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北米原産、スイカズラ科スイカズラ属の常緑性つる性植物です。
細長くて先端の開いた漏斗状の花を、枝先に10数輪の花序を付け、かたまって咲いています。
花序のすぐ下の葉だけは、基部から合わさりひとつの長楕円形の葉の形状になり、この葉から枝が突き抜けて花序ができ、また、冬でも落葉しない「スイカズラ」を「忍冬=にんどう」と呼びますので、【ツキヌキニンドウ(突抜忍冬)】の名称がついています。
開花直後の花の内側は白色で、徐々に黄色くなり、最後は外側と同じ赤色へと変化してゆきます。
「スイカズラ」も花弁の色は、白色から黄色へと変化していきますので、「ニオイバンマツリ」 や 「ツルハナナス」 と同様に、二色の色合いが楽しめます。
昨日は紫色から白色に変化する花として、ナス科ブルンフェルシア属の 「ニオイバンマツリ」 を取り上げましたが、今日も紫色から白色に変化するナス科ナス属の【ツルハナナス(蔓花茄子)】です。
原産地はブラジル、つる常緑低木種で柵や近辺に咲いている植物などに絡みついて咲いています。
星型の2センチばかりの花弁ですが、開花期間が長く色の変化を楽しめる花です。
昆虫との受粉の機会を継続的にさせるために、花弁の色の変化が組み込まれているのではないかと、素人考えを持ちながら眺めていました。
ご近所の庭木として【ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)】が、きれいに花をつけ出しています。
花だけを見ていますと、ナス科ブルンフェルシア属の植物だとは思いつきません。
半耐寒性の3メートルばかりになる低木ですが、鉢植えでもよく見かける花だと思います。
紫色で咲きだし、2~3日すれば白色に変化しますので、花の盛りの時期には二色の色合いで楽しませてくれます。
英名では、「yesterday-today-and-tomorrow」と呼ばれ、長いネーミングですが、色の変化をよく表していると感心します。
「ニオイ」の名の通り甘い香りを持ち、とくに夜間によく香ります。
居酒屋で一杯呑んだ後、この前を通り帰宅するのが、楽しみな季節になりました。
風に吹かれて【カラスムギ】の穂が、揺れていました。
あまり見向きもされない、イネ科カラスムギ属の越年草です。
日本では、縄文時代の史前帰化植物として存在、ヨーロッパから西アジアが原産地だと言われています。
野菜の【カラスムギ】を栽培化した穀物が「エンバク(燕麦)」であると言われています。
面白い実の形状ですが、穎果(えいか)をおおう穎には屈曲した長い芒(のぎ)があり、穂から落ちますとこの芒が乾湿運動を起こし屈曲点を軸にして回転を繰り返します。
この回転運動により穎果は土壌に押し込まれ、発芽の準備を整えるという、面白い形態を見せてくれます。
チラリホラリと【ダンチョウゲ(段丁花)】の花が、咲きだしています。
アカネ科ハクチョウゲ属に属する、「ハクチョウゲ(白丁花)」の園芸品種です。
「ハクチョウゲ」は沖縄・中国・台湾・インドネシアに分布する常緑低木種で、刈込にも丈夫なため剪定もしやすく、生け垣などによく利用されています。
【ダンチョウゲ】は、「ハクチョウゲ」に比べて幹が細く、真っ直ぐに伸び、葉も小さめで葉の色も濃い緑をしています。
花径は7~8ミリと小さく、秋口まで白色の花で楽しませてくれます。
写真の【ダンチョウゲ】を見て、何か感じませんでしたでしょうか。
花のコメントには、花弁の枚数をいつも列記していますが、あえて書きませんでした。
正確な「ダンチョウゲ」の花弁は5枚ですが、写真の花は、左から「5枚」 ・「3枚」 ・「4枚」という具合に、変異種が並んでいました。
じっくりと観察していますと、花たちが語りかけてくれるのか、面白い場面に遭遇いたします。
昨日紹介した 「イソトマ」 と同様に、こんもりと茂って咲いている【トレニア】です。
原産地は東南アジア・アフリカ、ゴマノハグサ科トレニア属の植物です。
一般的に「トレニア」という品種で出回っているのは、インドシナ原産の「トレニア・フルニエリ」の編集や園芸品種を指しています。
花径は3センチ程度、草丈20~30センチで、ほふく性があるのか、横に伸びるように枝分かれし、こんもりとした株形を作ります。
別名として、「ナツスミレ(夏菫)」 ・ 「ハナウリグサ(花瓜草)」 ・ 「ツルウリグサ(蔓瓜草)」などと呼ばれています。
花の中心にある「雌しべ」の先端は二つに分かれていますが、触れるとぴたりと閉じる面白い性質をもっています。
こんもりと生い茂った【イソトマ】を見つけました。
原産地はオーストラリア・ニュージーランド・西インド諸島で、細長い5弁花で星型の花姿がはっきりとしています。
キキョウ科ラウレンティア属の半耐寒性の多年草ですが、2年目以降には花付きが悪くなるクセがあるようで、1年草として扱われています。
有毒植物として有名、葉や茎からの液汁でかぶれないように気を付けなければいけませんし、花言葉も「猛毒」です。
花径は4センチ程度、草丈30センチばかりで、葉はギザイギザの切れ込みがある羽根状複葉、小葉は細い線形で伸びています。
これからの暑い時期に清涼感のある涼しげな花を咲かせ、秋までと開花期間が長い花です。
アカネ科ペンタス属の半耐寒性多年草の【ペンタス】の花で、<パニックタワー>と言う園芸品種です。
原産地はアフリカ~マダガスカルで、30数種が分布しています。
きれいな星型の花を密集させて、ボール状の房になり咲いています。
名称の【ペンタス】は、5弁花ということで、ギリシャ語の「Pente=5」の意味に由来して名付けられています。
和名では、花の形が日本の「サンタンカ(山丹花)」に似ており、こちらは常緑低木種ですが、【ペンタス】は草ですので、「クササンタンカ(草山丹花)」の名称で呼ばれてています。
桃色の花弁の【ペンタス】も見かけましたが、熱帯性の花としては真っ赤な色合いが、お似合いです。
午後七時前でもまだ明るさが残っていますが、夕闇に浮かぶように花壇の中で咲いている、【ヒルザキツキミソウ(昼咲き月見草)】に目が止まりました。
「ツキミソウ」は夕方からの開花ですが、この花は昼間から開花していますので、「ヒルザキ」の名がつけられています。
長い茎の先端に、花径2センチばかりのかわいい花を付ける 「モモイロヒルザキツキミソウ」 もありますが、この【ヒルザキツキミソウ】はほふく性があり、草丈は高くありません。
原産地は北アメリカで園芸品種として渡来しましたが、すでに帰化植物となっているようです。
アカバナ科マツヨイグサ属で、8本の雄しべと先端が十字型をした雌しべという、マツヨウグサ属の特徴が見て取れます。
少し角ばった、薄桃色の広釣鐘型の4枚花弁で、花径は4~5センチの大きさです。
2枚の花弁(正確には「苞葉」)ですので、見たときには【ハナキリン(花麒麟)】の印象を持ちましたが、かたまって咲いていますので、 「ハナキリン」 の花姿と違い悩んでおりました。
写真ホルダーに入れたままでしたが、これは<㈱ジッポー>の園芸品種の「八福神シリーズ」だと、判明いたしました。
<㈱ジッポー>は、新しい品種改良に取り組まれているようで、「白雪姫(スノープリンセス)」 を、商品化した会社です。
従来の「ハナキリン」と比べ、花径も大きく、1カ所に多くの花が咲きますのでとても豪華な趣きがあります。
<八福神>ということで、花の色合いで神様の名前が与えられているとおもいますが、この桃色の花は、さしずめ女性の神様「弁才天」あたりでしょうか。
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