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今年の読書(87)『ブラックアウト』マルク・エルスベルグ(角川文庫)

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今年の読書(87)『ブラックア...
『ブラックアウト』は、電気業界用語として「完全な停電状態」を意味しています。
本書は(上・下)2巻で、1000ページを超える大作です。電気が止まった時の生活手段や、原子力発電所の安全性の問題など、多々考えさせられる内容でした。

十数日間におよびヨーロッパ大陸が停電に見舞われたパニック小説で、イタリアとスウェーデンで始まった停電が、他のヨーロッパの国々に次々と拡大、市民生活を脅かしていきます。

<福田和代>の 『TOKYO BLACKOUT』 も、東日本大震災が発生する前に書かれていますが、本書にも福島第一原発の話題が皮肉な内容の描写で登場してきますが、東京電力の対応ではさもありなんという感じでした。

イタリア人の元ハッカー<マンツァーノ>が、電力メーターの不審な動きを見つけるところから物語が始まり、大停電の真相に迫っていきます。登場人物の数も多く、ヨーロッパ各地の地名の場面転換もめまぐるしいのですが、上巻のなかばぐらいまで読み進みますと全体の関係がよくわかり、ハラハラドキドキの展開に最後まで一気に読み進められる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
Commented by birdy
Posted at 2014-07-23 00:24

ホワイトアウトなら映画で見ました。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2014-07-23 05:22

ダムを舞台にした「ホワイトアウト」も、緊迫感のある物語でしたね。
毎日当たり前に使えるエネルギーの存在、ありがたく思わなけれないけないと思います。

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