本書は世界第一次世界大戦が勃発する大正3年から4年にかけての東京の下町を舞台として、幻想と怪奇に満ちた面妖な事件が集められています。
美大に落ちながらも画家として生きていこうと家を飛び出した<槇島功次郎>は、大雪の降る日に下宿に出向く際、奇妙な行動を取る自称20歳の青年画家<稲村江雪華>と知り合います。
<雪華>は容姿端麗にして博覧強記、そしてこの世に未練を残した者たちの霊が見れる能力を持っていますが、<功次郎>も自分自身にもその能力があることがわかり始めます。
二人を中心として起こる周囲の摩訶不思議な現象が、<功次郎>の回想録的に語られ、しばし大正ロマンの世界に浸れるゴーストハンター物の短篇集でした。
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Posted at 2015-02-01 22:31
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Posted at 2015-02-02 05:02
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