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散歩しながら玄関先やお家の前でプランターを見つけますと、「なにか珍しい花はないかな」と、つい足を止めてしまいます。
【キンギョソウ(金魚草)】が、色とりどりに植え込まれているお家がありました。
<白と黄色・紅色・白と紫・白>と、きれいに4種類が揃えられていました。
その名の通り、花の姿がヒレを広げて泳いでいる金魚にそっくりで、中国でも【金魚草】で通じます。
南アフリカ原産のゴマノハグサ科キンギョソウ属の花で、別名「スナップ・ドラゴン」と呼ばれていますが、口を広げてパクリと噛みつきそうな龍に見立てた表現だと思います。
同じゴマノハグサ科の仲間として、【ネメシア】 の「バイカラー」の花を紹介したことがありますが、【金魚草】も品種の多いだけに、単体名まではとても分かりません。
サントリーフラワーズが、11月22日より全国販売しているのが<青紫色のシクラメン>です。
1980年代から、酒類の原料であるぶどうや大麦などの品種改良の技術を生かし、花の研究開発を始めています。
1997年には、<青いカーネーション>「ムーンダスト」を、2009年には不可能だといわれていた<青いバラ>「アプローズ」を売り出してきました。
今秋は<青いシクラメン>【セレナーディア】という製品です。
爽やかでほのかな甘い香りの一重咲き「アロマブルー」と、華やかな八重咲「フリルブルー」の2種類があります。
この時期目立つようになりました<ピンク色のポインセチア>「プリンセチア」もサントリーフラワーズの製品ですが、次はどの花が<青いシリーズ化>されて登場するのか、気になるところです。
南アフリカ原産で別名「ベビーサンローズ」と呼ばれるだけあって、夏に似合う花だと思いますが、まだまだ【アプテニア(花蔓草)】が、かわいい赤い花を見せてくれています。
ツルナ科の花ですので、同属の「マツバギク」によく似た感じです。
直径1.5センチあるかないかの大きさで、ポツリポツリと花を付けますが、鮮やかな赤色ですので目に止まります。
難しい表現になりますが、<這性半耐寒性常緑多年草>ですので、地面を這うようにして、肉厚で光沢のある葉が伸びてゆきます。
【ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)】 と同様、グランドカバーに向いた植物ですね。
「コスモス」は、秋桜と書くように俳句の世界では、秋の季語です。
花弁は、桃色や白色のイメージがありますが、黒褐色の【チョコレートコスモス】が、風に揺れておりました。
メキシコ原産で、大正時代に日本に入ってきました。日本に広まったのは、2004年の「浜名湖花博」からのようです。
写真では赤身が勝っていますが、実物はもっと黒っぽく、色合いから「チョコレート」と呼ばれているのだと思っていました。
実際には、「バニラ」の匂いが香ると言うことで、【チョコレートコスモス】と名付けられているようです。
「コスモス」は、わたしの住んでおります神戸市須磨区のイメージ花でもあり、それとなく気にかかる花です。
輝くばかりの橙色の、【ウモウケイトウ(羽毛鶏頭)】が花を咲かせていました。
ヒユ科の花で、学名の「セロシア」は、ギリシャ語で「燃焼」という意味があるようですが、まさに燃える炎を彷彿させる色合いと形状です。
以前にも同じ鶏頭の種類として「モコモコモンスター・ダークカラカス」 を紹介していますが、なめらかな花穂の感触、面白いですね。
花と葉は、アフリカや東南アジアでは食用にされているようですが、眺めているだけで十分です。
本来【コリウス】は、観葉植物として楽しまれているようで、薄紫色の花穂自体を、あまり見かけることはありません。
運よく、2種類の【コリウス】で花が咲いているのを見かけました。
シソ科の花らしく、無限花序の咲き方をしています。
和名では「金襴紫蘇」もしくは「錦紫蘇」と呼ばれていますが、この「葉」の斑入りを見ますと、なるほどなとうなづけます。
赤・黄・紫・白等の色が入り乱れ、「葉」の形も長いのから卵型まで変化に富んでいます。
園芸品種として100種類以上はあるようですので、品名の同定は諦めました。
春先から秋まで、開花時期の長いタデ科の【ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)】です。
夏の一時期は、花がなくなりますが、また秋口から咲きだす花です。
「姫」と冠詞がついていますが、直径1センチほどの球形で、花が密集しています。
背が低く、地面にはいつくばりながら成長してゆきますので、花が咲き誇りますと桃色の絨毯を敷き詰めた感じがして、見とれてしまう花です。
葉の形も面白く、V字型の斑紋が色違いで入っていますので、花がなくても【ヒメツルソバ】だと分かります。
ヒマラヤ原産ですが、肩寄せ合って球形に咲くのは、寒さ対策でしょうか。
春に種をまいて、晩秋には枯れてしまう一年草の【コキア(ほうき草)】です。
夏はあざやかな緑色をしていますが、秋になると紅色に紅葉するのですが、気温の高い日が続いた影響でしょうか、紅葉も中途半端な色付きです。
別名(ほうき草)と呼ばれ、枯れた茎を束ねて「ほうき」として利用したことに由来します。
秋田名物の「トンブリ」は、この【コキア】の実で、プチプチとした食感と色合いから <畑のキャビア>と呼ばれています。
この先、きれいな紅色に紅葉が進むのか、少し気になるところです。
コンクリート塀の隙間から、【アメジスト・セージ】が、顔を出していました。
秋のこの時期に楽しませてくれる、代表的な花です。
以前紹介した、 【メドウ・セージ】 と同様、シソ科サルビア属の花で、青紫の「蕚」から青紫の花を咲かせるのが【アメジスト・セージ】、青紫の「蕚」から白い花を咲かせるのが、【アメジスト・セージ・ホワイト】、斑入りの花もあるようです。
ふわふわとした綿毛状のつぼみのように見えるのが、「蕚」と呼ばれる部分で、ビロード状の白い花が飛び出した形は、面白いです。
別名【メキシカン・ブッシュ・セージ】と呼ばれ、名称からメキシコ原産で、草原に密集して咲いている様子が想像できます。
本来は6~8月頃が開花時期だとおもいますが、ナデシコ科ナデシコ属の多年草の【カワラナデシコ(河原撫子)】が咲いておりました。
別名「ヤマトナデシコ(大和撫子)」と呼ばれるように、古くから日本にゆかりのある花で、万葉集にもたくさん詠まれています。
<秋の七草>として、「萩・薄・桔梗・葛・藤袴・女郎花」に加え、この【ナデシコ(撫子)】で七草となります。
最近はあまり見かけなくなりましたが、花弁の先が切れ込んだ特徴が面白く、見ていて飽きない花姿です。
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