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- 『京都「龍馬逍遥」憂愁の殺人』柏木圭一郎(光文社文庫)
第一作目の 『京都 大文字送り火 恩讐の殺意』 に始まり、<名探偵・星井裕の事件簿>シリーズとして、本書で八作目になります。
写真家の<星井裕>は、今回は『ルネッサンス・ジャパン』の龍馬特集ということで「龍馬逍遥」という舞台で人気役者の<中村龍之介>をモデルとして写真撮影の仕事をこなしていましたが、高知県の桂浜で同じ役者の<市河時蔵>の水死体が発見されます。
前日から<龍之介>の携帯電話に<時蔵>から自殺をほのめかす電話があり、事件性はないとみられていましたが、「龍馬逍遥」の舞台監督<黒沢巌>が自宅の火事で死亡、事件は連続殺人の可能性が出てきます。
<龍之介>の母親がわたしと同じ8月19日生まれの設定で、同日生まれの<ココ・シャネル>の香水「シャネルNo19」がいい脇役として登場、相変わらず京都の名所旧跡を散りばめながら、<星井>の名推理が冴える一冊でした。
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