《襍草・/・古往今来53》紫詰草

《襍草・/・古往今来53》紫詰...
ムラサキツメクサ(紫詰草) マメ科(Fabaceae)
学名:Trifolium pratense
別名:アカツメクサ(赤詰草)レッドクローバー。
クローバー(シロツメグサ)の赤花種としてレッドクローバーでお馴染みの帰化植物。
牧草として渡来されたヨーロッパ原産植物。今では各地でいたる所で繁殖してる。
葉の表面に八字状の白い斑紋は、見方によってはVに見えて誇らしげだ!?!
ムラサキツメクサの中にシロツメクサと思える花を見ることがある。
よくよく見るとムラサキツメクサの白花であったりする。
この変異が固定され園芸種として販売されているようだ。
セッカツメクサ(雪華詰草)とか、シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)等と称して。
学名: Trifolium pratense f. albiflorum
シロツメクサとの違いは、花の下に葉が有り花序径が少し大きいのがセッカツメクサ。
シロツメクサは、江戸時代に和蘭からガラス等の荷物の隙間の詰め物として渡来したとも云われる。
現在は、家畜の栄養に良い飼料でもあるらしい。

5月22日誌「5/18大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来52》麗晃!?!

松葉菊・・・! 松葉菊・・・!

レイコウ(麗晃)こんな園芸種名を見たことおありだろう。
園芸店等では、耐寒マツバギク、レイコウ、花あかりと言った名称で販売されてる由。
多年草で、南アフリカ原産の帰化植物。園芸上では、耐寒マツバギク。
学名:Delosperma cooperi、ハマミズナ科(Aizoaceae・ツルナ科) デロスペルマ属。

我々は、マツバギク(学名:Lampranthus spectabilis)ランプランツス属と思っていた。
このLampranthus spectabilisは耐寒性がない。別名、サボテンギク(仙人掌菊)。

日本では、この2属を総称して「マツバギク(松葉菊)」と呼び、とてもわかりづらい。
普段目にするのは、デロスペルマ属のマツバギク「レイコウ」という品種らしい、。
デロスペルマ属は南アフリカ・大地溝帯に分布。

泉の森の植物を紹介しているサイトでは、「ランプランツス属と紹介してるようだ。
松葉菊に間違いないのだが、目の前の花はどちらか??とへそ曲がり爺は!!
觀察(悩み!?!)の楽しみが1つ増えた。

5月21日誌「5/17大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来51》虫取り撫子&酸漿

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3


身近な里山の中に古民家(農家)を移築して公開している(画像1)。
庭先に若樹が植裁され、枝・葉だけでは木名を特定できず幾度も訪ねていた。
経過觀察するのも愉しいものである。だが花を見ても未だ木名特定が出来ない。
最後、種子(実)を観て判断するか、と再三眺めていて先日、木名が分かった。
ほっとすると、周りに目が行く。少し離れた所に紫色の花が・・・!(画像2).
ムシトリナデシコ(虫取り撫子) ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Silene armeria
自然発生だとしたらすごいことだが、植えられたのだろう??
脇にホウズキの白い花も見えて。。。楽しかった(画像3)。
[f:id:redhupa:20140527170230j:image]
ホオズキ(酸漿・鬼灯) ナス科(Solanaceae)
学名:Hozukius emblemarius
別名: ホウズキ


5月20日誌「5/17大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来50》里山の大甘菜

タイリンオオアマナ(大輪大甘菜... タイリンオオアマナ(大輪大甘菜)別名;オオアマナ(大甘菜)
先日横浜散歩でも記した大輪大甘菜を里山でも見つけた。
ヨーロッパ原産の帰化植物だが、... ヨーロッパ原産の帰化植物だが、最近は園芸種として販売されている。
タマスダレ(玉簾;ヒガンバナ科)と良く似ているのだが、
オオアマナの雄しべの柄は、花びらのように幅広いのが特徴。




5月19日誌「5/11大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来49》“武蔵野・雑木林”を想う。

《襍草・/・古往今来49》“武...
《襍草・/・古往今来49》“武...

大昔より、現東京周辺は武蔵の国と呼ばれていた。
其の名残、否、国木田独歩の「武蔵野」を思い所要の度、皇居周辺を散策する。
“武蔵野=雑木林”その景観は知る由もないが、なんとなく想像できる。
この100有余年の間で東京の自然環境は、大きく変化するを余儀なくしてきた。
第二次世界大戦での東京大空襲での変貌、復興は、たいへんであっただろう。
被災した都市空間は壊滅的であったようだ・・・!?!
そんな被害の中で生き残り、更により良い林相を形成し続けてる「神宮の森」。
また、周辺の御苑(皇居外苑)・神宮外苑の森、隣接する赤坂御用地(赤坂御苑)、
一般公開されていないがこの70年余りで本物の林相が形成されているようだ。
世界に誇れる、風土に合った自然の森が、東京にはある。
又、荘厳な鎮守の森という概念で捉えてみても「神宮の森」は、素晴らしい。
造園家や学識者達が描いた森林造成計画は、緻密で「日本的風土」を今に見せてくれている。
林苑の創設より最後の林相に至るまで変移の順序(予想)まで記録にある。
古来より培われた日本的造園技術の高さを示すもので、予想は的確に的中し見事だ。

首都東京の中で「日本の原風景的自然環境・景観」を見せてくれる皇居から明治神宮の森、
今後100年の計で日本を代表する「自然環境・景観地域」街並み景観を充実させて欲しい。
2020年には東京オリンピックが開催されることでもあるし。。。
そんな折、先日、 国立科学博物館が「フキアゲニリンソウの発見」を発表した(五月十六日)。
国立科学博物館の調査で、皇居内でニリンソウの新種が見つかった。
吹上御苑で見つかったので「フキアゲニリンソウ」と名付けられた由。
ニリンソウは、里山等で普通に見られるが、新種のニリンソウは、背がとても高い。
拝見出来る機会を楽しみにしたい(無理だろうが^^)。

オリンピックがらみでもないが、東京駅から皇居に向かう道路に花壇を提案する。
よく街なかで見かける園芸種とか外来植物は、避けて。。!
皇居を中心に周辺道路に日本固有種の野草花壇を是非に望みたい。これぞ「日本らしさ」。
皇居外堀の土手には、野草がたくさん見られる。
東京駅から丸の内界隈を、樹木と野草の街並みとしてほしく、切に望みたい。
日本の顔という場所だ。日本の花を紹介するのにも良い。期待したい所である。
日本の中心地、皇居に新種の花が静かに生きずいていた。里山の顔と言えまいか。
嬉しい発表、在来種野草は、「和」の象徴と思って止まない。


5月18日誌「5/16 国立科学博物館発表植物」
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《襍草・/・古往今来48》野薊の蕾

《襍草・/・古往今来48》野薊...

春の野では、色々な草花が魅せてくれる。
偶然に開花前の野薊の蕾と出会った。
自然の神秘を思わせる風貌、葉が花を守っているように見える。
咲き誇る姿もよろしいが、この蕾・・宝石のように妖艶に映った。

ノアザミ(野薊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Cirsium japonicum Fisch. ex DC.

50-100cm高になる多年草。春に見る薊はこの種だけ(園芸種は別)。
葉の表面にまばらの毛。裏面の脈状にも毛がある。
直径4-5cmの頭花は枝の先に直立してつく。
総苞は幅2cm内外、片は6-7列で外片は短い、先は短い刺針があって直立する。
背部はふくれて粘着する。花冠は長さ18-22mmで狭筒部は他部より短い。
自然分布:本州・四国・九州

5月17日誌「大和市・泉の森5/11」
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《襍草・/・古往今来47》苦菜

《襍草・/・古往今来47》苦菜

ニガナ(苦菜) キク科(Asteraceae)
学名: Ixeridium dentatum
別名:ウマコヤシ 古名;つはひらくさ(都波比良久佐)
日本各地の山野の道端、草地等、日当たりの良い所に見える。茎は高さ約30cm。
細長い根生葉はさまざまに切れ込むことがある。茎葉はやや短く、
基部は毛状の鋸歯があり、耳状になって茎を抱く。
茎の先端で枝分かれし、集散花序に黄色の頭花をつける。
頭花は1.5cmぐらいで、普通5個の舌状花からなる。
葉や茎を切ると白い乳液をだす。このことが花名の由来。
変異が多く舌状花の数が多いハナニガナ(花弁7枚、通常5枚)
又、水田の畦に生え、走出枝を出すハイニガナもある。
同属に「ジシバリ」「シロニガナ」「ノニガナ」。
オオジシバリと共に民間療法で副鼻腔炎、胃炎などに用いられている。

5月16日誌「大和市・泉の森5/11」
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《襍草・/・古往今来46》蝮草

《襍草・/・古往今来46》蝮草

マムシグサ(蝮草) サトイモ科(Araceae)
学名:Arisaema japonicum Blume
【画像の花は、ヒロハテンナンショウ(広葉天南星)かもしれない?】
コウライテンナンショウ、ホソバテンナンショウ、アオテンナンショウ等がある。
判断区別が難しいので単に(蝮草)とする(花の茎が、「まむし」模様)。
自然植生: 北海道~九州の明るい森林や谷沿いのやや湿った林床に見える。
春に地下の球根から茎を伸ばして仏炎苞を形成、その中に花序がある。
葉は2枚で、多数の小葉に分かれ、花の苞は緑色~褐紫色を帯びる。
果実は秋に橙色に熟し、トウモロコシ形状の実となる。



5月15日誌「横浜・寺家故郷村5/10」
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《襍草・/・古往今来45》二人静

《襍草・/・古往今来45》二人...

フタリシズカ(二人静) センリョウ科(Chloranthaceae)
学名: Chloranthus serratus (Thunb.) Roem. & Schult.

山地の林床に見える、高さ30~60cm位の多年草。
ヒトリシズカよりも大きく花穂が2つと云われるが、実際には1~5本。
静御前とその亡霊の舞姿を2本の軸にたとえたことに由来する由。
短い根茎から節ある茎を数本直立させる。葉は対生し、広卵形。
枝先に数本の花序を出し白い小さな花を多数つける。
花の後に茎の下部から閉鎖花をつけた花序を出す。果実は球形で淡緑色。
自然分布:北海道・本州・四国・九州、中国(温帯-暖帯)

小さな花に、同じような小さな虫(昆虫?)が・・・目が点になった。

5月14日誌「横浜・寺家故郷村5/10」
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《襍草・/・古往今来43・44》春を代表する草花

《襍草・/・古往今来43・44...

レンゲソウ(蓮華草)   マメ科(Fabaceae)
学名:Astragalus sinicus
別名: レンゲ、ゲンゲ(紫雲英)
花びらに近づいて見ると、一つ一つがマメ科特有の花形をしている。
子供時代、春の田畑は絨毯を敷き詰めたように蓮華草は咲き誇っていた。
中国原産の植物。江戸時代に飼料や食料として渡来した由。
マメ科の植物は、根に根粒バクテリアが寄生して丸いこぶを作る。
これが空気中の窒素を固定し天然の肥料となる。経験則でわかるか!!
緑肥(りょくひ = 草肥:くさごえ)として、又、牛の餌に用いられた。
更には、休耕田の雑草防止策、蓮華草を枯れぬうちに水に入れ、
強力な有機酸で雑草を枯死させていた事もあった。
だが、アルファルファタコゾウムシが発生する事もあり最近は聞かない処方だ。
蓮華草蜜は美味しい。

今一つの草花は、ハルジオン(春紫苑) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Erigeron philadelphicus L.
別名:ハルシオン、 ハルジョオン。

花びら:7枚以上。花弁は、白色が多いがピンク色の花弁も見かける。
雑草などと呼べまい、清楚なこの姿。
ハルジオンの蕾は下向、対してヒメジョオンは上向きである。
埃や排気ガスで汚ごしているのは、人間。。!
帰化分布;本州(関東・中部)。関西以西でも見られるか??
(自分的だが見たことがない!?!)


5月13日誌「横浜・寺家故郷村5/10」
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