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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(74)『プリズンホテル1(夏)』浅田次郎(集英社文庫)

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今年の読書(74)『プリズンホ...
著者のけいれきからすると、タイトルをみただけで、面白く読めるだろうと想像できるシリーズです。

母に捨てられたというトラウマを抱える極道小説家の<木戸孝之助>は、たった一人の身内であるヤクザの大親分である叔父<仲蔵>が温泉リゾートホテルのオーナーになったということで、招待を受けます。

ヤクザでありながら熱血ホテルマンや、天才シェフ、気のいいエリートフロントマン等が脇を固め、ヂタバタ喜劇の開幕です。

任侠団体専用ホテルの今後の展開が楽しみです。

#文庫本 #読書

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今年の読書(69)『その鏡は嘘をつく』薬丸岳(講談社文庫)

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今年の読書(69)『その鏡は嘘...
「夏目信人」シリーズとして、第1作目の短篇集『刑事のまなざし』に次ぐ長篇小説としての第2作目が、2016年3月15日に文庫本として発行されています本書『その鏡は嘘をつく』です。

痴漢行為で不起訴になったエリー医師「須賀」が、池袋のマンションで首吊り死体で発見されます。痴漢冤罪を悔やんでの自殺だとされましたが、検事「志藤清正」は他殺と疑い独自に調査します。

その頃、池袋署の刑事「夏目信人」は、首吊り死体が発見された日現場近くで起こった不可解な集団暴行事件を調べていました。カギを握るのは未来を捨てた少年と予備校女性講師でした。

帯のコピーに「泣かずにおれない。」とありましたが、人間の心の深遠に光を当てる著者ならではの視線に感動する一冊でした。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(60)『藝人春秋』水道橋博士(文春文庫)

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今年の読書(60)『藝人春秋』...
単行本の刊行は、2012年12月ですので、若干昔のエピソードになりますが、それはそれでその後の芸能生活の流れがよく理解でき、楽しめました。

本書には、芸能界を生き抜く(ライブドアの<堀江貴文>もいます)大御所と呼ばれる人たちを著者の目線から切り崩し、彼らの実態を浮かび上がらせています。

<そのまんま東(東国原英夫)>から始まり、<石倉三郎>・<古舘伊知郎>・<テリー伊藤>・<北野武>・故<ポール牧>たちとのあからさまな日常が描かれ、著者との交友録として面白く読み終えれました。

最後の「あとがき」で、芸能界一の読書家と言われた故<児玉清>さんが登場、奇しくも明日5月16日(2011年)が命日だと知り、これまた不思議な縁に驚いています。
#文庫本 #読書

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今年の読書(45)『マアジナル』田口ランディ(角川文庫)

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今年の読書(45)『マアジナル...
能登半島の海岸に近い大社町で育った<僕=高木悠司>は、17年前の中学2年生の時に、同級生の<江上理沙>が突然神隠しにでもあったように行方不明になった事件を経験しています。

東京の大学を卒業して入社した出版社は倒産、先輩の口利きでオカルト雑誌を発行している<マアジナル社>に勤め出しますが、UFOに絡む患者たちに興味を持つ精神科医<木部直樹>からのメールを受け取ります。

上司の<岡田淳子>の命で急きょ取材として能登に出向くのですが、かっての同級生6人がUFOを呼び寄せたことにより、それぞれ6人の数奇な人生が語られていきます。

古代神話・天文学・哲学・物理・数学・精神医学・UFO等の幅広い分野の知識を散りばめたファンタジー物語として、最後まで<江上理沙>がどうなっているのかを引きずりながら、最後の4行で「なるほど」と肩の力が抜ける壮大な物語が楽しめました。
#文庫本 #読書

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今年の読書(157)『複合捜査』堂場瞬一(集英社文庫)

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今年の読書(157)『複合捜査...
本書『複合捜査』は、「捜査シリーズ」として『検証捜査』に次ぐ2段目として、2014年12月16日に文庫本として発売されています。

さいたま市で治安悪化に対応する夜間緊急警備班が発足。班長の「若林」警部は、部下の失態で出世街道を外れた男。仕事の虫で部下を無能扱いする彼は、若手刑事から煙たがられる存在でした。

ある夜、放火現場へ急行し、初動捜査にあたります。翌日、繁華街で発見された惨殺死体が、放火と関連があると睨んだ警備班は独自の捜査を進めていきます。

トップの「若林」警部のキャラが秀逸でした。周りからの皮肉を皮肉で返す火に油を注ぐ天才的な頭の回転の良さ、部下にも容赦が無さすぎて周りからも、別の管轄からも露骨に嫌われてるのに気付いてるのに何ともないメンタルの強さ。一生懸命やってるが空回り。

しかし、警察の意地悪さを知った上で『失敗して格好悪くて何だ?皮肉を言われようが嫌われようが市民を助けるのが警察官だろうが!』という凶悪犯を追う熱い刑事魂を、スピード感溢れる筆致で描いている作品です。
#ブログ #文庫本 #読書

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今年の読書(44)『珈琲店タレーランの事件簿3』岡崎琢磨(宝島社文庫)

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今年の読書(44)『珈琲店タレ...
「珈琲店タレーランの事件簿」シリーズとして、『珈琲店タレーランの事件簿2』に続く『珈琲店タレーランの事件簿3』ですが、初の長編推理としての登場になりました。

珈琲店タレーランのバリスタ「切間美星」はバリスタの頂点を決める関西バリスタ大会の本選への出場を果たします。友達以上恋人未満の「青野」や、オーナーである大叔父「藻川」を引き連れて挑んだ大会の競技中、なんと「美星」は異物混入事件に巻き込まれてしまいます

犯人が見つからないまま、第2、第3の事件が起こり混沌とする会場。「美星」は「青野」と共に、密室の謎を軸に試行錯誤を繰り返しながらも、「美星」の洞察力、推理力が冴えわたり犯人捜しに挑みます。

事件は美星がバリスタが集う大きな大会に出場したことで起こります。「美星」にとって「関西バリスタ大会」は憧れの大会であり、大会の第1回王者である「千家」は教えを請いに行くくらい尊敬していた存在でした。しかし、事件を解決していくうちに「千家」に対して、辛い疑惑が持ち上がっていくのです。「憧れ」と「現実」のギャップはどの世界にも起こりうることであり、「やっぱり憧れは、中に入ってみるものじゃありません。外からながめて楽しむのが一番です」の「美星」の言葉には共感が持てます。

大会中2日間に渡り、今まで以上に密に協力しあってきた「美星」と「青野」。ラストシーンでは「美星」が積極的に迫ろうとしますが、「青野」に上手くかわされてしまいます。しかしバリスタの修行のためとはいえ、イタリアに一緒に行く話で盛り上がる二人に、読み手側も甘酸っぱい気持ちにさせられます。
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『親子の肖像』堂場瞬一(文春文庫)

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『親子の肖像』堂場瞬一(文春文...
本書には6篇がおさめられており、「取調室」「薄い傷」「親子の肖像」「隠された絆」では捜査一課時代の<大友鉄>が鋭い洞察力でそれぞれの事件を解決してゆく過程が描かれています。彼の警察官らしくない丁寧さ、優しさが感じられとても好感が持てます。さらに妻・菜緒との絆、息子誕生で感激する大友刑事しかしその後、自動車事故で妻を亡くす絶望感を予感すると切ない。

しかし、刑事の仕事は容赦なく彼を現実の世界にひき戻す。
福原捜一課長や、同期の柴刑事などの気配りに次第に絶望から希望へと気持ちを切り替える<大友>刑事。
一人息子との生活を最優先するために残業の無い「刑事総務課」への異動を願い出でる。だが、大友鉄の刑事としての優秀さを信じる福原捜査一課長は、彼の希望を優先しつつ、なんとか捜査に参加させようと画策します。

「見えない結末」では、刑事総務課へ異動した大友鉄が所轄で起きた事件の特捜本部に行くよう命令される。果たして大友は福原の思いに応えることが出来るのか?

#文庫本 #読書

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