『長老喜(ちょろぎ)』 竹田の名産
Feb
26
シソ科の多年草。中国原産。地下茎の先端に白色で巻貝状の塊茎をつけ、これを梅酢に漬けたりして食用とする。
「草石蚕」 と書かれたり、音から 「丁呂木」 「丁梠木」 と書かれたりする。
祝い事の際に食べる場合、縁起をかついで 「長老木」 「長老喜」 「長老貴」 「千代呂木」 などと書かれる。
元々は中国語の 「朝露葱」 を日本語読みにしたものではないかと言われている。
またその形からネジ芋、法螺芋と呼ばれることもある。他に甘露子、宝塔菜の名も。
中国の華南には野生種があるといい、古くから栽培されていたようで,
中国の古い文献に 「草石蚕」 と記述があるが、これは別種で、
「救荒本草」(1400年)にある 「甘露子」 が現在のチョロギともいわれ、
一説では13世紀頃から栽培が始まったらしい。
日本へは江戸時代に朝鮮半島を経由して伝わったようで、
竹田市では約300年前から多くの農家で栽培されていたようです。
チョロギそのものにはほとんど味がなく、独特な歯ごたえと食感があり、
各種漬物、和え物、吸い物、茶碗蒸しの具にされ、紅色に染めた漬物は
縁起物(長寿)として,
おせち料理に欠かせないものになっています。
★これは紫蘇漬け(梅酢)にしたもの、コリコリと歯応えがよく美味しい。