《眼福(194)“浜辺の夏花(1)!?!”❖21-231❖》

ハマナデシコ(浜撫子)  ナデ... ハマナデシコ(浜撫子)  ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Dianthus japonicus Thunb.
別名:フジナデシコ



時折、訪れる西伊豆松坂町海岸岸... 時折、訪れる西伊豆松坂町海岸岸壁に咲いている“浜撫子”を思い出す。
自然環境保全を思う。(画像は、松崎町HPから拝借)


《”浜撫子”鎌倉・稲村ヶ崎❖’21/08/18❖》
ハマナデシコ(浜撫子) ;
海岸にはえ、茎高15~50cm。茎は下部が木質化してやや這い、上部は直立する。
葉には根出葉と茎葉があり、どちらも厚み・光沢があり、全縁。
根出葉はロゼット状で単葉、長さ5~9cmの倒披針状長楕円形。
茎葉は対生で単葉、長さ4~8cm、幅1~2.5cmの長卵形~長楕円状披針形で先が円い。
茎の先に集散花序を出し、密に多数の花がつく。1花序の花はほぼ同時に開花。
花序の基部には3対の楕円形の苞があり、苞の先は尾状に伸びる。
花は直径1.5cmほどで紅紫色の5弁花。別名の“フジ”が藤色を意味するなら色的には??
花弁は先端が歯牙状に浅く切れ込み、爪状となり基部は筒状に合生し萼内に隠れる。
*      *      *      *      *
前の東京オリンピック前頃、海岸線の道路整備のおり総てなくなってしまった浜撫子。
道路整備後、ほぼ元の所に三浦半島・毘沙門岬から移植したのが根付き、今がある。
今の稲村ヶ崎海岸道路姥ヶ谷入り口に昭和の偉人“有島生馬(画家)”邸があった。
海岸道路から上のお宅までの斜面、お花で飾られ海岸散歩者を楽しませくださっていた。
道路に接した枝折戸からの景観は素晴らしかった。あの優雅さは今は消えてしまった。
鎌倉の環境保全とは、と思い起こす花でもある“浜撫子”!!
※有島生馬邸(通称「松の屋敷」)は、長野市信州新町上条に移築され、
1982年10月に有島生馬の鎌倉の家、記念館として保存されている。 ※
「令和参年(皇紀2681年)8月18日、記」





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《眼福(193)“里山の夏、ラン科の植物!?!”❖21-230❖》

《眼福(193)“里山の夏、ラ...
《眼福(193)“里山の夏、ラ...
ナツエビネ(夏海老根) ラン科... ナツエビネ(夏海老根) ラン科(Orchidaceae)
学名:Calanthe puberula Lindl. var. reflexa (Maxim.) M.Hiroe 絶滅危惧ll類(VU)
Calanthttps://jp.bloguru.com/admin/posts/add#he puberula Lindl. var. puberula
別名:カランセ
《”夏海老根”泉の森❖’21/08/16❖》
ナツエビネ(夏海老根);
白地に薄紫のガク片が涼しげで爽やか。エビネの仲間は春に咲くが、夏海老根は、夏咲き。
やや湿った落葉樹林下にはえる。偽球茎は球状。葉は3-5個が束生し長さ10-30cm。
表面は光沢は無く白みをおびている。エビネによく似た葉だが、やや幅広い。
花茎は基部の葉腋より出て高さ20-40cm。薄紫色の花を10-20個総状にまばらにつける。
本州・九州の山地の沢沿いに自生しているが、環境省指定:絶滅危惧Ⅱ類(VU)。
「令和参年(皇紀2681年)8月17日、記」



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《眼福(192)“高原の夏に咲くラン科の植物!?!”❖21-229❖》

古い画像。 古い画像。
《眼福(192)“高原の夏に咲...
《眼福(192)“高原の夏に咲...
《眼福(192)“高原の夏に咲...
シテンクモキリ(紫点雲切) ラ... シテンクモキリ(紫点雲切) ラン科(Orchidaceae)
学名:Liparis purpureovittata Tsutsumi, T. Yukawa & M. Kato
(以上画像は、借り物です)
《”初耳の花”❖’21/08/16❖》
クモキリソウ(雲切草)⇒シテンクモキリ(紫点雲切);日本固有種
昔、浅間山麓にある湯の丸高原周辺の植物観察に幾度か訪れた事があった。
浅間山の噴火によりできた湿原が、池の平湿原。ここは、高山植物の宝庫である。
今は、環境整備され軽装で行けるようだが、訪れた頃は、人と会うこともなく静かだった。
コマクサ・レンゲツツジ・ヤナギラン・マツムシソウ・リンドウ等、春から秋にかけて楽しめた。
この周辺、数百種以上!?!の高山植物が記録されているらしい。
夏(8月中旬?)に散策した折、可愛いラン科の植物と思える花を見つけた。
帰宅後、調べてみるとクモキリソウ(雲切草・ラン科クモキリソウ属)ではないかと??
友達は、アズミクモキリ、チクマジガバチソウ、フガククモキリ等々勝手に言っていた。
以来、特定できず忘れていた。所が、どうも新種の植物であったらしい!!
最も、分かったのは2008年3月の日本植物分類学会で新種として発表された事に寄る。
そんな専門的発表は、知る由もなく今日まできたが分析標本が池の平湿原の物らしい由。
今朝、友人と談笑している中で知った。紛れも無く新種のシテンクモキリ (紫点雲切)!! 
画像を比べてみると、同一種のようだ。来年、確認しに訪れてみたい。
*      *      *      *      *
茎高10〜25cm位。山地の明るい林床に生える。葉は2枚。
卵形の楕円形、縁は全体または一部が波打ち中心線が窪んで縦に二つ折りにみえる。
先端は鈍頭かやや鋭頭で長さは5~13cm、幅は2~5cm、光沢があり無毛。
葉柄は長さ2~6cmで翼がある。北海道〜本州中部地方に分布、花期は6〜7月。
*      *      *      *      *
新種発表論文では、形態学的な研究成果と遺伝子解析による特定が掲載されている。
遺伝子解析となると難しく中々理解できない。が、花の外見でも特徴があるようだ。
#クモキリソウとの相違点、蕊柱と唇弁以外の花被片がやや緑色がかった淡紫色。
クモキリソウは花全体が淡緑色(黒褐色の花をつけるものもあるらしいが)。
#「紫点雲切」は、唇弁の中央から基部へ続く暗紫色の部分が特徴的。
唇弁は中央部で強く反り返っており、先端付近は強い反り返りはない。
正面から見ても先端部が見えるが、クモキリソウは、先端付近まで強く反り返る。
正面から見ると唇弁の先端部が見えないことが多い。
シテンクモキリは、総体的にクモキリソウ、フガクスズムシなどに似るが、
唇弁の色や形、ずい柱の翼の形、側萼片の巻きや幅などで区別できる。
側萼片はねじれ、強く外側に巻き、唇弁基部の幅は急に狭まる。
唇弁は緑色、中央の溝に紫点がある。これが、特徴的と「紫点雲切」の名がついた。
「令和参年(皇紀2681年)8月16日、記」








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《叛逆のろれつ“終戦・戦後76年目の日”❖21-228❖》

雨降って地かたまる。と言いたい... 雨降って地かたまる。と言いたいが今年も雨の脅威を浴びている。
豪雨に被災されている各地の皆さん、お見舞い申し上げます。
戦後76年、国鉄(JR)横須賀... 戦後76年、国鉄(JR)横須賀駅脇に位置する海上自衛隊基地、見慣れた光景。
国を守る最前線基地。感慨ある光景。而して頼りになる人・艦船である。
現代人の怠惰な行いを厳しく戒め... 現代人の怠惰な行いを厳しく戒めているような眼光。心しないといかんだろう。
若いころ、学問を哲学させてくれた独逸の学都・テュービンゲン。
初めて知った狂気的天才詩人の言葉(レリーフ)を思う。
ーおお、人間は、夢見る時、神であり、考えこむ時、乞食であるー
そして、ゲーテの言葉、前進あるのみ・・・もっと光を。 ,,Mehr Licht"
我ら人間は、前を観て進むしかない !!
《時節感慨・・戦犯とは如何に???》
終戦、76回目の日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で執り行われた。
僕自身は、戦争体験無い戦後生れ。でも“悲惨な争い”をこの目で観た経験はある。
’70年安保闘争時、大学生だったし(ノンポリで山登りばかりしていたが)。。。!
だが、法の哲理を学ぶにつれ現行法の不備、改善を考えるようになった。
又、諸外国、2~3の紛争国家内をこの目で観、我が国の実情に危機感をもった。
そもそも現行法の根幹をなす「現行憲法」、それ自体の成立に大いなる疑問が残る。
更には、敗戦国の責任と称する「東京裁判」自体が不当な裁判だったと思うようになった。
而して史実を知りたく資料を読み漁り、自分なりに考えをまとめ近親者に結語を残したい。
昨今のリベラル派と言われる方々の態度・表現を見ると、人権・国家観に乖離する。
主張と対処が、めちゃくちゃに入り組み論理に破綻、身勝手この上なく、情けない。
今年の「全国戦没者追悼式」天皇、皇后両陛下のご臨席のもとに関係者が参列された。
新型コロナウイルスの感染拡大で2年連続の規模縮小、参列者数は過去最少だった由。
戦後生まれが8割超となって代替わりが進んでいる中、少々の焦り感もある。
先の大戦で犠牲となった軍人・軍属約230万人、一般国民約80万人の御冥福を祈るが、
何処か形骸化し、個々人の心のなかも風化してきたのではないか??記憶の継承は??
今年の式典に参加された、兵庫県遺族会会長の柿原啓志さんの遺族代表追悼文、
「戦争の意識が薄れゆく今日もなお、私たちは失った家族の面影を求め、思いをはせている。遺族も時の流れとともに年老い、
次世代に思いをつなげていくために力を合わせて平和の大切さを伝えようとしている。
国の礎となられた方たちに感謝の心を寄せていただきたい。
決して忘れてはならない大切なことだ」
昨今の一部日本人の国連等への活動、すなわち「自虐史観」的発言に違和感をもつ。
勝てば官軍、負ければ賊軍」と云われるように、日本国を犯罪者の如くに言い放っている。
戦争とは、なんぞや。勝利すれば己の非は帳消しか??
広島・長崎への原爆投下、東京等への爆弾投下、これ等に正当性はあるのか??
而して勝利国が敗戦国を「法廷」と称し裁けるのか??。
戦争は、決して望まない。あっては成らない、いけない、絶対にいけない、!!
だがしかし、過去を反省し将来に向かうことを隠蔽し都合いい部分だけを発している。
それを標榜している“リベラリスト”、それらに如何に対応するか??
保守と言われる人々、政府自体も声を大にして自己主張を発信すべきだ。
諸外国に対して、政府を始め外交官は、自己主張してこなかった(少し発信し始めているが)。
右も・・・左も主張を議論し、それを庶民個々人は判断すれば良い。
真実・・・真相は一つだ。それらの真摯な検証を今こそすべきだ。
とどのつまりは、憲法改正議論!?!を、と思える場(僕個人)を観た気がする8/15に。
「令和参年(皇紀2681年)8月15日、記」






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《眼福(191)“暑さニモマケズ、不思議な花!?!”❖21-227❖》

《眼福(191)“暑さニモマケ...
《眼福(191)“暑さニモマケ...
メドハギ(筮萩) マメ科(Fa... メドハギ(筮萩) マメ科(Fabaceae)
学名:Lespedeza cuneata (Dum. Cours.) G. Don
《”筮萩”大和市西鶴間❖’21/08/10❖》
メドハギ(筮萩) ;
初秋に草地などにメドハギが繁殖、控えめだがハギに似た花を沢山つける。
一見、木の枝に見える茎が真直ぐに伸び一年で枯れてしまう、當に草の仲間。
メド(筮)とは易占いに使う棒の事、かつては茎を用いていた(今は竹を用いている)。
筮萩の茎高は、0.6〜1m位になり木質化する。伏毛があり、よく枝分かれする。
葉は3小葉で枝に沿って密生。小葉は長さ1〜2.5cm、幅2〜4mmのくさび形〜倒披針形。
花は葉腋に数個ずつつき、淡黄白色で長さ6〜7mm。旗弁に紅紫色の斑点がある。
閉鎖花もでき、豆果は主に閉鎖花から出来る。萼歯は1脈が明瞭で、先が鋭く尖る。
閉鎖花から出来た豆果の萼歯は普通の花から出来た豆果のものより短い。
萼の基部に短い小苞がある。
変種のハイメドハギは、地を這うように生え旗弁全体と花弁先が紫色、蕾は紫色に見える。
カラメドハギ、シベリヤメドハギ、オオバメドハギ等が確認されている。
また、絶滅危惧種にサガミメドハギ(Lespedeza. hisauchii)がある。
この種は、オオバメドハギに似て、小花柄に腺毛があり、葉両面に毛がある。
「令和参年(皇紀2681年)8月14日、記」




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《眼福(190)“暑さニモマケズ、不思議な花!?!”❖21-226❖》

《眼福(190)“暑さニモマケ...
ヤブツルアズキ(薮蔓小豆) マ... ヤブツルアズキ(薮蔓小豆) マメ科(Fabaceae)
学名:Vigna angularis (Willd.) Ohwi et Ohashi var. nipponensis (Ohwi) Ohwi et Ohashi.
Phaseolus nipponensis Ohwi(basionym)


借り物画像、矢印・・文字だけで... 借り物画像、矢印・・文字だけでは要領を得ないが、画像だと良く分る。
こちらも借り物画像。一目瞭然。 こちらも借り物画像。一目瞭然。
《”薮蔓小豆”大和市西鶴間❖’21/08/10❖》
ヤブツルアズキ(薮蔓小豆) マメ科(Fabaceae)
学名:Vigna angularis (Willd.) Ohwi et Ohashi var. nipponensis (Ohwi) Ohwi et Ohashi.
Phaseolus nipponensis Ohwi(basionym)
ヤブツルアズキは、草地に生える蔓植物。蔓が長く草等に巻きつく様は、強生命力を感づる。
茎や葉に黄褐色の毛がある。葉は3小葉からなり、小葉は、狭卵形~卵形で浅く3裂する。
花は黄色で2個が合着して筒状の竜骨弁はクルリとねじれ、左側の翼弁がかぶさっている。
右側の翼弁は竜骨弁を抱くようにつきでる。
蝶形花冠はマメ科特有の花冠で左右相称が普通。
上位の旗弁1個、中位の翼弁2個、下位の竜骨弁(舟弁) 2個からなる。
竜骨弁は合着して雄蕊雌蕊を包むのが普通だが、
ヤブツルアズキは非相称で花が左に偏って渦を巻いているのがユニークで面白い。
(竜骨弁とは、蝶形花(ちょうけいか)で、翼弁の下位につく左右一対の花弁。舟弁。)
*アズキ Vigna angularis はヤブツルアズキを品種改良したものといわれている。*
ヤブツルアズキ、花構造は不思議なほどに面白い!!
マメ科で見られる、上側にある大きくてよく目立つ1枚の花弁は「旗弁」といい、
昆虫に花の存在を知らせる旗印の役割をしている。
旗弁の根元には昆虫に蜜のありかを教える模様(ガイドマークまたは蜜標)がついている。
花の下側には重なり合った4枚の花弁があり、一番内側の2枚を「舟弁または竜骨弁」といい、
雄ずいと雌ずいを左右から包み込んで保護している。
舟弁の左右には翼のように張り出している「翼弁」が2枚あり、昆虫の足場となるようだ。
このようなマメ科に見られる花を「蝶形花冠」と呼んでいる。
雄ずいと雌ずいが舟弁に包み込まれているために、
昆虫が花に来てもうまく受粉されるのだろうかと思ってしまうが、うまくできている。
花を訪れた昆虫等は、旗弁のガイドマークを目印にして旗弁の根元に頭をもぐり込ませる。
そのときに脚に力が入って翼弁と舟弁を押し下げる。
そうすると舟弁の中にある雌ずいと雄ずいの先端が花弁の外側に出てきて、
昆虫に触れる仕組みになっている。昆虫が飛び去ると翼弁と舟弁は元の位置に戻る。
また、雌蕊と雄蕊にも、この仕組みに対応した工夫がみられる。
マメ科の多くは1本の雌ずいが、花糸同士くっついた雄ずいに囲まれているために、
まとまって一緒に花弁の外に出す。マメ科の多くは10本の雄ずいがある。
また、蜜は雌ずいの付け根にあり、10本の雄ずいがすべてくっつくと、
昆虫は蜜が吸えない。だが10本の雄ずいのうち1本だけが離れている(両体雄ずい)。
この離れた1本の隙間で昆虫は口を差し込みやすくなり蜜が吸える仕組みになっている。
「令和参年(皇紀2681年)8月13日、記」



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《眼福(189)“暑さニモマケズ、公園の花!?!”❖21-225❖》

《眼福(189)“暑さニモマケ...
《眼福(189)“暑さニモマケ...
謎の壺!?! 謎の壺!?!
ソクズ(蒴藋・曽久豆)    ... ソクズ(蒴藋・曽久豆)     ガマズミ科(Viburnaceae)
学名:Sambucus chinensis Lindl.
Sambucus javanica Blume subsp. chinensis (Lindl.) Fukuoka
synonym Sambucus javanica Blume
別名: クサニワトコ (草接骨木)



《”蒴藋”大和市西鶴間❖’21/08/10❖》
ソクズ(蒴藋・曽久豆) ;
草地などに生え、背丈が1.5m近くにまでなることがある大型な多年草。
人の生活圏と森林との境目にある草地などで見かける。
茎高1〜1.5m。葉は大型の奇数羽状複葉で対生する。
小葉は5〜7個で長さ5〜17cmの広披針形または狭卵形、細鋸歯縁、先が尖る。。
茎の先に直径3~4㎜の白花を多数つける。花冠は深く5裂、皿のように開出する。
花には蜜はないが、オレンジ色(赤みを帯びた濃い黄色)の謎の壺が混じるのが特徴。
これは蜜を溜めておく腺体らしく、アリ(蟻)が登って頭を突っ込むのを見掛ける。
5個の太い雄蕊を突き出す。花姿は、ヒヨドリバナ(鵯花)やオトコエシ(男郎花)を思わせる。
葉や実がニワトコに似ていることからクサニワトコ(草接骨木)とも呼ばれている。
「令和参年(皇紀2681年)8月12日、記」






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《眼福(188)“暑さニモマケズ、庭の花!?!”❖21-224❖》

《眼福(188)“暑さニモマケ...
《眼福(188)“暑さニモマケ...
オオセンナリ(大千成)    ... オオセンナリ(大千成)    ナス科(Solanaceae)
学名:Nicandra physaloides (L.) Gaertn.
別名: センナリホオズキ




《”大千成”大和市西鶴間❖’21/08/10❖》
オオセンナリ(大千成);
ホオズキ同様に実を包む殻が乾燥すると、網のような脈を通し透けて見える実。
その実は、赤色ではない。江戸時代に渡来し、観賞用に栽培されて来た。
茎は直立し分枝する。茎高は、30~150㎝位で無毛。
葉の大きさは色々、卵形~長楕円形、縁が不規則に切れ込む。
葉柄は長さ1.5~6㎝。葉身は単葉、花は花柄の先に葉と対生して単生する。
花冠は直径3㎝前後の鐘形、先が浅く5裂して平開し、裂片が淡青色~青色。
筒部が白色、筒部の奥に濃青色の班紋がある。萼は下部が突き出て尖る。
雄蕊は突き出ず花冠筒部につく。花糸は細い。葯は楕円形、縦に裂開する。
子房は3~5室、胚珠は多数。花柱は糸状。柱頭はほぼ頭状、3~5裂する。
園芸的改良種は、世界中で多数、栽培されている。
代表的品種は、'Alba' , 'Black Pod' , 'Blacky' , 'Splash of Cream' , 'Violacea'等。
オオセンナリは、有毒植物だが切り花・ドライフラワーにも用いられている。
又、かつてはハエ(蝿)が嫌いな匂いを出す事でゴミ箱やトイレの近くに植えられていた。
オオセンナリの園芸品種にクロホオズキ(黒鬼灯・黒酸漿)があり、多く販売されている。
「令和参年(皇紀2681年)8月11日、記」

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《眼福(187)“暑さニモマケズ、白い花!?!”❖21-223❖》

《眼福(187)“暑さニモマケ...
《眼福(187)“暑さニモマケ...
コボタンヅル(小牡丹蔓)  キ... コボタンヅル(小牡丹蔓)  キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Clematis apiifolia DC. var. biternata Makino
Clematis apiifolia DC. var. biternata Makino
Clematis brevicaudata DC.
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IA類」



《”小牡丹蔓”泉の森❖’21/08/09❖》
コボタンヅル(小牡丹蔓);
ボタンヅルより小型という名前なんだろうが、花や葉の大きさはほとんど変わらない。
葉が2回3出複葉。ボタンヅルは、葉が1回3出複葉という微妙な違い。共に在来種。
葉の形は、広卵形で先は鋭り、大型の粗い鋸歯がある。
茎は強いが皮は縦に裂け易く枝は、暗紫色を帯びる。葉は対生、長柄があり2回3出複葉。
小葉は長さ2~4㎝、長楕円状披針形、先は鋭形、粗い鋸歯があり、両面に短毛がある。
葉腋に短い円錐状の集散花序を出す。花は多数つき、白色、直径1.5~2㎝。
花弁は無く4枚の萼片が十字形に開く。雄蕊は多数で萼片より短い。葯は長さ2~3㎜。
蔓性の落葉藤本(とうほん)で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。ボタンヅルの変種。
神奈川県内では丹沢や箱根では多く見かける普通種なのだが。。。!
仙人草の勢力が強い湘南・鎌倉・三浦半島では大磯丘陵や三浦半島北部で見かける程度。
名前が紛らわしいコバノボタンヅル(小葉の牡丹蔓)という別の近似種もある。
「令和参年(皇紀2681年)8月10日、記」






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《眼福(186)“怪我の巧妙??で見れた花!?!”❖21-222❖》

カントウカンアオイ(関東寒葵)... カントウカンアオイ(関東寒葵) ウマノスズクサ科(Aristolochiaceae)
学名:Asarum nipponicum F.Maek. var. nipponicum
Heterotropa kooyana (Makino) F. Maek. var.nipponica (F.Maek.) F.Maek.
別名: カンアオイ
随分と昔、藤沢市・新林公園(未... 随分と昔、藤沢市・新林公園(未だ公園として整備される前)で冬に観た葉っぱ。
何故か花の写真が見つからない。可愛い葉っぱで、撮したのかもしれない。
《”寒葵”泉の森❖’21/08/09❖》
カントウカンアオイ(関東寒葵);
徳川の家紋で有名なフタバアオイの仲間で寒い時期に青々と茂ることから寒葵名がある。
日本には50種余りのカンアオイがある由。だが多くが絶滅の危機に瀕しているらしい。
身近で見れるカントウカンアオイという種は冬咲きで、葉に隠れ地面すれすれに花を見せる。
ましてや昨今の開花は、早まり夏頃に花を開花させる。周りの草花に隠れ見えずらい。
所が、春に公園管理者が下草刈り、樹木の間引き等で林床がはっきり見えてきた。
以前は見れなかった花を見ることができる様になった。寒葵も同じである。
葉は互生し、卵形~卵状楕円形、基部は心形。形や大きさは変化が多いらしい。
葉柄は長く、紫色を帯びる。萼筒は直径約10㎜、長さ10~12㎜の円筒形。
開花すると、花に見えるのは花弁でなく3枚のガク片。直径2㎝、長さ1㎝程で暗紫色。
花は直径2~3㎝。萼裂片は長さ7~15㎜、やや波打ち先は尖った三角形。
萼裂片基部の萼筒の口部(口輪)は白っぽく縁どられ、網目隆起線は縦10本、横4~6本。
雌蕊より短い雄蕊12個、雌蕊6個、花柱の上部は2裂して尖り基部に柱頭がある。
関東葵名は、三浦半島~静岡県の関東地方に自生していることによる。
仲間には多摩丘陵などに生育す タマノカンアオイ 、伊豆半島の シモダカンアオイ 、
新潟県の コシノカンアオイ などの固有種がある。
カンアオイ仲間の花は、観葉植物として栽培されており単に寒葵と云うと関東葵を指す。
カンアオイ類は分布域が狭く地方ごとに非常に多くの種類があり、分類も混乱している。
例を示すとスズカカンアオイは東海、近畿、北陸西部地方に分布、
網目の隆起線は縦約10本、横2~4本。萼裂片は萼筒よりかなり長く、長三角形。
イワタカンアオイは静岡県西部と愛知県東部に分布し、網目の隆起線は縦約30本,、横約10本。
ヒメカンアオイは本州、四国に分布し、網目の隆起線は縦18~21本、横4~6本。
乱葉葵は、関東南西部~山梨県、静岡県 に分布、葉身に光沢があり基部が著しく張り出す。
萼筒内部の縦の隆起線は9~12本、横約5本。柱頭が小さく、点状。
越の寒葵は、山形県~福井県に分布、葉が厚く黒色を帯びて光沢があり花の直径が3~4㎝。
厚身寒葵は、近畿地方・紀伊半島に分布し、葉が多肉質で厚く、葉脈が窪む。
南海葵は、兵庫・和歌山・徳島・高知各県に分布、萼筒上端内側が括れ蕾萼の基部が凹む。
都葵は、近畿以西~島根県・四国西部に分布、萼筒口部が狭まり萼筒が巾着形。
山陽葵は中国西部・四国南西部・九州北部に分布、萼筒は巾着形で外面に6個縦膨らみがある。
*         *         *
久し振りに地元の里山林床で拝めた。偶然の出会い、背の高い野草が周りに無かったので。
絶滅危惧種の植物が、力強く生きている姿に出会うとホッツとする。
「令和参年(皇紀2681年)8月9日、記」



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