《 雅羅・/・襍録〝探草(1)〟❖ ’24-143 ❖ 》

ツルキンバイの解説写真。(借り物画像。)

ツルキンバイ(蔓金梅) バラ科 (Rosaceae)   
学名:Potentilla rosulifera H.Lév. 
ツルキンバイは,山地の落葉樹林下に生える多年草。
ミツバチグリやテリキンバイに似ている。
が,葉の質が薄く小葉の鋸歯が粗いことで判別できる。
ミツバチグリは匐枝は短く,纏まって花を咲かせる。
ツルキンバイは匐枝が長く,一面に生え広がっている。
また,ミツバツチグリの小葉は楕円形で葉の鋸歯が丸い。
テリハキンバイは,長い匐枝を出す点などよく似ているが,
葉質が厚く光沢があり,鋸歯が低い。
ツルキンバイは、小葉の付け根はやや角ばり菱形。
蔓性で広がり、花の中央がやや濃い黄色になる。
日本では、本州(関東地方以西)、四国、
九州の太平洋側に自生、山地の落葉樹林内の湿った所、
半ば日のあたる斜面などに生育する。
資料等を簡略的に見るとこんな草本。
標高1000m辺りの林道等で散見されている。


我が手元にある、標本栞。

《 泉の森で、さがしている草花〝5月草花XV〟》
泉の森は、色々な野生植物が、自生している。
而して希少な植物も幾種類か確認されている。
神奈川県内で泉の森にしかいない希少な植物も居る。
高山性の植物が、里的場所に見える事自体も、不思議だ。
二十年程まえに両親の植物資料図鑑を譲り受けた。
其の折、図鑑に栞を挟んでいると、聞いたのが上の画像である。
雑談的に仔細を聞かず、そのままで両親は天星してしまった。
数年前に調べ物をしてる時、其の栞を再度見て驚いた。
この10年来、泉の森は散歩場所で色々な植物を見てきた。
だが、公的資料等にも“ツルキンバイ”の記載がない。
泉の森で採取、栞にしたとは聞いていたが採取場所の仔細は不明。
先般、機会があって泉の森を調べている方々にお聞きしても分らない。
小さな草本であり、立ち入り禁止区域もあって思うに任せないのが残念だ。
自然消滅した可能性もあるが、どこかで静かに生きていると信じて、又来年。
“ツルキンバイ”の一般的開花時期が過ぎた。
泉の森熟知者も少なくなった現在、実物を探すしかない。
知人からの悲観的報告を得て、来年は慎重に探したく思う。

「令和陸年(皇紀2684年)5月22日、記」
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