べる。
「1938年以来 男性の2グループを 追跡しています 1番目のグループは研究が始まった時 ハーバード大学の2年生で 第2次世界大戦中に大学を卒業し 殆どが戦争に行きました 2番目のグループには ボストンの極貧環境で 育った少年達が この研究の為に選ばれました 1930年代のボストンで 最も問題の多い貧困家庭出身の 人達だからという理由からです 水道設備もないような安アパートに 彼らの殆どが住んでいました
研究が始まるとすぐ 10代の彼らをインタビューし 健康診断を受けさせました 我々は彼らの家に行き ご両親達もインタビューしました その少年達が今大人になり 様々な人生を歩んでいます 工場労働者や弁護士 レンガ職人や医師になったり 1人はアメリカの大統領になりました 中にはアル中になった人や 統合失調症になった人もいます この様に社会の底辺から這い上がり ずっと上まで登り詰めた人もいる一方 それとは反対の方向に人生を 辿って行った人もいるのです」
75年にわたるという気の遠くなるような期間、700人以上を対象にした追跡結果、「人生に幸福をもたらす最大の能力」について次のように述べる。
「これから分かった事は 彼らの人生から得た 何万ページにもなる情報から 分かった事は何でしょう? それは富でも名声でも 無我夢中で働く事でもなく 75年に渡る研究から はっきりと分かった事は 私たちを健康に幸福にするのは 良い人間関係に尽きるという事です 」
、、、何だって?
「人間関係に尽きる」?
それが最初に私がいだいた感想だった。
何だ、そんなことかぁ~。
金銭か名誉か業績かとばかり期待していたが。。。
さらにその人間関係に関する「3つの大きな教訓」について話は続く。
長くなりましたので、後半は次回以降に。
ポートランドの街で最近見かける変な乗り物がある。
10名ほどが四角いテーブルを囲見ながら楽しそうに呑んだり、おしゃべりしている。
かと思うと、彼らの足は自転車を漕ぐように忙しく動いている。
車道の真ん中を堂々と進んでいるのだ。
私の駐車した真後ろにその変な乗り物が近づき、停止した。
停留所となっているようだ。
観光用なのか、呑むのがもくてきか、ただの集団での移動が目的か?
皆目見当がつかない。
聞いてみようかとも考えたが、彼らの明るい勢いに押されてその勇気がなかった。
横浜・みなとみらい
非認知能力というのものがあるらしい。
読んで字のごとく、客観的数値(点数や指標など)で測るのが困難な能力のこと。
例えば自己管理が挙げられる。
目の前にドーナツがある。朝から白砂糖を食べる弊害と食べる衝動とを比べてどちらを選ぶのか。
何となしにTVの前に陣とって数時間を過ごすのか、読書にその時間を費やすのか。
これらは他者に評価されないことであっても、自らを律する能力に違いない。
非認知能力にはその他にも、意欲、忍耐力、状況を把握する「メタ認知ストラテジー」、リーダーシップと社会性、回復力と対処能力、創造性、好奇心などがある。
ダックスワース准教授という人が、成功者に共通する非認知能力があることを突き止めたという。
それは、「やり抜く力」。
「遠いゴールに向かって、興味を失わず、努力し続ける力」。
状況がどうであっても、やり抜く力の強いことが成功のカギとなっているという研究結果を発表した。
そしてIQとやり抜く力には相関関係のないことも証明した。
かえってIQが高いとその才能に溺れてしまうこともある。
学校を卒業すれば点数以上の能力が圧倒的に重要であるのを私たちは経験してきた。
う~ん、IQは先天的なものであろうが、やり抜く力というのは訓練して身に着けるものであるとしたら、この調査結果は福音ということになる。
家庭や学校で身に着け、鍛えられたら「健康や幸福感など多岐にわたる効果を発揮する」という。
さらにある研究では4つの基本的なしつけ(嘘をつかない、他者を親切にする、ルールを守る、勉強に励む)を親から教わった人は、全く教わらなかった人と比べて年収が84万円も高い結果となっている。
勤勉という非認知能力がここにも作用している。
知識よりも、この種の能力を我が子に身に着けさせたいと日ごろ考えている。
わが身を振り返って学生時代、何ら身についていない自分自身だったから(汗)。
今からでも間に合うとしたら、わが身の後姿を見せてやりたいものだ。
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