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暑い時期、鮮やかな赤色や黄色の花もいいですが、純白の花弁の花も涼しさを感じさせてくれます。
キョウチクトウ科マンデビラ属の常緑つる性低木種で、エクアドル・ボリビアが原産地です。
【マンデビラ】は、ハワイやカリフォルニア、フィロリダなどで庭木として親しまれている、「ハイビスカス」や「ブーゲンビリア」に並ぶ代表的なトロピカルフラワーです。
花径5センチ程度、花の中心部にある喉部の黄色が目立つ花ですが、別名「サマードレス」と呼ばれているように、白いドレスが広がった感じがすがすがしさを与えてくれています。
対照的に、「ルビースター」という鮮やかな濃赤色が特徴で、花姿の大きな品種も、人気があるようです。
駐車場の片隅で、小さな赤色の実を付けた【ハゼラン(爆蘭)】を見つけました。
南米原産で、日本に派観賞用として明治時代に渡来していますが、いまでは野生化して帰化植物扱いです。
スベリヒユ科ハゼラン属の多年草ですが、一般的なスベリヒユとは花姿が随分と違います。
高さ30センチほどの茎の先に<円錐花序>を出し、花径3ミリほどの赤紅色の5弁花を咲かせます。
この花は、午後の3時ごろから夕方までしか花を開きませんので、「サンジカ(三時花)」とも言われ、別名「コーラルフラワー」とも呼ばれています。
2~3時間の短い開花時間ですので、ほとんど蕾の状態で見かけますが、線香花火の火玉のようにはじけた感じで花を咲かせるところから「爆ぜる蘭=ハゼラン」の名称がつけられました。
「オシロイバナ(化粧花)」は、夕方4時からの開花ですので英名では、「フォーオクロック」と呼ばれていますが、体内時計のある植物として、この花も面白い特性だと思います。
初夏から秋にかけて出来る花穂が、犬の尾に似ているところから「犬っころ草」が転じて【エノコログサ(狗尾草)】と呼ばれ、漢字でも「狗(犬)の尾の草(狗尾草)」と表記されます。
日本国内に生息している野(雑)草は約300種ほどあり、イネ科エノコログサ属の一年性草木種で、日本国内には同属に7種類ばかりが分類されています。
俗称として「ネコジャラシ(猫じゃらし)」ですが、花穂を猫の目の前で揺らしますと、本当に猫がじゃれて遊んでくれます。
【エノコログサ】は、「アワ(粟)」の原種ですので、食用として使えます。
若い葉と花穂を軽く火であぶり、醤油などで食べたり、天ぷらにしても食べれます。
飢饉の際には、 「カラスムギ」 などと共に食用にした暗い歴史が残されていますが、今では誰も見向きもしない、路傍の野草になってしまいました。
「紺屋」とは、染物屋ないし染物職人を指す言葉でしたが、染物屋全般を指す言葉になりました。キク科カミツレモドキ(アンセンス)属の多年草です。
原産地はヨーロッパで、英名でも「ダイヤーズカモマイル」と呼ばれ、「ダイヤー」というのも染物屋ののことです。
付けられた名称通り煮出した汁は、金茶系の染料として使用されます。
花径2~3センチの黄色の花(頭花)を咲かせ、筒状花も舌状花も黄色で、種は薬用オイルとして利用されています。
花の色合いから、別名として「ゴールデンマーガレット」とよばれています。
読み終えました有川浩の <図書館戦争シリーズ> の図書特殊部隊の階級章に用いられているのが、「カミツレ」の紋章ですが、 『図書館危機』 において、いわれが出てきます。
花言葉は<苦難の中の力>だそうで、図書を守る特殊部隊を象徴しているとおもいます。
残念ながら、文中では「郁の知っているカモミール―――カミツレは、マーガレットに似たかわいい白い花で、」とありますので、「ローマンカモミール(ローマカミツレ)」のようです。
多くの方が、今年も<アジサイ>の花姿をアップされていました。
神戸市の「市花」ですので、街中にも多く、裏六甲ドライブウェイや奥麻耶ドライブウェィ沿いには、延々と自生した<アジサイ>が続きます。
<アジサイ>は、アジサイ科アジサイ属の植物の総称で、日本原産の「ガクアジサイ」が西洋で改良され、球状の「セイヨウアジサイ」が逆輸入された形になっています。
一般的に「花」と呼ばれている部分は装飾花で、雄しべと雌しべは退化しており、(不完全花・中性花)と呼ばれ、花弁に見えるのは<蕚(ガク)>と呼ばれる部分です。
<アジサイ>には「墨田の花火」や「ミス・ヘップバーン」等の品種がありますが、今回目にしたのは、紅桃色の【ダンスパーティー】という品種です。
通常4枚の花弁(蕚)ですが、八重咲きと言いますか、みごとな大輪形をしており、明るい陽射しを浴び、名称通りステップする躍動感にあふれていました。
今夜は、夕方から業界の支部理事会があり、お疲れさんと一杯呑んでの帰宅です。
なにも今夜だけが遅い帰宅時間ではないのですが、 【コマツヨイグサ】 がお出迎えしてくれているのか、きれいに咲き誇っていました。
薄暗い闇の中で、黄色の可憐な花が並んで咲いていますと、きれいです。
記録として写真を撮ろうとしましたが、暗すぎてストロボ撮影になりました。
残念なことに淡い黄色の花弁の色合いが飛んでしまい、花の中心部だけが黄色く残っています。
明日の朝になれば、しぼんでしまう <一日花> だけに、しばし足を止めて眺めておりました。
以前にも、 【ハンカチの花(コンロンカ)】 を紹介しましたが、久しぶりに見かけましたので、今回は遠目からではなくアップして再登場です。
アカネ科コンロンカ属の植物で、常緑半つる性低木種です。
濃緑色の光沢のある葉と、純白の<蕚片>の対比が美しく、黄色い星型の花も、漏斗状でかわいく咲いています。
この純白の<蕚片>が、白いハンカチのように見えるところから【ハンカチの花】と呼ばれる所以で、「コンロンカ(崑崙花)」は、やはりこの白い景色を、中国の「崑崙山」に積もる雪に見立てた名称です。
なんとも面白い色彩の花ですので、眺めていても飽きることはありません。
湊川神社の西側の舗道の植え込みに、【アガパンサス】がきれいに咲き誇っています。
南アフリカ原産のユリ科アガパンサス属の植物で、日本には明治時代中期に渡来しています。
南アフリカには十数種分布しているようですが、園芸品種としては300を超える品種があり、多年草です。
多品種ということで、花の色も紫色・青紫色・白色とあり、また草丈も低いものから1メートルを超す大型のものまで、開花時期も、梅雨時を中心に初夏から秋口までと多様です。
地際から光沢のある細長い葉を出し、その間から花茎を伸ばし、先端に数十輪の花を放射状に咲かせます。
和名では、放射状の花の付き方が似ているからでしょうか「ムラサキクンシラン(紫君子蘭)」と呼ばれていますが、<ヒガンバナ科>の「クンシラン(君子蘭)」ですので、まったく別科の植物でまぎらわしさがあるのか、一般的には使用されていません。
どんよりとした梅雨空に、さえた青紫色の花が映える風情は、いい感じです。
2センチばかりのかわいい花を咲かせる、ツユクサ科ムラサキツユクサ属の【ムラサキゴテン】です。
日本には、1955(昭和30)年に渡来したメキシコ原産の常緑性多年草の園芸品種ですが、原種はほとんど栽培されていません。
「葉」をはじめ、「茎」や「苞」に至るまで濃い赤紫色の一色に染まる品種です。
当初は直立して伸びますが、やがてほふく性が出てきて、這うように広がる特性を持っています。
6本の雄しべと1本の雌しべを持ち、ツユクサ科の特性である<一日花>です。
別名としては以前の属名から「セントクレアセア」、また英名としては「パープルハート」と呼ばれています。
歩道脇の植え込みに、白色の【キキョウ(桔梗)】が咲いていました。
蕾をたくさんつけていましたので、これから順次咲き誇りそうです。
蕾も膨らんできますと、風船のように形になり、英名では「バルーンフラワー」と呼ばれる所以です。
万葉集で<秋の七草>と歌われている「朝貌の花」は、この本種であると言われています。
本種は、少し広がった釣鐘状の紫色の花姿ですが、園芸品種には「白色」や「桃色」があります。
品種改良の先祖帰りでしょうか、白色の花弁に紫色の絞り模様が入った【キキョウ】、面白く眺めさせていただきました。
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