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名称の【ロシアンオリーブ】と聞けば、ロシア原産の 「オリーブ」 かなと考えてしまいますが、「オリーブ」はモクセイ科オリーブ属の樹木で、本種はグミ科グミ属で、葉の形が 「オリーブ」 に似ているところからの名称です。
別名として「ホソバグミ(細葉茱)」、あるいは「ヤナギバグミ(柳葉茱)」と呼ばれ、どちらもきれいな銀白色の葉に関連しています。
原産地は、中央アジアから東アジアにかけて自生しています。
花は春先に内側が黄色がかった十字型の4弁花の白い花を咲かせ、香りが強く漂います。
「オリーブ」の実は熟すと黒色ですが、こちらはグミ属らしく秋には熟して赤色の実を付けます。
<シレネ>は地中海沿岸を原産地とする草本で、ナデシコ科シレネ属に分類されて約700種ほどの品種があり、花姿や性質が多岐にわたります。
「サクラソウ」 のように小花を咲かせる<ペンデュラ>、小花の集まった花序を付ける<ムシトリナデシコ>などがありますが、本種の花は <蕚>が風船状 の形状をしています。
花姿も面白く楽しめますが、【シレネ・ユニフローラ】は葉が小さく密に茂り、株の背丈は低く、匍匐性で横に広がりながら成長していきます。
花期の時期以外は、葉の斑入り模様がグランドカバーとして美しく鑑賞できる品種です。
北アメリカを原産とする<ルドベキア>ですが、数十種の自生種があるようです。
日本には明治時代なかばに切り花用として導入されていますが、繁殖力旺盛な植物として、仲間の「オオハンゴンソウ」は今では各地で野生化、2005年に制定さtれた「特定外来生物」に指定されています。
キク科オオハンゴソウ属の一年草扱いが多いのですが、こぼれ種で毎年花を咲かせてくれます。
真夏の炎天下でも花を元気に咲かせ、よく枝分かれして咲かせる色鮮やかな黄色い花姿はよく目立ち、花芯の濃褐色と黄色い花弁の対比がきれいです。
学名の<ルドベキア>は、スウェーデンで初めて植物園を作った<オラウスフ・ルドベック>に敬意を表して、植物学者の<カール・フォン・リンネ>が名付けています。
園芸業界では、「クルクマ・アリスマティフォリオ」の俗称で呼ばれている場合が多く、また単に「クルクマ」でも分かります。
花の形からはなかなか連想できませんが、ショウガ科ウコン属の球根植物で、東南アジアを原産地とし、和名では「キョウオウ」や「ハルウコン」と名付けられています。
カップを重ねたような花姿で、花弁のように見えているのは<苞>と呼ばれる部部にあたり、1か月以上もきれいな色で楽しませてくれます。本当の花はこの<苞>の隙間から、ごく小さなリボン状の紫色の花を咲かせます。
日本では1990年に開催された「大阪花博覧会」のときに出展され、その後タイから球根が輸入され、切り花用としても栽培されています。
南ヨーロッパを原産地とする、シソ科コウスイハッカ属の多年生ハーブで、和名としては、「コウスイハッカ(香水薄荷)」もしくは「セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)」と名が付けられています。
葉は<シトラール>を含み、レモンの香りがし、夏の終わりごろに小さな白い花、もしくは黄色の花を咲かせます。
繁殖力が非常に強く荒れ地でもよく育つ【レモンバーム】ですが、採油率が悪いために精油の価格が非常に高く付いてしまいます。
昔から「長寿のハーブ」として知られ、ポリフェノール化合物の<ロズマリン酸>を含むために活性化酸素を除去する働きがあり、また、アレルギー症状を引き起こす<ヒスタミン>の分泌を抑える効果もあり、花粉症などの症状を緩和してくれます。
帰宅する夜路の途中に、【チョウセンアサガオ】の白い花が暗闇に浮かんでいました。
「アサガオ」と名が付いていますが、 「アサガオ」 はヒルガオ科に属し、本種はナス科チョウセンアサガオ属で、花姿が似ていることにより命名されていますが、まったくの別種です。
園芸的には「ダチェラ」もしくは「エンジェルズ・トランペット」として流通していますし、神経系に影響を与える<ヒオスチアミン>や<スコポラミン>などの毒性成分を持っていますので、「キチガイナスビ」などの不名誉な別名があります。
夏から秋にかけて長さ15~20センチほどの漏斗状の白い花を咲かせ、花の先は5つに分かれ、雄しべは5本・雌しべは1本です。
花後の 果実 は球形で直径3~5センチ程度、表面に短い棘が多数映えており、中の種子は熟すとはじけて散布されます。
タイムの一種で、ハーブティーや肉料理の香り付けに利用されるシソ科イブキジャコウソウ属の常緑低木、原産地は地中海沿岸です。
主にヨーロッパ南部の地中海西部の乾燥地帯に自生しています。
匍匐性の植物で、背丈は15センチほどの高さで、這うように枝を広げて成長いしていきます。
5月下旬から8月下旬の花期には、花穂を10~20センチ程伸ばし、淡い桃色の小花を咲かせます。
【フォックスリータイム】は、葉の縁に白い覆輪が入る品種で、秋になると葉先が淡い赤みを帯びてきれいな色合いが楽しめます。
一般的にこの【サルビア・ミイクロフィラ】 を含め、シソ科アキギリ属の 「サルビア・グレッギー」 ・ 「サルビア・ヤメンシス」 の3種の総称として<チェリーセージ>と呼ばれています。
原産地はアメリカ南部・メキシコで、背丈は1メートルを超える低木性の「サルビア」ですが、基本色は鮮やかな緋色でよく目立ち、園芸品種として緋色と白色のツートンカラーの<ホット・リップス>をよく見かけます。
この<ホット・リップス>は、暑い時期は緋色ですが、気温が低くなると白色の面積が増えてきます。
5月から11月頃までと開花期が長く、昆虫たちにも人気のある花のようで、 「クマバチ」 や 「ホシホウジャク」 などの吸い蜜場面に出会ってきていますが、【サルビア・ミクロフィラ】を取り上げていませんでした。
こんもりと茂る茎の先端から花穂を伸ばし、まばらな感じで花を咲かせ、株全体が花で覆われることはありませんが、その分ちらほらと咲く花が長く楽しめます。
昨日は、黄橙色の実の 「ナガバモミジイチゴ」 をアップしましたが、熟すのが時期的に重なるようで、今回は【ナワシロイチゴ(苗代苺)】です。
バラ科キチゴ属に分類されていますが、「ラズベリー」や 「ブラックベリー」 などの代表的な栽培品種群を含んでいます。
花は赤紫色をしていますが、花弁が小さいのであまり目立ちません。
花期は5~6月頃、日当たりのいい場所に雑草的に広がり育成しており、茎には細かい棘がまばらに生えています。
「キチゴ」類として食用になりますが、あまり甘さはなく、砂糖などを加えてジャムなどに加工すると甘酸っぱくておいしく食べれます。
以前にきれいに咲いていた花を紹介しました 【ナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺)】 ですが、おいしそうな実が熟していました。
バラ科キイチゴ属に分類されていますが、名称は葉の形が「モミジ」のように裂けていることから名付けられ、関東系の「モミジイチゴ」に比べて柄が長いのに由来します。
初夏に実のル果実は、いわゆる「キイチゴ(木苺)」状で、黄橙色の実の味はそれなりに美味しい味わいです。
野生種なら熟成度もいい色合いで、摘まんで食べてみたいところですが、公共の歩道の植え込みとはいえ、どなたかがお世話されている場所ですので写真だけで我慢です。
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