今年の読書(69)『グッバイ・ヒーロー』横関大(講談社文庫)
May
27
あるとき、拳銃を持った立てこもり犯がいるカラオケスナックにピザを届けるところから、人質にされているおっさん<鈴木二郎>と関わり合い、世話好きの<亮太>は彼の依頼で、わけありの母子家庭のところにピザを届ける仕事を請け負ってしまいます。
ロックバンドでのデビューを夢見なるお人よしともいえる<亮太>と、「運び屋ジロー」と異名を持つおっさんの過去とが絡み合い、こっけいさを感じながらも息もつかせぬ展開で読者を最後まであきさせません。
最後はおっさんのホロットさせられる人間味が感じ取れ、プロローグから始まる伏線の素晴らしさに、乱歩賞受賞作の 『再会』 以上の面白さで楽しめました。
Posted at 2014-05-27 15:57
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Posted at 2014-05-27 16:06
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