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おそらく明治後期、あるいは1900年頃に制作された「鷺と古木型花瓶」である。とても良くできており、絵付けもうまい。古木部分の色も少し窯変釉が掛かっており、とても凝っている。江戸末期から明治初頭の古平戸焼ということで購入したが、古平戸焼の絵付けは稚拙であまりうまくないので、もし平戸焼であれば、もう少し時代は下るのではないかと思われる。また、高台内に窯印があるので、他の窯の可能性もある。
まあ、古平戸焼であれば、これも井上良斎のようにB&Gの「鷺のサービス」に影響を与えたかもしれない。
高木典利氏が2019年に制作した釉下彩茸文花瓶である。昨日アップしたビングオーグレンダールの一夜茸文蓋付壷の蓋を作ったときに、同じ方法で釉下彩茸文花瓶を4つ制作したようで、そのうちのひとつである。今回、購入した2022年製の花瓶3個が家に届いたときに、ダメもとでメールで問い合わせたところ、まだひとつ持っているということだったので、お願いして譲ってもらった。ヤマザキマザックで見た花瓶よりも一夜茸の傘が全体的に小さいが、まあ、これもいろいろなバージョンを実験的に作ったうちのひとつであり、なかなか面白いと思う。
ビングオーグレンダールの1897年製、Effie Hegermann-Lindenkroneの一夜茸文蓋付壷である。
実はこの壷、購入したとき蓋がなかった。そのため、一番最初のマイコレクション展とアールヌーヴォー装飾磁器展では蓋無しで展示をし、図録の写真も蓋無しでいずれも花瓶として掲載されている。ところが、2018年にドイツのコレクターのK氏から、1898年1月にドイツで発行された北欧ストックホルム博覧会の記事が送られてきた。それによれば、この一夜茸の壷は1897年にストックホルムで行われた北欧工芸博覧会に出展されて、さらに掲載されていた展覧会の写真によれば、蓋があることがわかったのである。
そこで、釉下彩作品の作家でもある高木典利さんにお願いして、この蓋を作製していただき、ヤマザキマザック美術館で行われたマイコレクション展「ロイヤルコペンハーゲンのアールヌーヴォー」に出展した。
展覧会が終わって、戻ってきたときにアップすればよかったのだが、いろいろと忙しく、最近、高木さんの作品をいくつか購入したので、HPに追記した次第である。高木さんには、タコのインク壷の蓋も作ってもらっている。http://home.h00.itscom.net/shiokawa/rc_octopus_inktray.html
展覧会では、制作過程も展示したので、素地のままの蓋(3番目の写真右)、青緑系の蓋(3番目の写真左)、そして、完成形の蓋(3番目の写真中央)の3つがある。また、配色のためのテストピースもたくさんあり、すべてガイドブックに掲載されている。下記のJAPPI NEWSLETTER JUNE 2019にも掲載されているので、興味のある方は見てください。https://www.jappi.jp/letter/pdf/201906_04.pdf#search=%27%E5%A1%A9%E5%B7%9D%E5%8D%9A%E7%BE%A9%27
ビングオーグレンダールの「母子のライオン」です。本来は別物で、それぞれのタイトルは「毛繕いする雌ライオン」と「子供のライオン」であり、後者の方が制作されたのは古いと思われます。まあ、サイズ的にちょうど良かったので、親子にしました。
高木典利さんの野菜畑文花瓶です。赤、緑、黄色、茶色、そして青の多色の釉下彩を使って、野菜のトマト、シシトウ、胡瓜、茄子、パプリカ、玉ねぎ、道具のスコップと鍬、そして、背景の空、霞、そして、畑が描かれています。最近、野菜作りに嵌っているようです。また、購入しませんでしたが、金槌などの大工道具を描いた花瓶も制作しています。昨年、多治見西浦記念館をひとりでリノベーションしたからだと思われます。
高木典利さんの釉下彩雪景色文花瓶です。雪には、地元多治見で採れる花崗岩を砕いて使っているようです。多治見の雪景色でしょうか。のどかで心温まる風景ですね。
今年窯出しした釉下彩作品
平正窯入口
高木さんの窯、平正窯です。ボランティア活動が忙しくてなかなか本業の作品制作ができないようですが、写真は今年窯出しした釉下彩作品です。このうち、3個花瓶を購入しましたので、時間ができたらHPにアップしたいと思っています。
西浦焼研究の第一人者であり、志野焼の研究者でもある多治見平正窯の高木典利さんの鼠志野皿です。志野焼はコレクションの範疇ではありませんが、鷺ですし、なんといっても高木さんの作品なので購入しました。この日本独特の鷺模様は、一般的に鍋島や瀬戸などの磁器作品に用いられています。高木さんの磁器作品にもこの鷺模様はありますが、陶器の鼠志野に用いているところが高木さんらしいです。
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