文庫本にして、(上・下)2冊で900ページを超す長編ですが、読み終わってほっとするよりも、もっと続けて読みたいと感じる内容で、今年も半年が過ぎましたが、前半制覇した本として、一、二位の評価を与えられる力作でした。
東京のとある下町で、顔のつぶされた男の死体が発見され、続けて謎の連続殺人が起こります。
顔のつぶされた死体が発見された家の主婦<高見(松任)風子>の行方が分からず、警察は殺人犯として手配します。
所轄の刑事、<遠野要>が<高見風子>を追い求めますが、捜査に並行して<遠野>の家庭問題や不倫問題の描写が続き、殺人事件との兼ね合いが分からないままに読み進めましたが、これが思わぬ伏線として物語の後半に生かされてゆきます。
不幸な生い立ちを背負った<高見風子>を中心として、幼少から現在に至るまでの複雑な人間関係が絡み合い、一気に最後まで読ませる文章力に圧倒されました。
- If you are a bloguru member, please login.
Login
- If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account
Posted at 2012-07-04 15:23
People Who Wowed This Post
Posted at 2012-07-05 01:14
People Who Wowed This Post
Posted at 2012-07-08 14:57
People Who Wowed This Post
Posted at 2012-07-09 00:54
People Who Wowed This Post