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桜の開花はまだまだの神戸ですが、きれいに咲いている【ギョリュウバイ(御柳梅)】を見かけました。
フトモモ科ネズモドキ属の常緑低木ですが、フトモモ科には <ワックスフラワー> がありますが、花弁の艶の状態が何となく似ているなと感じます。
ニュージーランドとオーストラリア東南部が原産地で、ニュージーランドの国花です。
原産地では蜂蜜の密源で、蜂蜜は「マヌカハニー」と呼ばれています。
花径は2センチ程度、枝の先端近くにびっしりと咲き、咲き誇りますと花色一色になります。
英名では「ティーツリー」と呼ばれ、この葉をお茶の葉の代用品として利用されていたことに因んでいます。
【エニシダ(金雀枝)】は原則として黄色の花を咲かせますが、白色もあり、交配品種として赤桃色や橙色もあるようですが、残念ながら見たことはありません。
花の形を見ればすぐに分かりますが、マメ科エニシダ属の花で、地中海沿岸が原産地です。
写真からも分かるように、雄しべや雌しべは、翼弁と竜骨弁に包まれていて見えていません。
昆虫などが花に停まりますと、その重みで花弁が開き、昆虫を媒体として受粉が行われるという、面白い仕組みをもっています。
果実はマメ科ですので、「さやえんどう」とそっくりな形で、熟すと真っ黒になります。
西洋では【エニシダ】の枝を用いて箒を作ったようで、魔女が股がって空を飛ぶという箒は、この枝だと言われています。
朝日に輝いて、あざやかな黄色の花を付けている木が目につきました。
近寄りますと、【サンシュユ(山茱萸)】の花でした。
葉が出る前に咲く花で、季語も「春」の扱いです。
ミズキ科ミズキ属の落葉小高樹で、中国・朝鮮半島が原産地、日本には江戸中期に渡来しています。
枝の先端に黄色の小花をかたまった状態で咲き、少し離れてみますと木々全体が真っ黄色に見るることにより、別名「ハルコガネバナ(春黄金花)」と言われる所以です。
花弁は4枚、少し反り返った感じで開き、4本の雄しべが飛び出しています。
秋にはグミに似た赤い実を付けますので、これまた別名「アキサンゴ(秋珊瑚)」と名づけられています。
この3月前後、同じ黄色の花を付ける「マンサク」と同様、春を代表する花木です。
昨日の 「セイヨウヒイラギ(西洋柊)」 と同様、フラワーロードの植え込みで見つけました、樹高2メートルを超えている【セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)】の花です。
メギ科ヒイラギナンテン属で、人工交配による園芸品種ですので正式な意味での原産地はなく、常緑低木種です。
別名、「マホニア・チャリティ」と呼ばれています。
枝先から、長い総状花序を放射線状に伸ばし、芳香のある直径5ミリ程度の、釣鐘状の黄色の花をたくさん咲かせます。
幹は真っ直ぐに立ち上がり、樹皮は茶褐色で縦に吹き切れ込みが入る特徴を持っています。
色々と<ヒイラギ>と名のつく植物を取り上げてきましたが、
<ヒイラギ> は、モクセイ科
<セイヨウヒイラギ> は、モチノキ科
<ホソバヒイラギナンテン> と この<セイヨウヒイラギナンテン> は、メギ科
という具合にどれも<ヒイラギ>の名称が付きますが、同じ「科」でないのが紛らわしく、頭の整理がつきません。
JR三ノ宮駅から神戸市役所までの道路脇、たくさんの花が植え込まれていますので、「フラワーロード」と名付けられています。
今回、高さ2メートルばかりの木々も、あちらこちらに植え込まれているのに気が付きました。
今日紹介する【セイヨウヒイラギ(西洋柊)】も、そのうちの1本です。
モチノキ科モチノキ属の常緑低木で、原産地はヨーロッパ南西部、アフリカ北西部、アジア南西部に広く分布しています。
「ヒイラギ(柊)」といえば、葉に棘があることで知られていますが、【セイヨウヒイラギ】の古い枝や上の方の枝には、棘が少なく葉先のみが尖がっています。
雌雄異株、小型で淡黄色の4枚花弁の花を咲かせます。
果実は6~10ミリの核果で、写真のように赤く熟し、4個の種子が入っています。
非常に苦いので、鳥たちも食べないようですね。
クリスマス装飾の定番ですが、幹は白くて堅いので、チェスの白駒などに加工されています。
駅まで歩く途中に、丁寧に花壇を作られているお宅があります。
季節ごとに花を植え替えられていますので、前を通るたびに楽しみにしています。
以前に、<絨毯状の花「アリッサム」> のタイトルでアップしましたが、このお宅の植え込みの花でした。
「アリッサム」が、グランドカバーのように横に伸びてきているのですが、その合間をぬうように【ヒヤシンス(風信子)】が顔を出しています。
簡単に水栽培出来ることで有名な花ですが、花芽を多く付ける「ダッチヒヤシンス」の品種が多く使われます。この矮性の姿から見ると「ローマンヒヤシンス」の品種かなと見ています。
本来なら秋植えの球根ですが、以前の球根からの花で育ちが悪くて矮性になっているのかとも考えられ、さて以前にはこの場所に【ヒヤシンス】が咲いていたのかが記憶になく、悩んでいます。
シュウカイドウ科ベゴニア属の花ですが、別名「エラチオール・ベゴニア」と呼ばれています。
「エラチオール・ベゴニア」とは、球根ベゴニアとベゴニア・ソコトラナの交配種で、ベゴニアの分類としては最初に育成された品種で、原産地はありません。
【リーガス・ベゴニア】は、この「エラチオール・ベゴニア」をもとに西ドイツの園芸家<オットー・リーガル>が育成した品種を指します。
名称の生い立ちは覚えづらいですが、花が豪華で長持ちしますので、冬から春にかけての人気品種です。
【ボロニア】の赤紅色の花が、明るい日差しにとても映えていました。
ミカン科ボロニア属の花で、原産地はオーストラリアです。
花弁の真ん中に溝があり、反り返った4枚の花弁が特徴的です。
ミカン科ですので、香りも楽しめる花です。
花付きもよく、株一杯に蕾もたくさんできますので、見栄えがする園芸品種だと思います。
赤紅色が一般的ですが、ミカンと同様白花もあります。
オーストラリア原産と、おそらく花弁の形を南十字星にたとえたのではないかとおもいますが、「オージースター」という品種名が付けられています。
石積みの隙間や、アスファルトの切れめなどから顔を覗かせている<ど根性な植物>には、生命力の強さを感じてしまいます。
今回はそれ以上にたくましい<シダ>の「クモノスシダ(クモノ巣シダ)」を見かけました。
日本では、北海道から九州にかけて、ごく普通に繁殖している小型の<シダ>で、四方に細い枝を伸ばすところから名が付いています。
幸運というべきか、高台にある住宅の庭の配水管の真下に、陣取っています。
乾期のときも、樋から流れ落ちる排水で十分に水の補給が出来ます。
コケ類共々地球誕生期からの植物として多くの種類がある<シダ>ですが、幸運とたくましさが合わさりますと、天下無敵だと思います。
西区にあります地下鉄総合運動公園駅には、ユニバ競技場の南斜面に広がる「コスモスの丘」と呼ばれる丘が広がっています。
4000㎡の広大な丘で、明石海峡大橋も眺めることができる場所です。
秋には、その名の通り10万本のコスモスがで埋め尽くされ、みごとな景色が楽しめます。
この時期には、ボランティアの皆さんが植え込まれた5万本の【菜の花】が咲いています。
3月17日(土)には、「菜の花まつり」が行われ、出店等も並び、多くの家族連れで賑わったことだとおもいます。
【菜の花】は、アブラナ科アブラナ属の代表的な春の風物詩で、2~3月だけの旬の野菜ですが、これまた栽培技術の進歩でしょうか、長期間咲いているようです。
酒呑みとしては、花を見て楽しむよりも、「油揚げ煮びたし」や「辛し和え」など酒の肴を思い浮かべてしまいます。
生前、タンポポや菜の花等の黄色い花が好きだった故司馬遼太郎の命日は「菜の花忌」と称されていますが、高田屋嘉兵衛を描いた『菜の花の沖』も、好きな花を思い浮かべながら執筆されたのだと想像しています。
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