ニュースで紹介されてましたが、坂出北インターの北側にある番の州公園の一画に新たに整備された紫陽花園らしいです。咲いているアジサイの種類は多くて楽しめます。
品種の名札が無いので名前が紹介出来ませんm(_ _)m
後半の構図比が横長の16:9の写真は4K動画からの切り出しです。
アジサイ神社の横を水を満々とたたえ流れる用水路は春野町を縦横に掘られていて田畑に水を入れています。この用水路は西にある大河 仁淀川から取水しています。この水路は江戸時代初期 土佐藩家老 野中兼山の指導のもと造られた水路です。野中兼山は他にも物部川や、四万十川にも同様な堰や水路を造り、人手による掘割港湾としては日本最古と呼ばれる手結(でぎ)港や室津港の築造も行っています。こうして拓かれた水田や漁場の結果土佐藩の石高は大変増大したと言われています。しかも350年経った現在でも野中兼山の造った堰や水路、港の多くは使われているのですから驚きです。
しかし野中兼山を取り立てた殿様が退くと、捏造された罪で家族全員で流罪 謹慎となります。そして野中兼山は直ぐに亡くなります。しかし藩は残った家族の幽閉を解かずそれから40年後に男子全員の死去を看取って幽閉を解きます。土佐藩は「恩を仇で返す」ような仕打ちをした訳です。
物部川の中に野中兼山の造った「山田堰」の遺構が残されています。ここは近年新たな堰が上流に作られた為に山田堰の一部を保存して周囲は公園になっています。ただ「山田堰」と知って此処に来ないと看板も目立たないので気が付かないと思われます。この「山田堰」の工事は25年もかかっていますので相当な難工事だった様です。多くの農民が建設には関わった苦労した筈ですからもう少しきちっと顕彰しても良いのではないだろうかという感想を持ちました。春野町の水路と同じ様に満々と水は流れています。地元の人は代々この水面に野中兼山の姿を映し見ているに違いないですね。
天気は快晴、夏草の茂る河川敷の遊歩道にはトンボが群れをなして飛んでいます。ふと、ヒラヒラと黄蝶も舞っています。裸足になり暫く山田堰の周りの様子を写真に収めました。
野中兼山 : http://www.kigenhaeikayo.com/column/c006.html
境内には紫陽花市が立てられてアジサイを買い求める人もいました。境内の裏は少し小高い丘になっていて、そこにもアジサイが植えられていたのですが、花も小さく見栄えもよろしくない。最初は全く関心が持てなかったのですが 多分花のお世話をしている老人が見学者に説明しているのを小耳に挟みました。
先日長野でも同行者が「ヤマアジサイ」を捜そうとしたのですが時期が早くて全く確認出来ませんでした。所が目の前にある 一見草のようなアジサイが 正に原種に近い「ヤマアジサイ」「ガクアジサイ」などでした。しかも四国の名前が付いた種類も有りました。
アジサイのルーツを辿ると山や海岸渕に咲いていたものが品種改良されてきたのでしょう。セイヨウアジサイも元は日本から海外へ出て、のちにヨーロッパなどから逆輸入されたアジサイのようです。柏葉アジサイもアメリカからの逆輸入ですが、日本にも古来から有るようです。柏葉アジサイも初めて見ましたが、花には斑点が入っていました。
原種に近いアジサイは背丈も低いものでもっと大きくなるのかも知れませんが、ともかくも愛らしい花を付けて慎ましく咲いていました。今回原種のアジサイを見られたのは非常にラッキーでした。調べて見るとこれらの品種のアジサイは多くは販売されています。
アジサイ属 : http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%82%A4%E5%B1%9E#/media/%D5%A1%A4%EB:Yamaajisai_02.jpg
「紫陽花街道の近くにアジサイ神社と言う所があるので行って見ては如何でしょう」昨夜「利他食堂」でお酒を注いでくれたナオミさんが教えてくれました。
かつて水路に沿って何キロもアジサイの咲く紫陽花街道でしたが今回久しぶりに訪れてみるとすっかり様変わりして背丈の低い紫陽花が疎らに咲いている様で 少し拍子抜けでした。紫陽花をお世話する世代も変わった為でしょうか?
アジサイ神社はアジサイ街道から少しそれていましたが、やはり水路沿いにある、思ったより小さなお八幡でした。それでも訪れる人は多くにぎわっていました。
驚いた事にあまり見かけない種類のアジサイが各種咲き揃っています。一本一本違った花が咲いています。アジサイと言えば園芸種と額アジサイくらい知らなかったのでこれは驚きです。一本一本夢中で撮影しました。
アジサイ神社は種類の違った紫陽花を楽しみながら巡る紫陽花街道なのでした。
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