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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(12)『特捜本部』堂場瞬一(中公文庫)

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今年の読書(12)『特捜本部』...
所轄の千代田署勤務の刑事<一之瀬拓真>も、前作 『誘爆』 で、巡査部長試験に合格、第4巻目の本書から研修を終えて本庁の捜査一課に配属されています。

公園のごみ箱から、切断された女性の腕が発見され、その指に<一之瀬>が卒業した大学のカレッジリングがはめられていたので、母校の聞き込みに向かいます。

捜査一課として殺人事件は3件ほどこなしてきている<一之瀬>ですが、「とくそうほんぶい」が立ち上げられての捜査は、初めての経験です。
被害女性の身元もわかり仕事は、IT関連のライターで、、所属していたサークルの「IT研究会」の人脈をしらべだしますが、あらたな切断死体が発見され、連続殺人事件かとざわめく特捜本部です。

前作まで<一之瀬>の教育係だった<藤島>や堂場ファンならにやりとする <失踪課> シリーズの <高城賢吾>や <アナザーフェイス>シリーズの<大友鉄>などが同じ警視庁仲間として登場、ファンサービスも十分の構成でした。
#文庫本 #読書

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今年の読書(11)『虎の尾を踏む新』佐伯泰英(新潮文庫)

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今年の読書(11)『虎の尾を踏...
前作 『死の舞い』 に次ぎ<新・古着屋総兵衛>シリーズも、本書で13巻目になりました。

怪しげな偉人たちに襲われた<総兵衛>でしたが、影様こと<九条文女>が江戸城より下城がなく、どうやらてきがたにらちされたようで杳として行方がわかりません。
焦る<総兵衛>は、おわい船の作業に紛れ込み江戸城に侵入、手がかりをもとめます。

やがて、異国のガリオエ船の「死の舞い」のメンバーと老中「中牧野忠清>との陰謀だとはんめい、無事に<九条文女>を取り戻し、<中牧野>の家臣を人質にしとめます。

偉人のガリオンふねが、詐欺沢一族の不仲櫛を狙っているとの知らせで、<総兵衛>は、イマサカ号でもって、敵船と全面対決、敵将の銃でけがをするも、相手を駿河湾に沈めて勝利します。

また「古着市」が近づき、異国との交易に出なければいけない忙しい時期を迎える<総兵衛>は、新しい造船に希望をたくし、次巻に続きます。
#文庫本 #読書

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今年の読書(10)『誘爆』堂場瞬一(中公文庫)

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今年の読書(10)『誘爆』堂場...
千代田署に配属された新人刑事<一之瀬拓真>は、『ルーキー』 で登場した時は25歳でした。通り魔事件 『見えざる貌』 などの事件を経て、本書では、巡査部長試験に合格した27歳になっています。

管内にある商社<極東物流>のビルに爆破予告の電話があり、予告通り時限爆弾が爆発しますが、けが人はでませんでした。<一之瀬>は、総務課社員の不審な態度から恐喝事件と睨んで自ら進んで事情徴収しますが、不首尾に終わります。

そんなおり、現金1千万を抱えた刺殺死体が発見され、<一之瀬>は殺人事件の捜査にまわされます。被害者は、過去に振り込め詐欺の前科があり、身辺調査を進めていくと大麻販売グループとの交友関係が浮かび、その仲間が、<極東物流>の海外でのスキャンダルをネタに、恐喝を行っていたことが判明、ふたつの事件が結びついていきます。

巡査部長試験に合格したことにより、刑事としての功名心に走る<一之瀬>ですが、研修を終えて、次作では、所轄から本部へ移動した捜査一課での活躍が楽しめそうです。教育係だった<藤島>刑事も移動となるようで、また恋人<深雪>との進展も次作への楽しみです。
#文庫本 #読書

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今年の読書(9)『横道世之介』吉田修一(文春文庫)

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今年の読書(9)『横道世之介』...
著者の作品としては、『ランドマーク』(2008年1月)・ 『あの空の下で』(2011年5月)以来、ひさしぶりに手にしました。

大学進学するために上京した主人公・横道世之介は長崎県の港町出身の18歳。性格は、どこか図々しくも人の頼みを断れないお人好し。
<世之介>の名は、<伊原西鶴>の『好色一代男』の主人公の名で、父が「理想の生き方を求めた男」に由来して名付けられています。

本書は、大学背になった<世之介>の様々な出会いやまわりの人間関係を描いている
青春小説です。

入学式で出会った<倉持一平>や<阿久津唯>同棲・妊娠・出産で、大学を辞めたその後や、自動車教習所で知り合った<加藤睦美>やお嬢様の<与謝野祥子>との交際など青春時代を細やかにに描いていきますが、物語の途中で、読者は<世之介>が、線路に落ちた女性を助けようとして亡くなったのをカメラマンの肩書で知ることになります。

後半にかけて、経済学部の<世之介>が、なぜカメラマンになったのかの経緯がわかり、<祥子>に残された「写真」の意味が、深く心に残る作品でした。
#文庫本 #読書

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今年の読書(8)『 国家簒奪』濱嘉之(文春文庫)

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今年の読書(8)『 国家簒奪』...
『完全黙秘』 (2011年9月刊行)で始まった<警視庁公安部・青山望>シリーズも本書で第9作目になります。

名古屋・栄のマンションで、花沢組の若頭が、麻薬取引に使われたアタュシュケースに仕込まれたプラスティック爆弾で爆死する事件を発端として、韓国マフイアや中国マフイアの現状を背景に、公安部の<青山>を中心とする同期3人の仲間の活躍が、現在の警察組織を描きながら、世界の中で日本が置かれている社会状況を重ね合わせ、現実感迫る内容で読者を楽しませてくれます。

本書は、(2017年1月)刊行ですが、東京都のオリンピックや豊洲問題、トランプ大統領などがタイムリーに登場、元公安刑事だった著者の情報分析力は、さすがだなと感心しながら読み終えました。

いよいよ<青山>も結婚に至りそうで、次作では、新婚家庭を背景に物語が進むかもしれません。
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今年の読書(7)『鴨川食堂 おまかせ』柏井壽(小学館文庫)

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今年の読書(7)『鴨川食堂 お...
京都市の鴨川沿い、東本願寺の近くにある小さな食堂には、店の看板が存在しない。この食堂は父<鴨川流(ながれ)>と娘<こいし>の親子2人が店を切り盛りしています。そしてこの食堂では、もう一度食べたいと考えている人たちの想い出の食べ物をわずかな手がかりを基として再現するというのが売りで、利用客は料理・グルメ雑誌に掲載される「"食"捜します。」の一行広告のみを頼りにしてこの場所にたどり着きます。

まずお店に出向きますと、<流>の見事な料理を味わうことになるのですが、引用すると長くなりますので、ぜ日本文で味わっていただきたいものです。

<鴨川食堂>シリーズとして本書は5作目になりますが、6篇の想い出の「食」が掲載されていますが、<流>・<こいし>が思い出の味を探り出す過程も秀逸で、心温まります。

<矢崎在美>に 『食堂つばめ』 というシリーズがありますが、こちらは、あの世とこの世の境に存在している食堂ですが、食事というのは、疎かにできない大事な行為のようです。

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今年の読書(6)『クラン Ⅳ』沢村鐡(中公文庫)

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今年の読書(6)『クラン Ⅳ』...
前書 「クランⅢ」 では、劇場「ディライト」まで、警察を牛耳る<神>を追いつめた「クラン」のメンバーでしたが、身代わりの死体だけを発見する羽目になり、また捜査は振り出しに戻ります。

闇組織の首謀者は、<上郷>の上司<洞泉>鑑識課長ではないかということで、<上郷>は、直接本人と対峙しますが、答えを得られません。

そんな折、またもや渋谷のスクランブル交差点にて、テロ集団が集合するという情報が入り、「クラン」のメンバーは、急遽渋谷に集結します。

本書は、<上郷奈津実>の情報分析力が、いかんなく発揮され、渋谷にてのテロ行為を計画していた<神>のもくろみを弱め、未成功に終わらせる結末で終わります。

以後第5巻に物語は続くようですが、まだ第5巻は発売されていませんので、中途半端な気持ちのまま、続巻を待たなければいけません。
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今年の読書(5)『クラン Ⅲ』沢村鐡(中公文庫)

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今年の読書(5)『クラン Ⅲ』...
警察内部に巣食った巨大な闇組織に対して、警察の正義を貫こうとする密命チーム「クラン」ですが、「クランⅠ」 では、捜査一課の<晴山>警備帆の動きを中心に、「クランⅡ」 では、渋谷を管轄する生活安全課の<岩沢>巡査部長を中心に物語は進んできています。

本書では、渋谷駅で発生した神経ガス噴射事件は、過激環境保護団体<LLF>のテロ行為ということで、公安部の<区界>とFBIの<ワイズ>捜査官が登場、テロ現場に居合わせた<晴山>並びに<岩沢>から事件の解明を試みますが、闇組織の長である「神」の手掛かりは見つかりません。

闇組織の調査に一人で立ち向かい射殺された<北森>刑事は、ジャーナリスト<六原>に資料を渡していたのが分かり、裏金の金庫番は、次期捜査一課課長とされる<上郷>の上司<洞泉>だと判明するなか、「神」の存在を<岩沢>に知らしめたヤクザの親分が射殺されてしまい、「クラン」ノメンバーは犯人<新月>元捜査一課長を追って劇場「ディライト」まで追い詰めますが、<新月>は拳銃での自殺体として発見され、事件は混とんとしたままで「クラン Ⅳ」に続きます。
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今年の読書(3)『クランⅡ』沢村鐵(中公文庫)

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今年の読書(3)『クランⅡ』沢...
第一巻の『クランⅠ』で警察組織を牛耳ろうとする闇の団体の捜査に乗り出した<クラン>のメンバー、<晴山>警部補は、<北森>を殺害したのは、同じ警察官の<蓑田>とあたりをつけますが、庁舎内で、<蓑田>は、拳銃自殺してしまいます。

六本木の「マル暴」担当から、渋谷署の「生活安全課」に移転させられた<岩沢>巡査部長は、管内の案内を交番勤務の<足ヶ瀬>巡査に依頼、巡回中の公園で、元警察官僚の銃殺死体を発見、渋谷にて不穏な動きを察知した<岩沢>は、地元のヤクザに情報を求めます。

複雑な構造の渋谷駅の地下に何やら「神」と呼ばれる存在の噂を知り、<岩沢>は、渋谷駅に出向くのですが、外国人のテロリストたちに、神経ガスを浴びせられ、無事に生き延びましたが、<晴山>の部下の<土沢>が殺されてしまいます。

警察組織内、もしくは組織外に確実に「神」と呼ばれる組織が存在することがわかり、<クラン>のメンバーが動き出します。
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今年の読書(2)『クラン Ⅰ』沢村鐵(中公文庫)

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今年の読書(2)『クラン Ⅰ』...
著者には、隅田署の女刑事<一柳美結>を主人公に 『フェイスレス』 に始まり 『シュラ』 で終わるシリーズがありましたが、本書は、同じく警察を舞台とする連作シリーズです。

鑑識課の敏腕検視官<綾織美香>は、同じ警察官の婚約者<北森>の変死事件が、明らかに他殺なのに自殺と処理されたことに不満を持ち、その後の検視に対して手抜きが続いていました。

捜査に支障をきたすとのことで、<晴山旭>警部補は、上司から<綾織>の内偵を命じられます。

内偵を進めていく過程で、<晴山>は、警察組織を牛耳ろうとする警察内部に存在する巨大な組織の存在に突き当たり、<千徳>首席監察官をリーダーとする「クラン」という秘密裏に不穏な組織を探り出そうとするメンバーの一員として動き出します。
#文庫本 #読書

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