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6~7月頃に強い芳香を漂わせて咲いている【クチナシ】ですが、赤黄色の実を実らせていました。
アカネ科クチナシ属の常緑低木で、花弁は基部が筒状で、先端が大きく6裂に切れ込んだ 「一重咲き」 が一般的ですが、最近は品種改良により、果実は実りませんが 「八重咲き」 の花姿も良く見かけます。
花後は秋になりますと果実を実らせますが、果実の先端に<萼片>の名残が6本、針状に飛び出した形が特徴的です。
果実は<山梔子(さんしし)>と呼ばれ漢方薬として利用され、また染料の材料や、無毒ということで「きんとん」や「たくわん」の着色剤として使われています。
【ノジギク(野路菊)】は、咲き始めのころは 白色 の<舌状花>ですが、咲き終わりには写真のように淡い赤紅色を帯びてきます。
<舌状花>の形や枚数は、個体によってかなり差がみられる品種です。
そんなこともあり、咲いている場面に遭遇しますとどうしても花の観察をしてしまいますが、花の中心にある<筒状花>の部分から<舌状花>が飛び出している変異体を見つけました。
「ヒマワリ」や「ガーベラ」なども中心部に<筒状花>を密集させていますので、またそれらの花にも見つけることができるのか、興味がわきます。
野に咲く「ボロギク」の意が和名の【ノボロギク(野襤褸菊)】で、かわいそうな名称を付けられていますが、「ボロギク」とは「サクギク」を指しています。
キク科キオン属の一年草扱いで原産地はヨーロッパ、日本では明治時代初期に渡来した帰化植物です。
茎は中空で草丈20~40センチ程度、多数分枝して株を形成、気候が合えば一年中開花していますので、「ネンガラグサ」の別名があります。
花は頭状花だけで、黄色い筒状花だけの長さ8~10ミリほどの花を多数咲かせます。
クリスマスに時期になりますと、赤色の「ポインセチア」と並んでよく目にするのが【ジャコバサボテン(蝦蛄葉サボテン)】です。
茎の節ごとに一対の突起があり、これが「シャコ(蝦蛄)」の形を連想させることが、和名の由来になっています。
サボテン科スクルンベルゲラ属の園芸品種として、ブラジルの高山に自生する原種を改良しています。
冬に咲く品種を「クリスマス・カクタス」、またデンマークで改良された大輪の花付きの良い品種群を「デンマーク・カクタス」と呼びこともあります。
写真の【ジャコバサボテン】は、① アリス ② カミーラ ③ サイバーダンサー ④ ホワイトベル という名の品種たちです。
枝の葉も茶色く変色しているなか、けなげにも白い可憐な【シロクジャク(白孔雀)】が、一輪だけ咲いていました。
キク科シオン属の【シロクジャク】は植物学的な名称ではなく、「クジャクアスター」の園芸品種としての名称です。
耐寒性のある多年草として、草丈60~150センチ程度、茎の下部は木質化していき、たくさん分枝した株立ちとなり、葉は小さい針状で互生しています。
花径15ミリ、舌状花は白色、筒状化は黄色ですが、開花時間が経つと赤褐色に変化していきます。
枯葉で埋もれた地面の中から花茎を伸ばし、元気に開花している【うらら】です。
千葉県八千代市にある<京成バラ園芸>の<平林浩>氏が1995年に作出、同年のJRC[Japan Rose Concours]の金賞を受賞しています。
四季咲き性のフリバンダ系、花径8~10センチの高芯丸弁咲きの中輪で、花弁数は30枚程度、微香、株は横張りになりますが花付きも良く、樹高も1メートル程度とコンパクトな株姿の人気品種です。
<シンビジューム>の鉢物が、よく出回る時期になりました。
写真の<シンビジューム>は、徳島県美馬市にあります<河野メリクロン>が、2010年3月18日に品種登録番号第19449号を取得している【舞(まい)うさぎ】で、「スイートピンキー」に「スーパーライン」を交配させて選抜されています。
全体的にとても淡い桃色のグラデーションがきれいで、花茎も太く、全体の造りがしっかりとした株です。
花径8~9センチの花が集まった花茎は、確かに兎が舞うような軽やかなイメージを彷彿させてくれます。
<ポインセチア>は、トウダイグサ科ユーフォルビア属の植物ですが、この製品は「サントリーフラワーズ」の改良品種で<プリンセチア>と呼ばれているシリーズのひとつです。
サントリーの<プリンセチア>の名称は、「プリンセス」と「ポインセチア」に由来しています。
淡い白黄色の葉(苞葉) はすでに見ていますが、純白の葉(苞場)は初めてで、まさに品種名通り「雪」を彷彿させる白さです。
<ポインセチア>といえば、「赤色」一辺倒でしたが、 「紫色」や「金色」 までもが出回り、 多彩な彩りが楽しめる時代になりました。
今週は明らかに二度咲きの 「ユキヤナギ」 を取り上げましたが、この【ウンナンオウバイ】は、二度咲きなのか、早咲きなのかの判断ができません。
モクセイ科ソケイ(ジャスミン)属の常緑広葉樹ですので、葉も青々と茂らせていますが、ちなみに「オウバイ」は同じ属ですが、こちらは常緑ではなく落葉してしまいます。
本来は春先の3月~5月に開花する 【ウンナンオウバイ(雲南黄梅)】 ですが、花芽形成は秋ですので早咲きかなとも考えられます。
花の少ない時期だけに、花径も3~4センチある黄色の花は目立ちます。
この時期に花径13センチばかりの大輪の深紅色の<バラ>が見事で、しかも花弁はベルベットのような感触を持つ【ヘルツアス】は、ドイツ語で「ハートのエース」という意味です。
花弁質が良く雨にも強い品種で半剣弁高芯咲き、枝変わりのつる性もありますが、本種は樹高100センチほどで棘も多くありません。
開花に従い芍薬咲きとなる見事な花姿で、葉も濃い緑色できれいです。
1998年、ドイツのバラの名門<タンタウ>社が育成された品種で、同社の<バラ>として 「ヘルムット・コール・ローズ」 や 「アウグスタ ルイーゼ」 などを取り上げています。
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