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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『食の極道』勝谷誠彦(文春文庫)

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『食の極道』勝谷誠彦(文春文庫...
B級グルメ派で、なおかつ立ち呑み派のわたしとして、本書を手にするなり第一行目の文章に感動を覚えました。
<酒場は立ち呑みに始まり、立ち呑みに終わる、というのが私の哲学である>に始まる文章を目にした瞬間、そくレジに向かいました。

『呑み道楽』の章では、粋な酒場のお店が並び、『酒を愛する男たち』では、日本酒造りに日々邁進する杜氏や経営者、『美食紀行』では、愛すべき料理の数々が垂涎のごとく並べられています。

なんといっても圧巻なのが『麺類礼賛』で、「讃岐うどん」の緻密なレポートに感動、自らも東京に<東京麺通団>なるお店を仲間と出店するまでの入れ込みようが、詳細に語られていました。

『にっぽん蔵々紀行』(光文社文庫)の著者だけに、日本酒の薀蓄と料理の表現は読みながらにして味わい深い体験ができ、楽しめる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『漂白』<警視庁失踪課・高城賢吾>堂場瞬一(中公文庫)

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『漂白』<警視庁失踪課・高城賢...
7年前に娘<綾菜>が行方不明になった過去を背負う主人公<高城賢吾>警部を、主人公に据えた<警視庁失踪課>シリーズも、前作 『邂逅』 に次いで第四作目になりました。

<高城>と<醍醐塁>と<明神愛実>は、捜査の打ち上げで一杯呑んだ帰り、ビル火災に遭い、<明神>はバックドラフトに巻き込まれ脳震盪を起こして入院する羽目になります。

その火災現場から身元不明の焼死体が二体発見され、一人はマスターの<高嶋>だと判明しますが、もう片方の身元が分からず、失踪課として<高城>たちが動き出します。
身に着けていたペンダントから、失踪届が出ている流行作家の<藤島憲>ではないかと捜査を進めるのですが、やがてその焼死体は<藤島>の高校のときの同級生<花咲光春>だと判明、以前として<藤島>の行方は分からないまま物語は展開していきます。

今回は作家という著者自身の世界に関わる内容が絡み、作家と出版社の関係を主軸として、<高城>に「ミステリーなんか興味がないな」と言わしめ、さりげなく著者自身の<刑事・鳴沢了>シリーズの主人公に対して「鳴沢は、あまりいい噂を聞かない刑事」との文中の台詞に、思わず苦笑しながら読み終えました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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【さんちか古書大即売会】@さんちかホール

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【さんちか古書大即売会】@さん...
1月28日から三宮のさんちかホールで、古書の即売会が開催されています。
バタバタしていて明日が最終日、ようやく足を運んできました。
新刊本と違い、限定1冊に近い出品ですので、選ぶ方も真剣に見ておられます。

ところで今年は、「国民読書年」だということを、どれくらいの方が知っておられるでしょうか。
「文学・活字は、人類が生み出した文明の根源をなす崇高な資産」とし、心豊かな国民生活を実現させることをうたっています。

子供の頃からの読書癖は大事だと思うのですが、子供の読書活動の推進事業や「こども夢基金」は事業仕分けで削られてしまいました。

様々な本と出合う機会、本好きの者としては、つぶしてほしくない予算です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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便利です「釣り手帳」

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便利です「釣り手帳」
山陽電鉄が毎年この時期に発行している無料の「釣り手帳」、今年も手に入れました。

瀬戸内海と並行しての路線ですので、駅から歩いて数分の所に、いい釣り場所が点在しています。

須磨浦公園や東垂水駅南の平磯には、市立の海づり公園も整備されており、貸し竿もありますので、手ぶらでも楽しめます。

最近はまったく釣り竿から遠のいておりますが、各釣り場周辺のこまかい案内地図もあり、1年を通じての潮時表も付いていますので、釣りファンでなくても、とても便利な一冊です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『無痛』久坂部羊(幻冬社文庫)

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『無痛』久坂部羊(幻冬社文庫)
読もうという本を決める優先順位は、第一位として好きな作家を上げる方が、一番多いのではないでしょうか。

その次は、それぞれの理由付けがあると思いますが、私の場合、4,5番手に「神戸」が舞台であるというのが挙げられるかもしれません。

今回読みました『無痛』も、神戸で発生した一家4人の虐殺事件を主軸に展開されてゆく医学ミステリーです。
作者も、大阪大学医学部出身のお医者さんですので、主人公も町の開業医として登場させていて、スリリングな展開を味あわせてくれています。
ミステリーものですので、詳しくは書きませんが、十分に楽しめる一冊だとお勧めいたします。

神戸の地名が随所に出てきますので、街並みが頭に浮かび、また文中の会話も神戸弁ですので、楽しく読み切りました。

それにしても最近は、帚木蓬生、加賀乙彦、海堂尊等、医学部出身の作家が目立ちますね。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『ニライカナイの語り部』鯨統一郎(中公文庫)

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『ニライカナイの語り部』鯨統一...
蜃気堂が主催するミステリーで文学賞を受賞し、25歳でデビューした<六波羅一輝>は当初順調に依頼の仕事をこなしていましたが、取材先の仙台で殺人事件に巻き込まれ、その後執筆ができないスランプに陥っています。

蜃気堂の若手編集者<北村みなみ>は<六波羅>担当ということで仙台にも同行しているだけに、生々しい殺人事件をテーマに執筆を促しているのですがままなりません。

民俗学者を父に持つ<六波羅>は、沖縄の伝説の楽園<ニナイカナイ>に興味を持ち、次の作品の取材旅行として<北村みなみ>を連れ立ち沖縄に出向きますが、またもや連続殺人事件に巻き込まれてしまいます。

大型テーマパーク建設に伴う反対派・賛成派の動きを主軸に、沖縄にまつわる伝説や文化が横軸に絡み、旅情感のあるミステリーとして楽しめる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『交錯 警視庁追跡捜査係』堂場瞬一(ハルキ文庫)

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『交錯 警視庁追跡捜査係』堂場...
解決しない事件を担当する架空の「警視庁追跡捜査係」を舞台に、新シリーズ一冊目が、文庫本書き下ろしの本書『交錯』です。

主な登場人物の二人とも40歳ながら、<沖田大樹>は独身で、新宿で発生した連続殺傷事件の犯人をナイフで刺し、4人目の被害者を助けながら行方を消した<名無し>の捜査を行い、この事件を解決して捜査一課への返り咲きを狙っています。

もう一人は<西川大輔>、婦人警官<美也子>と結婚、中学生の息子<竜彦>がおり、外に出歩く捜査よりは、捜査資料を読みこみ、誰もが気が付かない不備な部分から事件を解決するのを得意とし、青山で発生した時計店襲撃事件を担当しています。

それぞれ捜査の考え方も性格も違う二人ですが、各自の捜査を進めていく過程で、二つの事件が「交錯」して繋がることから、いがみ合いながらも協力し合い捜査を進めていきます。

喧嘩するほど仲の良い<沖田>と<西川>の今後の進展が気になると共に、捜査の関係で4人目の被害者にならずに済んだ小学生の<啓介>の母親<本多響子>に心を寄せる、<沖田>の今後の関係も気になるシリーズになりそうです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『退職刑事』永瀬隼介(文春文庫)

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『退職刑事』永瀬隼介(文春文庫...
表題作を含む5話の短篇が納められていますが、どれも主人公は退官した刑事を取り巻く物語ばかりです。

地道に一つの事件を解き明かしてゆくいわゆる警察小説ではなく、ひとりの人間としての行動やその友人・家族を絡ませ、心にナイフを突き刺すような痛みを感じさせる内容でした。

様々な理由を抱え、職を辞した刑事たちに訪れた人生最後の事件や生態を、見事に描写する文体は、どれも一気に読ませる構成で、鮮やかな結末にため息しか出ませんでした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『食堂かたつむり』小川糸(ポプラ社)

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『食堂かたつむり』小川糸(ポプ...
来月2月6日、<富永まい>監督の映画『食堂かたつむり』が公開されますが、その原作本で2008年1月に(ポプラ社)から単行本が、映画化に際し今月に文庫本が出ました。

主人公の<倫子>は25歳、ある日バイト先のトルコ料理店からマンションに帰宅すると、インド人の恋人に貯めていた現金と家財道具一式を持ち逃げされ、ショックから声が出せなくなってしまい、母一人が住む東北の山中にある実家に身を寄せます。

無一文の<倫子>は、スナックを経営する母<ルリコ>から利子付の借金をして、土地の素材を使って一日一組限定の『食堂かたつむり』を開きますが、お店で料理を食べると願い事がかなうという評判が広がります。

順調なお店のスタートをきった<倫子>ですが、ある日母が癌で余命いくばくもないと教えられ、子供のころから嫌いだった「おかん」との残り少ない生活が始まるのですが・・・。

祖母から教わった料理に対する愛情と、「おかん」が飼っていた雌豚の「エルメス」を通して命の大切さと家畜を大事に食べるという行為が密に描かれ、親子の愛情の再生物語としてほろっとさせられました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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閉店セール@古書店【MANYO】サンプラザ

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閉店セール@古書店【MANYO...
三宮センター街にありました、後藤書店が2年前に閉店して以来、大きな古書店として重宝していました【MANYO】が閉店します。

三宮駅からほど近いサンプラザ3階という便利な場所にあり、よく利用していました。
このビルの2階には、かって4軒ほどの古書店が並んで営業しており、ブラブラと古書を見て歩くのに、好都合でした。
その4軒も、今は1軒だけが営業を続けています。

書籍離れが言われて久しいですが、文化のバロメーターとして、多くの古書店が並んでいた元町商店街を懐かしく思い出します。

残念ですが、黄色いメンバーズカードも使えなくなります。
閉店セールで1冊30円の文庫本をたくさん買い込みましたので、良しとしましょうか。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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