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【センニチコウ】という名前からすると、「紅色」が本来の色かなとも思いますが、白色の花(正確には苞葉)を見かけました。
ヒユ科センニチコウ属の一年草で、原産地は熱帯アメリカ~北アメリカ北部を中心として約100種が分布しています。
日本には、江戸時代前期に渡来していますが、【センニチコウ】と「キバナセンニチコウ」の2種類が栽培されています。
最近では、「キバナセンニチコウ」の改良品種 「ストロベリー・フィールズ」 という鮮やかな赤色の花が人気です。
主な開花時期は夏から秋にかけてで、紫紅色・桃色・橙色等の花色があり、乾燥させても色あせない性質を持ちますので、ドライフラワーとしても人気がある花です。
同じヒガンバナ科に花姿がよく似た桃色の 「サフランモドキ」 がありますが、【タマスダレ(玉簾)】の方がやや小ぶりです。
ペルー原産の球根草で、明治初期に園芸植物として輸入されています。
白く美しい花を「玉」に、細長い葉が並んだ姿を「簾」にたとえた和名が付けられていますが、学名的な「ゼフィランサス・カンディダデ」では、とても覚えることはできません。
<種>の「カンディダデ」は純白という意味ですが、最近では黄色や桃色の花弁もあるようです。
葉は細長く、地際から直接出ており、一本の花茎には一輪の花しか咲きません。
上向きに咲く6弁花ですが、花の付け根はくっついて筒状になっています。
夏から秋にかけて花を咲かせますが、花は短命で1~3日でしぼんでしまいます。
葉や鱗茎には、「リコリン」というアルカロイド成分が含まれていますので、注意しなければいけません。
昨日は、同じ「ラン」と名が付きますが、ユリ科のど根性な 「ヤブラン」 を取り上げました。
今日は、「これが<ラン(蘭)>?」と驚いた、色鮮やかな花弁の模様です。
バブル全盛期の頃には、「お店の開店祝い」といえば必ず白色の【コチョウラン】が届けられ、「花茎一本一万円」と囁かれていました。
今は本当に安くなり、家庭でも十分に購入できる価格になっています。
ラン科コチョウラン属に属する<着生ラン>の一種で、別名として学名的に「ファレノブシス」と呼ばれています。
和名では「蝶」の形にたとえられていますが、学名的には「蛾」に因んでいます。
一般的には白色の園芸品種「ソーゴユキディアン」ですが、黄色・紫色・桃色と花弁の色合いの違いは見てきましたが、写真のような花弁の模様には驚きを隠せません。
どのような品種名なのか分かりませんが、ラン科は被子植物としては最大の科で、約750属35000種といわれていますので、知らない「ラン」の方が多くて当然だと思います。
石垣の目地の隙間から、【ヤブラン(藪蘭)】が咲いていました。
クサスギカズラ(ユリ)科ヤブラン属の常緑性多年草で、東アジアに分布しています。
別名としては、ギリシャ神話の女神に由来した学名の「リリオベ」や「サマームスカリ」、和名では「ヤマスゲ(山菅)」とも呼ばれる植物です。
開花期は夏から秋で、花は淡紫色の花径5~6ミリの小さな大きさで、穂状に咲かせ、葉は細長く先端は垂れています。秋になりますと、熟した紫黒色の丸い実を付けます。
日本には、この【ヤブラン】以外にも、「ヒメヤブラン」や「コヤブラン」の三種があり、園芸品種では葉が斑入りの「フイリヤブラン」が、葉だけでも観賞対象として人気があるようで、公共の植え込みなどでもよく見かけます。
性質的には、下草的に藪の中でも繁殖する元気な植物ですが、日の当たる石垣の目地に元気に花を咲かせている姿は、繁殖力が旺盛な証拠です。
今年は、白地の絞り模様の【オシロイバナ】が少ない感じで、なかなかお目にかかれません。
特に、白地に黄色の原色がはっきりと入った絞り模様は、まだ見たことがありません。
遺伝子のなせる自然の色の変化ですが、絞り模様の出にくい色の組み合わせがあるのかもしれません。 ( 絞り模様も、合計76種類になりました )
遠目に見かけましたら、銀色に光るものが見え、なんだろなとおもいました。
近寄りますと、水巻をしたあとのようで、多肉な葉の間に「水」が溜まり、日差しを受けて輝いておりました。
「葉」も独特の色合いの<エケベリア>属の多肉植物ですが、品種も多く約150種ほどあり、多彩な形を見せてくれます。
バラ目ベンケイソウ科エケベリア属に分類され、メキシコを中心に分布しています。
多くは茎がない無茎で、ロゼット状に葉が付き、鋸葉ではありません。
ベンケイソウ科としては、有名な 「金のなる木(花月)」 や 「サンシモン(アエオニウム)」 、「火祭り」 などをアップしていますが、どれも肉厚の「葉」が特徴的な植物たちです。
この時期、涼しげな葉模様やカラフルな葉模様を見せてくれる【カラジウム】ですが、「キャンディダム」という品種です。
サトイモ科カラジウム属に分類されていますが、一般的に<ホルツラヌム>の改良品種がよく出回っており、矢尻形の葉の中で色々な模様が楽しめます。
以前には、 「スイートハート」 という、赤色の葉脈が目立つトロピカルな色合いの品種を紹介しましたが、今回は白色と淡緑色のコンビネーションで、暑い時期には涼しさを醸し出してくれる色合いです。
「ハマユウ」 と同じで、本来は海岸べりなどに咲いている【オオハマボウ】です。
アオイ科フヨウ属の常緑低木で、沖縄や奄美地方では「ユウナ(右納)」とも呼ばれています。
「ハマボウ」の花径は5センチ程度ですが、こちらは10センチ以上と大きく、葉も大きいのが、名前の由来です。
柱頭と花弁の底は暗紅色の特徴があり、また花弁が船のスクリューのように付け根から回旋状に開いています。
朝の咲き始めは黄色、午後になりますとやや赤みを帯びてきて、次第に橙色になってしぼむという、<一日花>です。
黄色い花弁で暗紅色の特徴は、同じアオイ科の 「トロロアオイ」 の花に似ていますが、「トロロアオイ」はトロロアオイ科で、葉の形も随分と違いますし、別の属に分類されています。
今回は、割とはっきりとした黄色と赤紅色の二色の変化を集めてみました。
5枚の花弁の中での面積配分の妙、眺めて楽しんでいただけたらと思います。
( 絞り模様も、合計70種類になりました )
原産地は南アフリカですが、フウロウソウ科ペテルゴニウム属の中で、特に芳香性の強い品種を【センテッドゼラニューム】(匂いゼラニューム)と呼び、一般的に鉢植えされている「ゼラニウム」と区別しています。
匂いもそれぞれあり、ローズゼラニューム、レモンゼラニュム、ライムゼラニューム、アップルゼラニュームと区分けされています。
現在のバイオ技術で<形質導入>を行い、遺伝子レベルで「蚊」が嫌うと言われてる「ローズゼラニュム」と、「蚊」が嫌う成分(シトロネラール)を含む「チャイナグラス」を交配させて作りだされたのが、流通名「蚊取り草」や「愛犬草」と呼ばれているものです。
非耐寒性ですが、多年草として4月初旬頃ににはきれいな花も咲かせますが、目的はあくまで「蚊」対策が主流の植物のようです。
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