語り手の<僕>こと<伊東二葉>は大学一年生の18歳、一人暮らしの下宿生活でまだ都会に慣れていない小心者の好人物です。
人のいい性格を見透かされたように中学1年生の<瀬川隼人>に声を掛けられ、成績優秀な彼は家庭教師など不要にもかかわらず、心配性の母親を安心させるために<二葉>を家庭教師として引き込みます。
<二葉>は平凡な学生ですが、一度目にしたものを写真のごとく瞬時に記憶に焼き付ける能力があり、推理好きの<隼人>と二人で、日常の事件を解決してゆく5篇の短篇が連作で納められています。
年若い13歳の<隼人>が推理の「先生」役で、<僕>は記憶力で<隼人>の手伝いをしながら、歴史的な名推理小説を下地とした作品が楽しめました。
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