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鮮やかな橙色の【キバナコスモス(黄花コスモス)】が、爽やかな風に揺れていました。
別名に「キバナアキザクラ(黄花秋桜)」とありますが、この時期に咲いている姿は、名称通りだと思います。
キク科コスモス属の多年草で、原産地はメキシコです。日本の気候では一年草扱いのです。
日本には大正時代初めに輸入されたようですが、当初はあまり人気がない花でした。
本来は「黄色」もしくは「橙色」の花弁ですが、日本において「赤色」の品種<サンセット>が育成されてから、広く普及しました。
この<サンセット>は、1966年にアメリカで行われた「オール・アメリカン・セレクション(AAS)」にて金賞を受賞しています。
この【キバナコスモス】と 「チョコレートコスモス」 を掛け合わせた「ストロベリーチョコレート」という品種があるのですが、まだ見たことがありません。
原産地は南アメリカ・ブラジルのシソ科サルビア属の<サルビア・コッキネア>は、耐寒性もあり丈夫ですが、花もちはよろしくありません。
代表的な緋色の「サルビア」として 「サルビア・スプレンデス」 や 青色の小さな花をたくさんつける 「サルビア・ファリナケア」 に比べて、細い茎に間隔をおいて花を付ける特徴がありますので、見分けやすい形状です。
花の上側が白色、下側の唇状の花弁が桃色で、とても上品な花姿を見せてくれます。
園芸品種の仲間として、花弁が赤色の「レディ・イン・レッド」、白色の「スノーニンフ」があります。
日当たりのよい道端や空き地などに群生している野草の【ヒナタイノコヅチ(日向猪子槌)】は、ヒユ科イノコヅチ属の多年草で、中国・日本に分布する植物です。
「イノコズチ(=ヒカゲイノコヅチ)」は日陰を好みますが、こちらは名前通り明るい日当たりで成長します。
茎は節で枝分れしますが、しばし茎の節が大きく膨らみ、この形状を猪の膝に見立てて「猪子槌」と名がつけられ、漢名でも「牛膝」と表記されています。
節が膨らんでいるのは、虫が寄生して出来る<虫こぶ>で、別名「節高」とも呼ばれています。
花は8~9月頃に4~5ミリの淡い緑色の蕚片が5弁、雄しべ5本、雌しべ1本の構成で、果実は俗に言う「ひっつき虫」の形状で棘を持ち、人の衣服や動物の毛などに付着し、運ばれてゆきます。
昨年は、青色の 「クリトリア・ブルージャック(和名=蝶豆)」 で楽しませてくれました大手町の<Sさん>宅で、今度は【オキナワスズメウリ】の赤い実を見つけました。
お花好きの方のお庭や鉢植えを観るのは、新しい発見があり楽しみです。
ウリ科オキナワスズメウリ属のつる性一年草です。
花は葉脇に付き雌雄同株で、花径1センチほどの小さな淡黄色の花を咲かせます。
果実は球形で10円玉程度の大きさです。初めは緑色、黄色(写真左端)から橙色(写真手前)に変化してゆき最後は赤色(写真奥)に熟します。
白色の縦じま模様や斑紋が入りますので、見た目には大きさとともにかわいらしい果実ですが、食用にはなりません。
この時期になりますと、【オシロイバナ】の株も相当大きくなっています。
「白色」と「黄色」の面白いバリエーションが観察できないかと、毎回楽しみに出かけていた【オシロイバナ】が伐採されており、とても残念です。
気分を直して、なんとか別の場所で、「黄色」と「赤紅色」の絞り模様が採集できました。
このような二色配合の「白色」と「黄色」の絞り模様を見つけたいのですが、遺伝子的に難しいのか、いまだ観察できていません。 ( 絞り模様も、今回で100種類になりました )
キク科に間違いない花姿ですが、<宿根アスター>と呼ばれる大きなくくりで、シオン(アスター)属には500種を超える品種がある大きな属です。
<宿根アスター>としての正確な定義はないようですが、鉢植えや花壇などに園芸的に栽培されている植物を呼ぶことが多いようです。
「ノコンギク」のような野生種のほか、ミケマルス・デージー類、そしてこのクジャクアスター類が含まれます。
属名の「アスター」はギリシャ語で、「星」を意味しますが、写真のように八重咲きの品種ですと、本来の花姿のイメージから外れた感じです。
【クジャクアスター】は、野生種の「シロクジャク」と「トラディスカンティー」や「ユウゼンギク」を掛け合わせて作られた園芸品種の総称で、写真の花は「プリンセスデージー」という品種です。
2~3センチの小花を、株が埋まるぐらい密集してさかせますので、青紫色の色合いも合わさり、壮観な景色を見せてくれる花です。
今日は「秋分の日」で、昼・夜の時間が半々になる日にあたり、これから秋の気配が強まりそうです。 写真は、よく見かける割には正式な名称が知られていない(とおもう)「秋」の名が付けられた【アキノエノコログサ】です。
一見どこにでもある「エノコログサ」だと見ている人が多いと思いますが、「エノコログサ」よりも全体的に大型で、草丈は1メートルに達します。
イネ科エノコログサ属の一年性です。「エノコログサ」と開花時期が似通うところもありますが、 「エノコログサ」 は短い花穂が直立して真っ直ぐ立ち、【アキノエノコログサ】は10センチ前後の花穂の先端が、垂れ下がる特徴を持っています。
緑色の円柱状の花穂が多いですが、写真のように、まれに紫色を帯びる花穂も見受けられます。
炎天下の8月には緑色の葉を見せ、V字模様をきれいに見せてくれました【ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)】です。
9月も末になり、朝夕がめっきりと冷え込んできましたが、同じ場所で撮影した 【ヒメツルソバ】 の葉が色付き、鮮やかに紅葉していました。
ちいさな秋見つけたようで、これからまたかわいい <桃色のボール状の花> を咲かせてくれるのを期待したいです。
棚板に植木鉢が並べられている中で、【オジギソウ(お辞儀草)】の桃色の花を見つけました。
花径2センチばかりのボール状でかわいらしい花です。花が咲いた後には鞘ができ、種を実らせます。
マメ科ネムノキ亜科オジギソウ属に分類され、原産地は南アフリカですが、世界中に帰化しています。
日本には、1843(天保12)年に、オランダ船によりもたらされました。
「葉」は偶数羽根状複葉で、触れると小葉が先端から一対ずつ順番に閉じて、最後に葉全体が下向きに垂れ下がります。
別名、「ネムリグサ(眠り草)」や「ミモザ」とも呼ばれています。
ネムノキ類と同様に、「葉」は夜間になると閉じて垂れ下がる<就眠運動>を見せてくれる植物です。
散策中、某マンションの玄関横にある【ソテツ(蘇鉄)】の前で足が止まりました。
雌雄異株で本来は直立すべき<雄花>が、折れて垂れ下がっているかわいそうな状態でした。
裸子植物でソテツ科ソテツ属の常緑低木種、オーストラリア・アフリカ・ジャワ・日本など広範囲に約20種が分布しています。
日本の多くは「シカス・レヴォルタ」という品種が普及しており、長寿な植物です。
ブログル仲間の<すぎもと>さんがおられる常神には、樹齢1000年を超える【ソテツ】が、<常神のソテツ>として国の天然記念物に指定されています。
地下の根に<根粒>を持ち、藍藻るいを共生させており。それが窒素固定剤を持つため、やせ地でも生育できる特性を持ちます。
弱った幹に釘を打ちつけたところ元気に蘇生したという伝承にちなんで「蘇鉄」と名付けられました。
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