前回読みました<乾くるみ>の 『嫉妬事件』 、ミステリー同好会の部室が密室状態の中での事件でしたが、結末も良くなく面白くありませんでした。
密室(殺人)事件のトリックは、古今東西、推理小説の基本中の古典的手法です。
口直しに何か面白い小説はないかと、ふと閃いたのが2004年に刊行された<貴志祐介>の『硝子のハンマー』です。
今回の『狐火の家』も、『硝子のハンマー』で活躍した弁護士の<青砥純子>と、元(本職?)泥棒で、現在は防犯コンサルタントの<榎本径>が、密室の謎解きをする表題作を含めた4篇が楽しめます。
特に2編目の『黒い牙』は「蜘蛛」がキーワードで、昆虫好きとしては、楽しめました。
「蜘蛛の目は8個」 との記述には、著者も本当に「蜘蛛」好きなのかと思わせる描写です。
密室事件にかかわる<青砥順子>と、防犯コンサルタントの<榎本径>のコンビ作品は、第三弾の短篇集が昨年に出版されていますが、文庫本になるのを待ちたいと思います。
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Posted at 2012-07-21 04:43
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Posted at 2012-07-21 13:48
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