“里山の秋”《襍草・/・拈華微笑39》

ハンショウヅル(半鐘蔓) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis japonica
【果実】
羽毛状の毛のある花柱をつけた果実が、
上の画像と比べ減っているのが分かる。どこかに飛んでしまったか??


春、ゴールデンウイーク頃に咲く“ハンショウヅル”
ブログルデモ記したが、最近余り見かけなくなった。
居候的(蔓性)で在るためか里山の下草刈りのためか??
めっきりと少くなったと感じている。
身近な里山では、管理センターが「調査観察中」と周りを囲っている。
可愛い釣り鐘状の花が下向きに楚々と咲く。
同属のテッセン・カザグルマ・センニンソウ・ボタンズル、
これらと同様に花が散った後に果実をつけるのだが、、、!?!
その容姿は、花からは想像もできないほど面白い(画像)。
何か要因が在るのだろうが、奇っ怪だ。
其の中でもハンショウズルの其れは、星形に種子をつける。
見ていてあきないほど、不思議だ。
名前の「半鐘」自体都会ではお目にかからなくなったが、
植物のハンショウズルは、いつまでも毎年姿を見せてほしい。
果実の先に毛があり、花柱が残って居るのが分かる。
この毛先で周辺に飛ぶのだろうか??


「緑の森2015・10・03」



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“秋風”《襍囈 ・/・叛逆のろれつ“国会審議って?”》

国会議会人の有り様ではないと感じる。
一方では、こんな姿が!?!品位もさることながら真剣さ欠如だ。
議長席周辺ではない。後方の場所、暴力にだろうに。
何故かうやむやに不可思議だ国会内の出来事、周知のじじつなのに??
国会で安保関連法案が可決され、1ヶ月を持つ。
世論は盛り上がったと云われたが、果たしてそうであったか??
マスメディアが大いに煽っただけ、その感は否めない、と思う。
国会での論議・審議とは、何なのか? 延長国会の内容があまりにもお粗末。
枝葉末節、屁理屈的追求しかしない。真摯な本質議論は見えない。
また、本質、法案の真意を理解した上で異議を唱えた国民はどれほどか??
論理構築の論戦ではなく、論旨のすり替えしか見えなかった。
其の最たるものが、党首討論の場で繰り広げられていた。
安倍晋三首相は「どの国も一国のみで自国の安全を守ることはできない」
と安全保障環境の変化を指摘すると、
民主党の岡田克也代表は「(法案は)憲法違反だ」「集団的自衛権はいらない!」。
どう見ても論旨は咬み合っていない。
憲法条文さえあれば、国民の生命と安全は守られるのか??と、お聞きしたい。
反対の為の反対としか思えない。そして・・・そして。
集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法が9月19日未明に成立した。
安倍晋三首相の第2次政権発足から2年9カ月を要した最重要法案の成立。
その参院での採決場面の異様な光景は、品位に欠ける酷いものであった。
其の前の9月16.17日の参院第1委員会室周辺で繰り広げられた醜態は???
野党の女性議員の行動、平和安全法制特別委員会のドタバタ劇!?!
問責決議案、不信任案を乱発して採決を引き延ばすことにどれほどの意味があるのか。
更には、平和安全法制特別委員会での暴力的パフォーマンス、
自民党の大沼瑞穂参院議員が、民主党の津田弥太郎参院議員に暴行を受け、怪我をした。
議論が尽くされず、揚げ足取りに終始した挙句の果てにの出来事、唖然とする。
本質的な防衛・安全保障議論は、できなかった。責任の大半は野党第一党の民主党にある。
国会開催で1日にかかる費用が数億円。これは、国民の税金でまかなっているのだ。
ていたらくな議論・行動のためにである。国民選出の議員で在るのだが、お粗末この上ない。
来年の参議院選挙の争点となりうる国家安全保障論、そして憲法問題。
一国民として、問題整理をしながら憲法を考えてみたい。



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“秋に桜が開花(五分咲き!?!)”《襍囈・/・拈華微笑38》



ラグビー・ワールドカップ(W杯)イングランド大会で桜ジャパンが開花した。
長い年月、先輩から後輩へとメタボリズム(新陳代謝)を以ってついに開花!!

義父(故人)が、大学ラグビー部の監督をしていた事もあって、
異国のラガーを知り、日本の活躍、世界で羽ばたく姿を夢見てきた。
まさか、今年のワールドカップ(W杯)、それも英国大会で勇姿を見れるとは!!
期待を以ってテレビ観戦、初戦の対戦相手、優勝候補から夢のような結果を見た!!
感動、感慨無量だった。義父が、語っていた夢が目の前で現実に。

ラグビーは、全きのティームプレイ、肉弾戦。パワー・スピード・メンタリティー。
スポーツの原点、と常々思っていた。
選ばれし戦士には、ドラマがつきものだが・・・!?!
前全日本キャプテンの広瀬俊朗選手の名前が・・試合メンバーに出てこない!?!
それほどメンバーがレベルアップしているのか???
複雑な思いでTV観戦をした。初戦で過去優勝2回の南アフリカ代表を34-32で下だす!!
劇的すぎるょ・・それも最後の最後で逆転でしょ。呆然・唖然とテレビを見つめていた。
何という、精神力だ。強くなったなぁ~~!! 感慨深いものがあって、涙があふれた。
メディア紙面でラグビーがこれほどまでに大きく踊ったことはない。初めて見た。

産経Webサイトでノンフィクション作家の松瀬学さんが、下記の見出しで寄稿されてた。 |
『「W杯、なぜ試合後の日本のロッカー室は綺麗なのか」
「強いチームには必ず、精神的な支柱がいる。とくに大舞台では。
ラグビーのワールドカップで歴史的勝利を重ねた日本代表のそれは、前主将の広瀬俊朗(東芝)である。
ラグビー選手の夢と表現していたW杯代表となり、いまや空前のラグビー人気を創りだした(中略)」
「・・今月17日、34歳となる。戦力の充実もあって、まだ1度も試合メンバーには入っていない(中略)」
「東芝の後輩となるリーチ・マイケル主将を陰で支え、チームのコミュニケーションの活性役となっている。」
「練習では日本の対戦チームのキー選手役をすることも(中略)。」
「練習外では、モチベーションを上げるための試合前の映像を発案したり、
チームメイトにさりげなくゴミ拾いを促したり。
「ちっちゃいことが大事だと思うんです」という。
じつはW杯試合後、日本代表は選手たちがロッカールームをきれいに掃除している。
歴史的勝利の南アフリカ戦のあとは数人だったのが、
スコットランド戦ではノンメンバーの37歳の大野均(東芝)が真っ先に掃除をし始めた。
先のサモア戦ではほぼ全員の選手とスタッフが一緒にロッカー室を掃除した。広瀬が説明する。
「自分たちが使ったロッカーは自分たちできれいにしようということです。僕たちは偉くも何ともない。
感謝の気持ちを込めて、掃除をしよう。ちゃんと足元を見ようということですね」
エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)やリーチからの信頼度は抜群である。
大金星に浮かれる南ア戦の後は、リーチに頼まれて、「気持ちを切り替えよう」と訴えた。
そういえばジョーンズHCが就任した3年半前、「日本の新しい歴史を創ろう」と主将を任された。
なぜかといえば、その前年の11年の東日本大震災後のチャリティーマッチ、
日本代表×トップリーグ選抜の試合前夜の広瀬の姿に感銘を受けたからだった。
トップリーグ選抜主将の広瀬はチームメイトを集め、
靴磨きの道具を持ち出して、みんなでスパイクを磨いていたのである。
おそらく、その時、広瀬を精神的支柱としたジョーンズHCのW杯メンバー作りは始まっていたのだろう。
「あらゆる面でチームは成長したんじゃないですかね。
一番はマインドセット(心構え)のところです」と広瀬は言う。1次リーグの最終戦は米国戦(11日)。
最後の最後まで試合出場とチームの勝利を目指す。できる限りの準備をする。
米国戦に向けた練習再開の日、真っ先にグラウンドに飛び出したのは広瀬とリーチだった。
メンバーから外されてもくさらない。「もう腹立つなあと思っても、次の役割は絶対、ある。
全部、こんなの勉強なんです。人生において」。
フルバックの五郎丸歩(ヤマハ発動機)ばかりが脚光を浴びているが、
こういった“リアル・リーダー”もまた、チームの躍進を支えているのである。
もう一度、「楽しいですか?」と聞いた。「楽しいですよ」と広瀬は笑顔で繰り返した。
「楽しむしかないでしょ。どんな状況になっても、楽しいことってあるんですよ」
広瀬はいい顔つきになった。タフになった。日本代表は歴史を塗り替えた。
人と機を得て、日本ラグビーが大きく変わる。』

広瀬俊朗選手、ラグビー日本代表の強さと志気を支えた影の功労者、ラガーマンのカリスマだな。
10月17日で34歳になった。「思いや気遣い」言動を見ると超一流ラガーマンと映る。
「メンバーから外されてもくさらない。もう腹立つなあと思っても、次の役割は絶対、ある。」
日本代表の桜のジャージを着ている日本代表ラガーマン。
広瀬俊朗イズムの根底に武士道的精神を見る。研ぎ澄まされた刀の様にも映る。




「2015・10;ラグビー・ワールドカップ(W杯)イングランド大会」



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“昔を思う10/10”《襍感・/・拈華微笑37》

ミヤギノハギ(宮城野萩) マメ科(Fabaceae)
学名:Lespedeza thunbergii Nakai
  :Lespedeza thunbergii (=L. penduliflora)
イヌコウジュ(犬香需)シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名;Mosla scabra (Thunb.) C.Y.Wu et H.W.Li
;Mosla punctulata (Gmel.) Nakai
;Mosla lanceolata (Benth.) Maxim.

1964年10月10日、東京オリンピックが開催された。
我が青春真っ盛りの頃だった。江ノ島がヨット競技の会場に。
開会式を始め何日かは、自主休校をして東京へ通った事を思い出す。
ヨット競技は、江ノ島が会場で。
現ノルウェー国王、ハーラル5世(英語読みでハラルド5世)、
当時は、未だ皇太子・・ヨット競技に選手として参加されている。

そんな1964年頃、日本各地で大規模宅地開発は問題となっていた。
「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(古都保存法)」、
その原点が、鎌倉鶴岡八幡宮裏山の開発(御谷問題)だった。
市民・住民の開発阻止運動、ナショナルトラストの原点でもある。
自然保護思想が日本に見え始めたのもこの頃である。
以来、自然環境保全は日本国内に浸透したように見えるが、、、?
最近の保護・保全活動は、人間中心的に物事が進んでおり、
自然との共存に一寸配慮が足らないように思う。
絶滅危惧種と言われてる植物の危惧起因は、人間にある場合が多々ある。
里山を散歩しながら、目の前の秋って思える光景に感謝しつつも、
日本を取り巻く国際環境、日本は、いかに対処すべきか???
物思う、秋である。

* * * * *
ミヤギノハギは諸説在るハギ。本州中部から東北部にかけて自生するとされるが、
自生種が見つからないので園芸種説もある(実際に園芸種として多く栽培している)。
野生種をケハギ(毛萩) Lespedeza thunbergii f. macrantha
九州にサツマハギLespedeza thunbergii subsp. satsumensis(準絶滅危惧)。

ミヤギノハギには、6月に咲き出すサミダレハギ、年に2度開花のエドハギ品種もある。
ケハギは、日本・本州の、山形・福島・北陸・長野北部に分布し、崖地に生える。
わが国の本州、東北地方から北陸、中国地方に分布している。
山野に生え、高さは1~2メートル。
全体に絹状の伏毛があり、葉は3出複葉で互生して、
花期には枝が地につくほど枝垂れる。長楕円形小葉の先端が尖るのが特徴。
葉腋から長い総状花序をだし、紫紅色の蝶形花を咲かせる。


* * * * *

犬香需の香需とは、ナギナタコウジュ(薙刀香需)の事。特有の香りが由來名。
漢方の解熱剤の「香需」もこれが原料。
しかしイヌコウジュは香需になれなかったので、イヌと付いてしまった。
特有の嫌な臭いが強いものとややハッカのような強い臭いのものがある。
茎は4綾形で、赤味を帯びることが多く、直立し、よく枝分かれする。
茎の綾には下向きの白毛が密生し、面には細毛があり、腺点も散生する。
葉は対生し、葉柄は長さ.3~16(20)㎜。
葉身は長さ2~4㎝、幅1~2.5㎝の狭卵形~卵形、縁に6~13対のやや鈍い鋸歯がある。
葉裏に黄色の腺点が密生し、葉の表にもはっきりした腺点がある。
総状花序は長さ2.5~15㎝ 、花が2個の仮輪が多数つく。
苞は披針形~狭披針形、長さ 2.7~3.5㎜、小花柄より短いかやや長い。
花冠は長さ3.~4㎜の紅紫色の唇形花。
萼は長さ2~3㎜、果実時に長さ約4㎜、上下に分かれ、
下側は2裂、上側は3裂し、上萼歯の先もやや鋭くとがる。
萼や花序軸などにも腺点が多い。果実は4分果。
分果は灰褐色、長さ約1㎜、隆起する網目がある。
ヒメジソ Mosla dianthera とよく似ており混同しやすい。
ヒメジソは葉の縁の鋸歯が4~8対と少なく、葉の長さがやや短く、卵形~広卵形である。
また、上萼歯の先が鈍いことが多い。
しかし、葉の鋸歯などの葉の形状や上萼歯の形状だけでは判別が難しいことも多い。
これらのほかに注目する点は次のとおり。
①色 イヌコウジュは全体に赤味を帯び、花も赤味が強く、紅紫色である。
②臭い イヌコウジュは臭いが強く、葉裏や萼に黄色の腺点が密につき、葉の表にも黄色の腺点がある。
ヒメジソは腺点が白く、葉裏につく密度も少なく、葉の表には腺点がない。
③毛 イヌコウジュは茎の綾の毛だけでなく、面にも細毛がある。

手元の資料をまとめると以上のようだ。 

「泉の森2015・10・10」




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“庭の花暦・2015/10”《襍草・/・拈華微笑36》

ゲンノショウコ(現の証拠) フウロソウ科(Geraniaceae)
学名:Geranium thunbergii Sieb. & Zucc.
別名:ミコシグサ(御輿草),フウロソウ
一部研究者はベニバナゲンノショウコ(紅花現の証拠)を別扱いする。
学名:Geranium thunbergii f.roseum

薬草だが、色に関係なく薬効あると言われている。
この辺の野山に見る現の証拠は、殆どが白色!?!

昨年の11月に狭い花壇にゲンノショウコ(現の証拠)の果実を見つけた。
花を確認していなかったのに・・・?
今年、楽しみにしていたら綺麗な紅紫色の花が顔を見せてくれた。
慎ましく瀟洒に咲いている。小さな花園に引きこまれた。
昨年見た御輿風果実が、この先き楽しみだ。

「居所・庭2015・10・07」

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“里山の秋”《襍草・/・拈華微笑35》

実りの秋、樹々に果実がついてきた。
代表的な柿、種類は分からないがふくよかに実ってきた。
ホオズキ(酸漿・鬼灯) ナス科(Solanaceae)
学名:Hozukius emblemarius;
Physalis alkekengi var. franchetii(P.franchetii var. bunyardii);
Physalis alkekengi L. var. franchetii (Mast.)Makino
[英名]Japanese lantern

古くから栽培されており、地下茎で横に広がる。
果実を包み袋のようになっているものは、萼。
果実は、子供の頃、中身を取り除いて口に含み鳴らして遊んだ。
茎葉は、茹でて食ベタが苦い。
袋のついた果実(酸漿・酸漿實・錦燈籠・燈籠花・掛金燈・紅姑娘)、
根(酸漿根)・全草を、薬用にする。『中薬志Ⅱ』 
「鬼灯」とも記されているが、実を包む袋を提灯に例えたが、鬼とは???
ホオズキ市は7月初めに開かれるが、未だ赤くなっていないはずなのに赤い??
これは、着色のためのホルモン処理をするのだそうだ。




「緑の森2015・10・03」


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“初見の植物・紀伊仙人草”《襍草・/・拈華微笑34》

キイセンニンソウ(紀伊仙人草) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis uncinata var. ovatifolia(=Clematis ovatifolia)
  :Clematis uncinata Champ. var. ovatifolia (T. Ito ex Maxim) Ohwi ex Tamura
可愛い花だが、遠くから高きを見上げれば、荘厳に輝いて見える由。


センニンソウ、タチセンニンソウの仲間、無毛のつる性半低木で乾くと黒く変色する。
花は白色で円錐状集散花序をだし径2~3cmで上を向いて全開する。
4枚の白い萼(花弁の様に見えるのは萼片)にたくさんの雄しべと数本の雌しべがある。
葉の特徴は、葉が2回3出複葉、小葉は卵円形で艶・がある。
センニンソウ(仙人草)の葉は羽状複葉で小葉が卵形なので、葉のつき方が違っている。
紀伊仙人草の小葉のつけ根の部分には節があり、葉が枯れるとこの節から落ちる(特徴)。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)。
果実に白い毛がひげのようにできるので仙人草の名がついたと言われている。
自生地は、紀伊半島南部(和歌山県、三重県、奈良県)と熊本県で日本固有種。
大きさ=高さは、10~15メートルにもなる。花期は、晩夏の頃か!?!
【仙人草とキイセンニンソウの相違点】
葉:仙人草=3出複葉。キイセンニンソウ=2回3出複葉。
葉柄:仙人草=節が無い。キイセンニンソウ=節がある。
葉形:仙人草=卵形。キイセンニンソウ=長楕円形。厚みと光沢がある。
キイセンニンソウは10~15mの高所まで這い上がり、葉柄に括れがあるのも特徴。
※葉や茎の樹液は有毒!!水泡ができたりかぶれたりするので要注意※
三重県・奈良県・熊本県では絶滅危惧種、和歌山県は、準絶滅危惧種と其々指定されている。
***資料ヨリ抜粋***

マント群落の様に樹枝を覆い、「雪景色」に映るという。
そんな光景を見に紀伊に行ってみたい。

「9/13・・筑波実験植物園」


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“初秋の植物其ノ三”《襍草・樹 ・/・拈華微笑33》

ノブドウ(野葡萄)ブドウ科(Vitaceae)
学名:Ampelopsis brevipedunculata (Maxim.) Trautv.
海岸周辺で見れる無毛のものはテリハノブドウ、葉に深い切込みあるのはキレハノブドウ。
葉は蛇葡萄、根は蛇葡萄根と呼ばれる漢方の生薬、民間伝承薬草で多くの効能が知られる。
果実は、ハチ等の幼虫が寄生し虫えいを作るので色々な色に変化してると云われる。
野生的なヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Lycoris radiata (L'Hér.) Herb. var. radiata
別名: マンジュシャゲ(曼珠沙華)
古い時代の帰化種。鱗茎に有毒なアルカロイドを含む。
花は朱赤色で、外花被片が3、内花被片3。花被片は強く反り返り、縁が波打つ。
シロバナヒガンバナ(白花彼岸花・白花曼珠沙華)ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Lycoris albiflora
ヒガンバナの白花種。ヒガンバナとショウキズイセンとの自然交雑種。
花被片が白色、強く反り返らず、縁も波打たない。

チカラシバ(力芝) イネ科(poaceae/Gramineae)
学名:Pennisetum alopecuroides (L.) Spreng.form. purpurascens (Thunb.) Ohwi
何処でも良く見られる草。
根がしっかりと土の中に広がり茎も丈夫、他の草のように簡単には引き抜くことができない。
チカラシバ名の由来。朝露が光る光景はなかなかのものだ。
{別名] ミチシバ、カゼクサ。標準和名がミチシバであるのは別名・ハナビガヤ。
茎は枝分かれしない。葉は長さ10~80㎝、幅0.3~1㎝。葉舌は長さ0.5~2.5㎜。
円柱形の穂状花序は長さ10~20㎝、直径約4㎝。
小穂の基部に長さ約2㎝の黒紫色の総苞毛(毛状の総苞)がある。
小穂は長さ5~8㎜。第1苞頴は長さ約1.5㎜、0~1脈。第2苞頴は長さ約4㎜、3~5脈。
頴果は総苞毛とともに落ちる。
総苞毛が淡緑色のものはアオチカラシバ(青力芝)といわれている。
画像が其れ。割りと珍しい。
[学名] Pennisetum alopeculoides (L.) Spreng. f. viridescens (Miq.) Ohwi



「9/20・・泉の森」

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“初秋の植物其ノニ”《襍草・樹 ・/・拈華微笑32》

クサギ(臭木) クマツヅラ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Clerodendrum trichotomum Thunb.
クサギ(臭木)、名前のごとく葉などを揉むと強烈な臭いがする。薬っぽい臭い・・根・茎・葉皮は、薬用とされるが効能は知らない。花のあとに黒っぽい青紫の実を付ける。周りの赤い花弁のように見えるはガク(宿存萼)。若葉は食用。果実は常山の実と呼び青緑色の染に用いた。
ヤマホトトギス(山杜鵑草) ユリ科(Liliaceae)
学名:Tricyrtis macropoda Miq.
特徴として花披片が強く反曲し、白色に紅紫色の斑点がある。
強く反り返った花被片内側が中凹みとなることも特徴である。



「9/13・・座間谷戸山公園」

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“初秋の植物其の一”《襍感 ・/・拈華微笑31》

ノアズキ(野小豆) マメ科(Fabaceae)
学名:Dunbaria villosa (Thunb.) Makino
別名: ヒメクズ(姫葛)


野生のアズキ、食用のアズキ (小豆・赤小豆、学名;Vigna angularis)とは別種。
つる性で食用にはならない。よく似たヤブツルアズキがアズキの原種と言われる。
葉がクズに似ることから、別名ヒメクズ(姫葛)とも呼ばれている。
ノアズキは林縁・堤防や路傍などの草地に生育する多年生ツル植物。
葉は3枚の小葉、小葉は2~3cmと小さい。細茎だが丈夫である。
葉の表面は、殆ど毛がないが、裏面脈上に短毛、裏面全体に赤褐色の腺点がある。
顎にも赤褐色の腺点がある。
ノアズキ名は、属が異なるアズキの花とよく似ている点による。
又、ヒメクズの異名は、小型のクズといったイメージか。
クズは日中の日射が強いときには葉を上にもたげて葉の裏面を日光に向けて光を反射させる。
同様にノアズキも光が強すぎる場合には葉を立てて対応する。
ノアズキとヤブツルアズキは夏の終わりの頃から初秋にかけて開花する。
野小豆、藪蔓小豆共に蔓性で、花だけでは見分けるのが難しい。
見分け方は、野小豆の葉は、菱型っぽいが、藪蔓小豆の葉は、一部の葉が三裂している。
豆果も野小豆は扁平だが、藪蔓小豆のそれは無毛で小豆状の豆を付ける。
ヤブツルアズキを改良したアズキは2000年程前に中国から伝わったとされる。
美しい赤色が古くから魔除けに用いられ、転じておめでたい赤飯等に使われた。
平安時代の 「本草和名」 には阿加阿岐(アカアツキ)、江戸時代には阿豆岐(アズキ)と書かれた。


「9/13・・座間谷戸山公園」


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