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味わいのある単行本
本は、単行本でなくては読んだ気がしません
1992/9
検索していたら、未だ読んでいない本が見つかりました。
図書館では、閉架になっていたので、本自体に味わいがあります。
作品自体は、『模倣犯』に似ていて、こう着地したのかと感じました。
事件に絡む人々の財布が事件を語るおはなしでした。
それぞれの財布たちが愛おしい作品です。
◇内容◇
轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。
被害者は森元隆一。
事情聴取を始めた刑事は、森元の妻・法子に不審を持つ。
隆一には八千万円の生命保険がかけられていた。
しかし、受取人の法子には完璧なアリバイが…。
刑事の財布、強請屋の財布、少年の財布、探偵の財布、目撃者の財布、
死者の財布、旧友の財布、証人の財布、部下の財布、犯人の財布、
エピローグ 再び、刑事の財布。
“十の財布”が語る事件の裏に、やがて底知れぬ悪意の影が。
【本】
2020/9/30
今回も愉しめた作品です。
7つのお誕生会のおはなし。
それぞれの日常が繋がっていきます。
自身のお誕生会の時代が蘇りました。
万華鏡・お誕生会が禁止された小学校
サプライズパーティ・姪っ子にサプライズで企画したお誕生会
月の石・母が台無しにしたお誕生会
ビジネスライク・お誕生会好きの会社の上司
ドールハウス・クラスメイトの中国人のお誕生会
あの日から、この日から3.11に祝うお誕生会
刻の花びら・認知症の母が祝ってくれた誕生日
どれも切なくて、それでいて心温まるおはなし。
本の表紙も好きです。
【本】
(2021/4/25)
マカン・マランの作者の新しい本があったので、
題名にも魅かれて借りました。
2020年2月に友人とお茶して以来、長い間外食(外茶)していません。
まだまだカフェへの道も遠そうです。
◇内容◇
老舗の桜山ホテルで働く涼音は、念願叶って
憧れのマーケティング部サービス課アフタヌーンティーチームに配属された。
喜び勇んで、クリスマスアフタヌーンティーの新企画を出したものの、
パティシエ・達也に「目新しければいいってもんでもないから」と
冷たく却下されてしまう。
「最高のアフタヌーンティーって、一体、なんだろう」?
マカン・マランに登場するクリスタさんがソロアフタヌーンティーの鉄人として登場していました。
本文より・・・
◎どれだけ努力をしたところで、結局のところ、人は自分の物差しでしか物事を量れない。
しかし言い換えるなら、この世の中のすべての事物をどう捉えるかは、すべて本人次第ということになる。
◎お菓子はご褒美。
だらしない気持ちで食べてはいけない。
人が生きていくのは苦いもんだ。
だからこそ、甘いものが必要なんだ。
ーーー戦時中の少年時代、上野の地下道で寝起きしていた涼音の祖父の言。
アフタヌーンティーといえば、左京区の紅茶専門店を思い出します。
当分行けそうにないけれど。
早くコロナが終息して、アフタヌーンティーをゆったりと愉しみたいものです。
【本】
2017/2/10
『きまぐれな夜食カフェ マカン・マランみたび』に登場した縁飾り(オヤ)。
気になったので図書館で借りました。
眺めているだけで幸せな本です。
どれも可愛らしくて、繊細で、微笑ましい。
作りたいけれど、手先が不器用な私には無理っぽい。
眺めて幸せに浸ります。
【本】
2012/9/12
『マカン・マラン』が面白かったので、同じ作者の本を借りました。
はじめは、なんだかなぁと思いつつ、読み進んでいくと、面白い展開になってきました。
8月に読んだ福澤くんの『そのひと皿にめぐりあうとき』と重なりました。
◇内容◇
全く会ったこともない大伯母(祖母の姉)から、高級住宅街にある古い洋館を遺された雄哉。
しかし蓋を開けてみるとそこは、シェアハウスで、ドロップアウトした人間たちの巣窟だった!?
本文より・・・
「そりゃあ、世間は光の当たっているものや、勢いのあるものしか認めない傾向はあるけどさ。
満ち欠けがあるのが自然なのよ。
人も国も社会も仕事も、恋愛もね。
完璧な状態だけ追い続けてたら、おかしくなっちゃうよ」
【本】
ソフトカバーなのに1600円するのには驚き。
2015.11.25
新聞で目にしたのか? ネットで目にしたのか? 忘れましたが、
面白そうなので図書館で借りました。
それにしても、どこで目にしたのかを忘れるということは
脳に黄色信号が点滅している気がします。
頭の中に薄いベールがかかったような・・・。
商店街を入った路地裏に、深夜にだけひっそりと営業しているカフェがある。
店主は、元超エリートのイケメン、今はドラッグクイーンのシャールさん。
ここには、さまざまな悩みをもつ人が集まってくる。
◎MENU◎
◇「春のキャセロール」
早期退職者候補になった、仕事一筋の40代キャリア女性塔子へ
◇「金のお米パン」
手料理を食べなくなった中学生男子璃久に
◇「世界で一番女王なサラダ」
仕事に夢を見られない、20代のライターさくらへ
◇「大晦日のアドベントスープ」
病を抱え、倒れてしまったシャールへ
彼女に助けられた人々が、素材を持ち込み想いを煮込めた極上スープ
夜食も人々も優しい雰囲気の流れる本でした。
◇本文より◇
心を遊ばせるのがドレスやアクセサリー等の装飾なら、心を育てるのが栄養と愛情がたっぷりつまった美味しい料理だ。
つづきを読みたくなりました。
【本】
1998.6.20
先日、思い出した作家さんの本を久しぶりに借りました。
表紙の装丁がとても好みですが、現在、この表紙では流通されていないようです。
出版社も変わって、幻の装丁になっていました。
◇内容◇
二十二歳のその日まで双子であることを知らずに育ったフローラとローズ。
出会うはずのない二人が偶然、ロンドンのイタリア料理店で出会う。
そして、フローラは知らず知らずのうちにローズの人生に巻き込まれてスコットランドへ
久しぶりに読むイギリス物語に、はじめは、退屈してしまいましたが、
双子が出会う頃から物語が頭に入ってきました。
なるほど、こういう展開になったのか?という、さらっとした物語でした。
現在の私の胸に引っかかったのは・・・ここでした。
「アンガスはすっかり老いこんでいるんだよ、
弱って、わけもよくわからなくなっているんだ。
その年取った彼をぼくらは、彼が生まれ育った土地から根こそぎ引き抜いた。
どんな人間にたいしてにせよ、それは限りなくむごいことだ。
アンガスはボトゥリックで生まれた。彼の父親も祖父もそこの土地を営々と耕してきた。
妻をそこに伴い帰った。彼らの子どもたちもそこで生まれた。
ところが今、彼の生涯の終わり近く、彼がわれわれの役に立たなくなると、
われわれは彼を自分たちの見えないところに、
彼を見てわれわれの胸が痛まないところに送りこんだ。
見知らぬ人々の介護を受けるに任せて」
【本】
2020.10.30
未発表の作品が見つかったとテレビで見て、本を借りました。
久しぶりに読む作品は、なんだか古典のようでした。
読み終わって感じたことは・・・
本人が発表しなかった作品なので、発表しなくてもよかったような気もします。
清書して、発表せず、それでも手元に残していた心境は・・・。
◇内容◇
完成して清書しながらも発表されず、手許に残された「影に対して」。
「理由が何であれ、母を裏切り見棄てた事実には変りはない」
しかし『沈黙』『深い河』などの登場人物が、ついにキリストを棄てられなかったように、
真に母を棄て、母と別れられる者などいない―。
かつて暮した街を訪ね「六日間の旅行」「初恋」
破戒した神父を思い「影法師」
かくれキリシタンの里を歩きながら「母なるもの」
失われた“母”と還るべき場所を求め、長い歳月をかけて執筆されて全七篇。
「人生」を燃焼させようとする烈しい母、「生活」を大事にする父。
二人が離婚した時、幼い息子が強いられた選択は、やがて……。
2020年発見された未発表の中篇小説「影に対して」をはじめ、母を描いた名作を集成。
関連はないのですが、随分以前に読んだ『シェルシーカーズ』を思い出しました。
母が亡くなった後に遺品を整理していたら、古い流行遅れの服が見つかります。
子どもたちは、なぜこんなセンスのない母らしくない服を仕舞っていたのか?
疑問に思いつつ、さっさと処分してしまいます。
母にとってその服は、最愛の人と会ったときに着ていた思い出の服だったのです。
その人の気持ちは、誰にも推し量れないものですね。
【本】
2014.12.30 第一刷
読んだ本は2015.9.30 第4刷
同じ作家さんの本を立て続けに読んだら、飽きてきました。
この作家さんの主人公は、ほとんど男性です。
短編集には、女性が主人公の作品もありましたが…
何故なのでしょうか?
◇内容◇
人工水晶の製造開発会社の社長・藤岡は、惑星探査機用の人工水晶の核となるマザークリスタルを求め、インドの寒村に赴く。
宿泊先で使用人兼売春婦として働いていた謎めいた少女ロサとの出会いを機に、インドの闇の奥へと足を踏み入れてゆく。
商業倫理や契約概念のない部族相手のビジネスに悪戦苦闘しながら直面するのは、貧富の格差、男尊女卑、中央と地方の隔たり、
資本と搾取の構造―まさに世界の縮図というべき過酷な現実だった。
そして採掘に関わる人々に次々と災いが起こり始める。
果たしてこれは現地民の言う通り、森の神の祟りなのか?
古き因習と最先端ビジネスの狭間でうごめく巨大国家を描く。
ロサは、ゴサインタンに登場したカルバナに似ていました。
珍しくロサと藤岡の濃密な関係はなく安堵しましたが、
最後までロサに拘る藤岡の身勝手さが偽善に思えました。
【本】
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