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今年の読書(32)『タワーリング』福田和代(新潮文庫)

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今年の読書(32)『タワーリン...
タワーリングと聞けば、1974年に公開されたアメリカ映画の『タワーリング・インフェルノ』を思い出してしまいますが、本書も地上50階建ての巨大ビルを舞台に繰り広げられます。

再開発ビルとして建てられた「ウインドシア六本木セントラルタワー」には、ショッピング街・オフイス・住居が混在する複合ビルとして、<川村章吾>を社長とする<マーズコーポレーション>が開発、最上階には<川村>の住居があります。

仕組まれたエレーベーター事故に紛れ込み、セキュリーティー対策が万全と思われた50階の住居に賊が侵入、<川村>を人質に取ると共に警備室を乗っ取り「ビルジャック」を宣言、身代金の要求をしてきます。

全てがハイテク化されたインテリジェントビルの機能を逆手に取る誘拐犯に、マーズの社員<船津康介>は打開策を見つけようと奮闘の行動を取りますが、事件は思わぬどんでん返しで読者を唖然とさせてくれます。

男と男の友情、親と子の関係、地上げの現状等の伏線の積み重ねも素晴らしく、最後まで一気に読ませる構成でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
Commented by birdy
Posted at 2015-03-01 16:28

ダイ・ハードも1はこんな感じでしたね。
面白そう。
Sounds exciting!

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2015-03-01 16:32

アハ、ブルース・ウイルスの映画、懐かしいですね。
本書はアクション物というよりは、人情的な意味合いが強く、「まさか」と「なるほど」での構成で、犯罪ものではありますが読後感はよかったです。

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