<図書館戦争シリーズ>の(2/4巻目)として、 『図書館戦争』 に続く物語です。
今回は、図書館を守る図書特殊部隊員それぞれの、個人的なトラブルが中心になっています。
初の女性隊員である<笠原郁>は、両親には単なる図書館員だということにして、図書を守る戦闘隊員の身分を隠していますが、その両親が上京してきて慌てふためく状況がコミカルに描かれています。
上官の<小牧幹久>は、聴覚障害を持つ<中澤毬江>という、10歳年下の幼馴染がいますが、『レインツリーの国』という本を貸すことで、「メディア良化委員会」の査問にあうトラブルに巻き込まれます。
<笠原郁>と同期の<手塚光>は、5歳年上の兄<手塚慧>がいますが、図書館の運営方針の考え方が違い、そのために<笠原郁>がよからぬ嫌疑をかけられてしまいます。
<笠原郁>と寮の同室の<柴崎麻子>も、<手塚慧>の陰謀で、送り込まれた<朝比奈>の正体を知り、<手塚光>により助けられますが、図書館の事務員という身分ではなく「情報部候補生」という隠れた肩書が露見してしまいます。
今回も個性豊かな隊員たちのドタバタ劇、十分に楽しめました。
あとがきで、「プロットを立てずにぶっつけ本番で小説を書くタイプだ」と自己分析されていますが、登場人物のキャラクター設定がしっかりしていますので、自然と筆が進んでゆくんだと思います。
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Posted at 2012-07-08 15:29
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Posted at 2012-07-09 01:30
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