《 雅羅・/・襍〝道端の花〟❖ ’24-148 ❖ 》

シロツメクサ(白詰草)マメ科(Fabaceae)
学名:Trifolium repens L.
別名: クローバー

《 〝どこでも見られる植物〟自宅周辺  5月草花XX 》
どこかしこ、ごく普通に見られる草花でとりあげる程の花ではない。
だが我が年代では、広場・原っぱで見かけた子供の遊び道具。
半世紀以上も前の話。帰化植物とされるが、渡来エピソードがある。
江戸時代、オランダからガラス器が入ってきた。
其の荷物の中に、壊れないように詰められてきた草だという。
牧草としても知られる。茎は地を這い、節から根を出して広がる。
葉は、3出複葉、両面とも無毛で長柄がある。托葉は葉に合着する。
小葉には白い班紋があり、鋸歯がある。
球形の総状花序が頂生し、花柄は葉柄より長い。花は、筒状の蝶形花。
萼筒の先は5裂し、裂片は先が鋭く、裂片より萼筒が長い。
萼裂片の基部にしばしば赤い班紋が出る。
花が淡紅色のものはモモイロツメクサという。
ムラサキツメクサは花が淡紅色、葉に軟毛があり、花柄が短い。

シロツメクサは、繁殖力があり丈夫なので過酷な場所でも生える。
強さの秘密は、窒素肥料を作る根粒菌が付いているから。
根粒菌とマメ科植物が一緒に生活し、
宿主のマメ科植物が光合成をした物質を根粒菌に与えている。
根粒菌はそのエネルギーを使って窒素をアンモニアに変える窒素固定を行う。
固定した窒素を植物に与え、炭素と窒素の物々交換をしているのである。
共存共栄する植物のメカニズム。人間中心の感覚を見直すべきだ。
どこにでも見られ、雑草等と嫌う前に彼らの生活力を学びたい。

「令和陸年(皇紀2684年)5月27日、記」


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