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STUDIO VOICE元編集長の<品川亮>(1987年生まれ)が選・文を担当した、映画の名言を集めた『映画の名言』が2020年2月18日に発売されています。
「名言(セリフ)」と監督名・制作年・映画の要約が、1ページにまとめられていますので、どこから読んでも楽しめる体裁です。
ただ、「名言・(セリヅ)が、縦書き・横書きとあり、統一感がなく少しどうかなぁと感じました。
本書には、『七人の侍』(1954年・監督: 黒澤 明)の「他人(ひと)を守ってこそ自分も守れる。おのれの事ばかり考える奴は、おのれをも亡(ほろ)ぼす奴だ」、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年・監督: ロバート・ゼメキス)の「道だって? これから行くところに、道は必要ない」、『ゴーストワールド』の「人間関係でつまづかない人って、バカなんだと思う」、『ムーンライズ・キングダム』(2012年・監督: ウェス・アンダーソン)の「人は誰でも過ちを犯すんだ。歴史が証明している」、『アメリカン・ギャングスター』(2007年・監督: リドリー・スコット)の「弱い奴ほど派手なことをする」、『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年・監督: ロバート・ワイズ)の「あなたにふさわしい人生を生きなさい」といった、映画の名ゼリフが収録されています。
枻(エイ)出版社は、サワーカルチャーが学べるムック本「レモンサワーの教科書」(1,000円・税別)を、2020年1月29日に発売しています。
戦後間もない物資が不足していた頃、東京の「とある酒場」で偶然誕生した「レモンサワー」です。焼酎の炭酸割りにレモンをしぼって加えただけというシンプルな飲み物は、いつの間にか大衆酒場の定番となり、酒好き達に昭和・平成・令和と時を経て長年愛されてきました。
同書では、そんなサワーの歴史と変わりゆく「今」を徹底的に解明しています。「レモンサワーにダイバーシティを!」をと題し、元祖・氷結・すりおろし・シャリシャリなど、タイプ別に名店を大きな写真で掲載されています。また、サワーの歴史においてエポックメイキングとなった店舗や出来事を、全4回のコラムで紹介。最先端のクラフトサワーの制作秘話も知ることができます。
「レモンサワー解体新書」の章では、「マツコの知らないレモンサワーの世界」に出演した「レモンザムライ」が登場。レモンサワーを構成するレモン・お酒・炭酸水の3要素を徹底解説しています。
第1巻目の 『交錯』 に始まる、足で稼ぐ強行班種l瑠真の行動は刑事「沖田大輝」と警視庁随一の捜査分析能力を持つ知性派刑事「西川大和」を主人公とする「警視庁追跡捜査係」シリーズとして、前作8巻目 『脅迫者』 に次ぐ第9巻目となるのが本書『垂れ込み』です。
捜査が終わった未解決事件を追い続けている「追跡捜査係」ですが、15年前に発生した上野駅での通り魔殺人事件の犯人を知っているという「垂れ込み電話」が「山岡」という男から入り、電話を受けた「沖田」は待ち合わせ場所に出向くのですが、現れませんでした。気になる「沖田」は電話の会話の内容から、高級住宅地に住む大手食品メーカー勤務の「山岡卓也」の住居を突き止めますが、「山岡」は他殺死体で発見されます。
手順通り「山岡」の近辺調査から始めますが、彼は家のローンがありながら高級車「アウディー」に乗り、プレミアムな高級腕時計を持っているということが判明、「沖田」は、山岡の殺人捜査班とは別行動をとり、真実に近づいていきます。
後半は読者も犯人らしき人物に辿りつきますが、結末のつけ方が楽しみになりながら最終の422ページを迎えることになります。
読書日記で 『塩の街』 に始まる「自衛隊」シリーズや 『図書館戦争』シリーズ ・ 『植物図鑑』 や関西在住の作家らしい 『阪急電車』 など多くの著作を取り上げている好きな作家のひとりである<有川浩>(47)さんが、<有川ひろ>と読み方はそのままで、ペンネームの表記を変えているのに、遅まきながら新刊『イマジン』の広告で気が付きました。
人気作家だけに、多くのファンは驚かれたことだと思います。気になり調べてみますと、『産経新聞』(2019年2月4日付・大阪版夕刊)上にてペンネームの表記を<有川 ひろ>へ改めることが発表されていました。
<浩>表記では、女性作家ながら、男性と間違われてきただけに、そのあたりのことも改名の要因としてあるのかもしれません。
<岸田るり子>の作品としては、 『天使の眠り』 以来久しぶりに手にしました『Fの悲劇』(2019年4月15日・文庫本刊)です。タイトルの『○の悲劇』といえば、大御所<エラリ・クイーン>のシリーズをを思い出させますが、直性的には関係がありませんでした。
絵を描くことが好きな少女「さくら」は、ある日、月光に照らされて夜の池に浮かぶ美しい女性の姿を描きます。その胸にはナイフが突き刺さっていましたが、それは「さくら」の空想のはずでした。大人になったとき、「さくら」は祖母から、女優だった叔母「ゆう子」が20年前、京都の広沢の池で刺殺されたことを知って愕然とします。空想で描いたはずの絵は、実際に起きた事件を描いたものなのか。「さくら」は、叔母の死の謎を探ろうと、「ゆう子」が当時住んでいた「英堂多恵」の経営する賄い付きの下宿屋「ペンションエイド」に住み込み真実を探ろうとします。
ものがたりは、「さくら」と叔母「ゆう子」の同級生「岩沢」の語りで進んでいきます。登場人物の多さにとまどわされながらも、驚愕の真実が明かされていきますが、『天使の眠り』の後味の悪さはなく読み終えることが出来ました。
母親の娘への愛情、恋心を持つ女性への愛情、ミステリードラマですが、人間ドラマとしての奥深さが読後感として残る一冊でした。
KADOKAWA(カドカワ)は、単行本『トイレで読む、トイレのためのトイレ小説 ふた巻きめ』を、2020年1月31日(金)に発売(1200円・税別)しています。
第3回カクヨムWeb小説コンテストキャラクター文芸部門で特別賞を獲得した「トイレ小説」の書籍化第2弾になります。
トイレにまつわる様々なストーリーを収録。トイレの(大)(小)に合わせ、1分で読める短い「チーさい」話と、5分で読める「キバった」話を収録しています。
イラストは前作と同じく、絵本作家でイラストレーターの<ヨシタケシンスケ>氏。キュートな描きおろしイラストが楽しめるといいます。
<山岡淳一郎>の『ゴッドドクター徳田虎雄』(2020年1月7日刊行)は、2017年11月25日に刊行された単行本『神になりたかった男徳田虎雄』(平凡社)の文庫版になります。
しかし、著者<山岡淳一郎>によりますと、「文庫化に際し、これほど原稿を読み直し、加筆、改稿を重ねたことは過去になかった」そうです。そして出来上がった文庫本は、「まるで新たに書きおろした」ような作品に再生したとか。
徳洲会は日本最大級の病院グループです。1973年に<徳田虎雄>という一人の医師が徳田病院を開設したことに始まります。病院数71、職員3万3340人、年商は4600億円 (2019年3月現在)。<徳田虎雄>氏はこの巨大組織をいかにして作り上げたのか。その問いに正面から追求しています。
「たった一人の反乱」から始まった。高度経済成長のまっただなか、大都市圏でも夜間の救急患者を受け入れる病院は極めて少なかった。アメリカ帰りの<徳田虎雄>は、そこに単身乗り込み、年中無休、24時間誰でも診ると宣言。「日本中に病院を建てる」とぶち上げたのでした。患者を奪われると恐れた医師会の妨害、国政選挙への挑戦を経て、巨大病院グループを築いた<徳田虎雄>でしたが、既得権益を持つすべての存在が、彼の敵でした。選挙違反やグループの内紛、資金繰りと外資との相克、そしてALSという大病。次々と襲う困難にも、<徳田虎雄>は強靭な意志で立ち向かう。この男の戦いの軌跡を追った一冊でした。
<宮部みゆき>の 文庫本3巻の 『悲嘆の門 (上)』 ・ 『悲嘆の門 (中)』 と読みつぎクライマックスの『悲嘆の門 (下)』となりました。
相変わらず連続殺人事件の犯人探しに、元警視庁刑事の「都築」と奔走する「三島幸太郎」です。「都築」は第一の殺人事件と思われる苫小牧の殺人現場まで出向き、「ガラ」の助言で犯人を突き止め、現地の刑事に情報を流し犯人が逮捕されますが、そのニュースを見た別の事件の親娘が自首するなどして連続殺人ではないと分かり出します。
そうした中行方不明の同僚「森永健司」の父親「宗司」が上京、「孝太郎」は父親の話から「森永」の心の葛藤の真実を知ることになります。
そうした中、「孝太郎」は妹「一美」の友人「美香」の周囲で起こっている不穏な状況に身を置くことになるのですが、この<領域>でエネルギーをためた「ガラ」は、自分の息子「オーゾ」を救い出すべき「無名の地」に「孝太郎」を引き連れて向いますが、「ガーラ」は「孝太郎」を「オーゾ」の身代わりとして「無名の地」に閉じ込める魂胆でしたが、ぎりぎりのところで、「孝太郎」はこの人間の世界に戻ることが出来、長い言葉狩りの物語(文庫本1107ページ)は終わります。
前回(4)の 『悲嘆の門 (上)』 に続く 『悲嘆の門 中)』になります。
アルバイト先のサイバーパトロール会社「クマー」の同僚「森永」の行方不明事件を追及している「三島孝太郎」は、探し出した通称「お茶筒ビル」に潜入しますが、そこで元刑事の「都築」と鉢合わせしてしまいます。「都築」も屋上のガーゴイルのその後が気になり忍び込んでいました。
前回「都築」が訪れたときにありました屋上の鳥形のガーゴイルが消えうせ、「都築」と「孝太郎」は、夜通し交代で屋上を見張っていましたが、鳥の怪物ともいうべき女戦士「ガラ」と遭遇します。「ガラ」は<言葉という精霊(すだま)の生まれ出ずる領域>の<三之柱を守護する戦死>であり、この<領域(リージョン)>に紛れ込んたとの説明を受ける「都築」と「孝太郎」ですが、二人には「ガラ」の言っていることが理解できません。
その後、「孝太郎」の前に<狼>と名乗る女子高生<森崎友理子>が現れ、言葉を読み取る「ガラ」の存在意義を説明します。
かたや、「孝太郎」の憧れである「クマー」の女性経営者「山科鮎子」が京都にて連続殺人事件の手口で殺される事件が起こり、正義と復習に燃えた「孝太郎」は「ガラ」と取引をすることを決意、「山科」の殺人犯を「ガラ」の餌食として捧げます。
この(中巻)の後半部分において、「悲嘆の門」の意味が登場します。小説という物語の中に物語の<始源の地>を登場させ、悩ましい<領域>の<輪>を再認識させながら中巻(342ページ)を読み終えました。
本書『悲嘆の門』は2015年(平成27年)1月20日に単行本(上・下)2冊で刊行されていますが、文庫本では2017年(平成29年)12月1日に(上・中・下)の3分冊として発行されています。
序章部分の導入部に母子家庭の親子が登場5歳の女の子「真菜(マナ)」が登場しますが、これがのちの大きな伏線となります。
主人公(?)教育学部の大学1年生の「三島孝太郎」は、高校のテニス部の先輩「真岐」の誘いで、ネット上の法律に反するモノや犯罪に結びつくモノを監視・検閲を行うサイバーパトロールの会社「クマー」でアルバイトを始めます。
あるひ、全国で起きる連続殺人事件かと思わせる手足の指を切り取る不可解な事件の監視チームに入りますが、その過程で連続ホームレス失踪事件に興味を持った同僚「森永」が、個人的に失踪した老人の調査に出かけたまま、行方不明になってしまいます。
「孝太郎」は「森永」からメールで送られてきた1枚の「鳥の絵」を手掛かりに、「森永」の追跡に乗り出します。この絵を描いたのが、5歳の女の子「真菜」でした。
物語と並行して、定年で引退した元警視庁捜査一課の刑事「都築」が登場。町内の老人「千草タエ」が、通称「お茶筒ビルという4階建てのビルの屋上に飾られている鳥の形をしたガーゴイルが、毎日動いているという話を聞き、現地のビルに出向いていきます。
いろいろな事件や状況が複雑に絡み合う幕開けの上巻(370ページ)でした。
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