久々に「エンターティメント」な小説を読んだという、感動の一冊でした。
鉄道オタクまではいきませんが、鉄道好き、機械好きな方には、たまらない小説だと思います。
私鉄「神奈川電鉄」(通商「神電」)の車両検査部門を舞台に、下請け業者の「エース工業」の社長たちを通して、車両整備に誇りと夢をかける男たちの人間ドラマが展開されていきます。
<赤城>は、自分の過去を語ることもなく、それぞれに登場する人物たちに対して、人間として職人としての矜持を示しながら、難問解決に立ち向かう姿勢を崩しません。
高速化と電子制御化が進むなか、職人技として腕を振るえる時代は終焉を迎えつつありますが、「プロ」としての仕事へのこだわりを改めて感じさせてくれました。
7章からなる構成ですが、一遍一遍どれも感動モノのお話ばかりで、お勧めです。
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Posted at 2012-05-22 20:50
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Posted at 2012-05-23 05:54
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