今年の読書(95)『夏休み』中村航(集英社文庫)
Aug
2
ふとこの時期に合うタイトルだなと感じ、手にしてみました。
前回読んだ川上未映子の 『ヘブン』 が、中学生のいじめ問題を扱うかなり重たい内容でしたので、ほのぼのとしたイラストの表紙に気分転換を求めました。
<僕=守>と<ユキ>夫婦、<吉田>と<舞子>夫婦は、女同士でつながる仲で、ある日突然に<吉田>が、<舞子>に黙って家出をしてしまうところから物語は始まります。
それではと、女同士で旅行と称する家出を計画、戻って来た<吉田>が旅行先に追いかけるのですが、会うことができません。
ひと夏に起こる夫婦の危機を、テレビゲームが準主役として登場します。
ゲームに勝てば家での件を許し、負ければ離婚だという決戦が行われます。
ゲーム世代ではないわたしには、よく理解できない決着の付け方に思われるのですが、「結婚」自体が「ゲーム」だという比喩的な意味合いが含まれているのかなと、読み終えました。
Posted at 2012-08-02 17:20
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Posted at 2012-08-03 05:53
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