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亡き妻をヒューマノイドとしてよみがえらせた夫の葛藤を描き、第11回田辺・弁慶映画祭でキネマイスター賞と映画.com賞を受賞したSFラブストーリー『ラストラブレター』が、2018年5月25日より公開されます。
「広田隆」は、最愛の妻「晶子」を突然の事故で亡くします。2年後、いまだ喪失感を抱えて生きる彼は「晶子」をヒューマノイドとしてよみがえらせますが、彼女が起動していられるのはたった2週間だけでした。こうして「隆」は、「晶子」との最後の生活をスタートさせます。
出演は『東京戯曲』(2014年・監督:平波亘)の<ミネオショウ>と『サラバ静寂』(2018年・監督:宇賀那健一)の<影山祐子>です。監督は『カラガラ』が、2012年・第6回田辺・弁慶映画祭で入選した<森田博之>が務めています。
フランス南部で開催されていた 「第71回カンヌ国際映画祭」 の授賞式が19日夜(日本時間20日未明)に行われ、コンペティション部門に日本から出品された<是枝裕和>監督(55)の長編14作目となる最新作『万引き家族』(6月8日公開)が最高賞「パルムドール」を受賞しています。日本作品としては、1954年の<衣笠貞之>助監督『地獄門』、1980年の<黒澤明>監督『影武者』、<今村昌平>監督の1983年『楢山節考』、1997年『うなぎ』に続く21年ぶり5作品目の快挙となりました。
受賞作品『万引き家族』は家族の在り方を問い続けてきた<是枝>監督が、東京の下町を舞台に万引で生活費を稼ぐ一家を描きました。息子・祥太<城桧吏>と協力して万引を重ねる父・治を<リリー・フランキー>(54)、その妻・信代を<安藤サクラ>(32)、信代の妹・亜紀を<松岡茉優>(23)、家族の“定収入”として年金をアテにされる祖母・初枝を<樹木希林>(75)が演じています。
<是枝>監督のカンヌ映画祭参加は7回目、コンペティション部門出品は 『海街diary』以来3年ぶり5回目。2004年の『誰も知らない』は当時14歳の<柳楽優弥>が男優賞、2013年の『そして父になる』は審査員賞。今回、ついに頂点に輝やきました。
日本映画のコンペ部門への複数出品は5年ぶりとなりましたが、新鋭<濱口竜介>監督(39)の最新作『寝ても覚めても』(9月1日公開)の受賞はなりませんでした。
第69回カンヌ国際映画祭(2016年5月11日)ある視点部門で審査員賞を受賞した『淵に立つ』の<深田晃司>監督が、<ディーン・フジオカ>を主演にインドネシア、スマトラ島のバンダ・アチェでオールロケを敢行したオリジナル脚本によるファンタジー作品『海を駆ける』が、2018年5月26日より全国で公開されます。
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見されます。片言の日本語やインドネシア語を話すその男は、海で発見されたことからインドネシア語で「海」を意味する「ラウ」と名づけられました。
NPO法人で災害復興の仕事をしている「貴子」と息子の「タカシ」、親戚の「サチコ」は、記憶喪失ではないかと診断された「ラウ」をしばらく預かり、身元捜しを手伝うこととなります。「ラウ」はいつもただ静かにほほ笑んでいるだけでしたが、そんな「ラウ」の周辺ではさまざまな不可思議な現象が起こりはじめていました。
<ディーン・フジオカ>が謎の男「ラウ」を演じ、「貴子」役を<鶴田真由>、「タカシ」役を<太賀>、「サチコ」役を<阿部純子>がそれぞれ演じています。
1973年に起こったアメリカの大富豪「ジャン・ポール・ゲティ」の孫が誘拐された事件を、『オデッセイ』 ・ 『グラディエーター』など数々の名作を送り出してきた<リドリー・スコット>が監督を務めた『原題:All the Money in the World』が、邦題『ゲティ家の身代金』として、2018年5月25日より全国で公開されます。
1973年、石油王として巨大な富を手に入れた実業家「ジャン・ポール・ゲティ」の17歳の孫「ポール」が、イタリアのローマで誘拐され、母親「ゲイル」のもとに、1700万ドルという巨額の身代金を要求する電話がかかってきます。
しかし、希代の富豪であると同時に守銭奴としても知られた「ゲティ」は、身代金の支払いを拒否。「ゲイル」は息子を救うため、世界一の大富豪である「ゲティ」とも対立しながら、誘拐犯と対峙することになります。
「ゲイル」役を<ミシェル・ウィリアムズ>、「ゲイル」のアドバイザーとなる元CIAの交渉人「フレッチャー」役で<マーク・ウォールバーグ>が出演。「ゲティ」役を<ケビン・スペイシー>が演じて撮影されましたが、完成間近に<ケビン・スペイシー>がスキャンダルによって降板。<クリストファー・プラマー>が代役を務めて再撮影が行われ、完成しています。
冴えないファミレス店長に片思いした女子高生の恋の行方を描き、テレビアニメ化もされた<眉月じゅん>原作の同名コミックを、『渇き。』 (2014年・監督:中島哲也)の<小松菜奈>と『アイアムアヒーロー』(2016年・監督:佐藤伸介)の<大泉洋>共演で実写映画化した『恋は雨上がりのように』が、2018年5月25日より全国で公開されます。
怪我で陸上の夢を絶たれた高校2年生の「橘あきら」(小松菜奈)は、偶然入ったファミレスの店長「近藤正己」(大泉洋)の優しさに触れたことをきっかけに、その店でアルバイトをはじめます。
45歳の「近藤」は「あきら」より28歳も年上で子持ちのバツイチでしたが、「あきら」は密かに「近藤」への恋心を募らせていきます。ついに思いを抑えきれなくなった「あきら」は告白しますが、「近藤」は彼女の真っ直ぐな気持ちを受け止めることができません。。
監督は、コメディ映画 『帝一の國』 (2017年)・ 『世界から猫が消えたなら』 (2016年)の<永井聡>が務めています。
<サム・ライミ>が製作を手がけ、「呪いの箱」にまつわる実話を題材に描くホラー『ポゼッション』が、2013年5月25日に全国で公開されます。
妻と離婚し、週末ごとに2人の愛娘と過ごす中年男「クライド」は、とあるガレージセールでアンティークの木箱を購入して以来、次女「エミリー」に異変が起こっていることに気づきます。その箱に異常な執着心を示す「エミリー」は、徐々に性格が凶暴になり、奇行をエスカレートさせていきます。
我が子の変貌ぶりに危機感を覚えた「クライド」は調査を開始しますが、時すでに遅く、「エミリー」の体には恐ろしい≪何か≫がとり憑いていました。2004年、ユダヤ民話に伝わる邪悪な存在「ディビューク」を封印したという箱が大手オークションサイト「eBay」に出品され、超常現象や都市伝説の研究家の間で話題を集めたことに着想を得てアメリカ・カナダ合作として製作されました。
<ジェフリ・ディーン・モーガン>、<オーラ・セジウィック>、<ナターシャ・カリス>が出演、監督は、<オーレ・ボールネダル>が務めています。
<ビアトリクス・ポター>(1866年7月28日~1943年12月22日)によるイギリスの名作絵本『ピーターラビット』をハリウッドで初めて実写映画化した『ピーターラビット』が、2018年5月18日より全国で公開されます。
たくさんの仲間に囲まれ、画家の「ビア」という優しい親友もいるウサギの「ピーター」。ある日、「ビア」のお隣さんとして大都会のロンドンから潔癖症の「マグレガー」が引っ越してきます。
「マグレガー」の登場により、「ピーター」の幸せな生活は一変。動物たちを追い払いたい「マグレガー」と「ピーター」の争いは日に日にエスカレートしていき、「ビア」をめぐる恋心も絡んで事態は大騒動に発展してきますく。
「ビア」役は 『ANNIE アニー』(2014年・監督:ウィル・グラック)・『X-MEN:アポカリプス』(2016年・監督:ブライアン・シンガー)の<ローズ・バーン>、「マグレガー」役は『スター・ウォーズ』シリーズの<ドーナル・グリーソン>が演じています。CGで描かれる「ピーター」の声を『ワン チャンス』・『イントゥ・ザ・ウッズ』の<ジェームズ・コーデン>が担当し、<デイジー・リドリー>、<マーゴット・ロビー>ら人気俳優が声の出演で参加。『ANNIE アニー』(2014年)・『ステイ・フレンズ』(2011年)の<ウィル・グラッグ>が監督を務めています。
<佐野玲於> <吉田羊> <村上虹郎>
作家<村上春樹>の短編集『東京奇譚集』の一篇「ハナレイ・ベイ」を女優の<吉田羊>を主演に、<佐野玲於>(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、<村上虹郎>の共演で実写映画化することが発表されています。
本作は、ハワイのカウアイ島の美しき湾ハナレイ・ベイでサーフィンに明け暮れる思春期の息子と、シングルマザーで彼を育ててきた母親「サチ」の姿を描いた感動の人間ドラマ。原作「ハナレイ・ベイ」は2005年に発表され単行本で、ベストセラーとなっている「東京奇譚集」(新潮文庫刊)の一篇です。
主演から脇役まで目覚ましい活躍を見せる女優<吉田羊>が、息子を失った母親「サチ」役絵お演じ、監督は『トイレのピエタ』(2015年)の<松永大司>が務めます。
そして「サチ」の息子「タカシ」を演じるのは<佐野玲於>、「サチ」がハナレイ・ベイで出会う日本人サーファーの「高橋」役には<村上虹郎>が扮し、不思議な魅力を漂わせる青年を自然体かつ抜群の感性で演じます。
映画『ハナレイ・ベイ』は、2018年10月19日より全国で公開
予定です。
<山崎努>と<樹木希林>という、ともに日本映画界を代表するベテランが初共演を果たし、伝説の画家<熊谷守一>夫妻を演じた人間ドラマ『モリのいる場所』が、2018年5月19日から全国で公開されます。
30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続けたという「熊谷守一=モリ」のエピソードをベースに、晩年のある1日を、『モヒカン故郷に帰る』(2016年)・ 『横道世之介』 (2013年の<沖田修一>監督がフィクションとしてユーモラスに描いています。
昭和49年の東京・池袋。「守一」が暮らす家の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫が住み着いていました。それら生き物たちは「守一」の描く絵のモデルであり、じっと庭の生命たちを眺めることが、30年以上にわたる「守一」の日課でしたた。
そして妻の「秀子」との2人で暮らす家には毎日のように来客が訪れます。「守一」を撮影することに情熱を傾ける若い写真家、「守一」に看板を描いてもらいたい温泉旅館の主人、隣に暮らす「佐伯」さん夫婦、近所の人々、さらには得体の知れない男まで。老若男女が集う熊谷家の茶の間はその日も、いつものようににぎやかでした。
< 「万引き家族」(画像:万引き家族政策委員会) >
世界3大映画祭の一つ、第71回カンヌ国際映画祭が5月8日夜(日本時間9日未明)、南フランスのカンヌで開幕しました。<ペネロペ・クルス>さんらが出演しているイランの<アスガー・ファルハディ>監督『エブリバディ・ノウズ』がオープニングに上映されています。最高賞パルムドールを競う長編コンペティション部門に、日本から<是枝裕和>監督の『万引き家族』と<濱口竜介>監督の『寝ても覚めても』の2作が参加しています。同部門に日本作品が2作選ばれるのは5年ぶりです。
『万引き家族』は、<リリー・フランキー>や<安藤サクラ>らが演じる一家が、生きるために万引きを重ねる暮らしの中で、家族を超えた絆を見いだす物語。<是枝>監督は2015年の「海街diary」以来、3年ぶり5回目のコンペ部門出品となります。04年には「誰も知らない」で<柳楽優弥>が男優賞を、13年には「そして父になる」で審査員賞を受賞している。
「寝ても覚めても」は、芥川賞作家の<柴崎友香>の同名小説を映画化。<東出昌大>が一人二役に挑戦し、<唐田えりか>が演じるヒロインと恋に落ちる。<濱口>監督は今回がカンヌ初出品となります。
その他、短編コンペ部門には「だんご3兄弟」などで知られるクリエーターで東京芸大大学院の<佐藤雅彦>教授や映画プロデューサーの<川村元気>さんらが監督の「どちらを選んだのかはわからないが、どちらかを選んだことははっきりしている」が出品されています。監督週間では<細田守>監督のアニメ「未来のミライ」が上映されます。また長編コンペ部門では、<村上春樹>さんの短編「納屋を焼く」を原作とした<イ・チャンドン>監督の韓国映画「バーニング」も上映されます。授賞式は19日(日本時間20日)に行われる予定です。
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