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南アフリカで植物採集をしていた植物学者のエクロンが発見したこの花を、親友の医師フレーゼの名を付けて紹介したのが名の由来です。
原種では黄色の花の<フリージア>ですので、和名では「アサギスイセン(浅黄水仙)」と呼ばれており、アヤメ科フリージア属の球根植物です。
オランダに渡り、品種改良され、今では黄色の花弁だけではなく、白色・紅色・桃色・橙色等、多色な色合いで楽しませてくれます。
6弁の花弁を持つ花が、数輪横並びに蕾を付け花を咲かせる「穂状花序」の形態をしています。
ご近所の花壇で、蕾の状態で毎日眺めていましたが、ようやく根元に近い蕾が一輪花を咲かしていました。
次々に横並びに開花していきますので、これからが楽しみです。
暖かくなってきますと、道端や空き地にありふれて咲いている花として、 「ヒメオドリコソウ(姫踊子草)」 があります。
花は明るい赤紫色の唇形花で、シソ科オドリコソウ属の花です。
原産地はヨーロッパですが、日本では帰化植物として、野草化している状況です。
今回初めて、【シロバナヒメオドリコソウ】を発見しました。
「ヒメオドリコソウ」の赤紫色の花とは違い、突然変異での<白色の花>を咲かせます。
花の形も葉の形も「ヒメオドリコソウ」と同じですが、「ヒメオドリコソウ」のように葉の上部は暗紫色ではなく、青いままでした。
朝の散歩で、意外な突然変異種に出会え、花の観察も益々楽しくなりそうです。
ヨーロッパ原産の野草ですが、日本には明治中期に帰化した外来種の【ヒメオドリコソウ】です。
茎は短い毛が生え、シソ科特有の四角い形状をしており、折りますと茎が中空なのが見て取れます。
葉の形は卵円形で、縁は鋭い鋸歯状をしています。
上層部は暗紫色を帯びていますが、葉の裏側は緑色のままです。
花は1センチにも満たない明るい赤紫で、唇形花です。
温暖地では通年花を咲かせており、花の無い時期にはミツバチの蜜の貴重な供給源になっていますが、種子を媒体するのはアリさんです。
種子には、アリが好む<脂肪酸・アミノ酸・糖>などの白い物質が付いており、巣に持ち帰り物質を食べた後の種を巣の外に捨て去ります。
「アリ散布植物」と言われていますが、カタクリやスミレもアリの力で繁殖する仲間です。
これらの植物が多く見れる場所は、アリが多い場所だと考えて間違いはありません。
この時期、やはり赤い色の花が目立つ【エリカ・ファイヤーヒース】です。
ツツジ科エリカ属の「エリカ」も、 「エリカ・ホワイトデライト」 「エリカ・カルネア」 「エリカ・スパルサス(あわゆきエリカ)」 と続き、4品種目になりました。
ギザギザとした葉を持つ枝先に、赤色の鮮やかな長い筒状の花を下向きに数個まとめて咲き誇ります。
写真では分かりづらいのですが、この赤色の花弁には、細い毛が密集して生えていて、なんともいわれぬ雰囲気を持つ品種だと思います。
ファイヤーヒースの<heath=ヒース>は、荒野と意味がありますので、炎の赤さで荒野に咲いているたとえなのか、同じツツジ科に<Heather=ヘザー>という、7~9月に赤系統の花を咲かす低木の総称の意味もあり、どちらの意味が正しいのか知り得ていません。
先程の <桜の木の五円玉> を気にかけながら、福原の「桜筋」を歩いておりましたら、桜の木の根元に【ナズナ(薺)】の花がが密集して咲いていました。
昔は空き地や田圃の周りによく生えていましたが、街中で見かける機会も少なくなりました。
アブラナ科ナズナ属の植物ですが、春の七草として有名な割には野草扱いで、あまり大事にされていない感じがしています。
4枚の白い花弁で、花径3ミリほどの小さな花を多数、花穂に付けます。
次々に花を咲かせる無限花序として、下の方では三角形の実を形成しながら、先端部では次々と蕾をつけ開花していきます。
別名、風に揺れたときの音を三味線の音にたとえ「ペンペングサ」、また実の形が、三味線のバチ先に似ているので「シャミセングサ」ともよばれています。
よく実った花茎を折り、実の柄を舌に引っ張って茎から少しはがし、デンデン太鼓のように振りますと、実同士が当たってシャラシャラと音を立てるのですが、今の子供たちには興味がない遊びかもしれません。
桜の開花はまだまだの神戸ですが、きれいに咲いている【ギョリュウバイ(御柳梅)】を見かけました。
フトモモ科ネズモドキ属の常緑低木ですが、フトモモ科には <ワックスフラワー> がありますが、花弁の艶の状態が何となく似ているなと感じます。
ニュージーランドとオーストラリア東南部が原産地で、ニュージーランドの国花です。
原産地では蜂蜜の密源で、蜂蜜は「マヌカハニー」と呼ばれています。
花径は2センチ程度、枝の先端近くにびっしりと咲き、咲き誇りますと花色一色になります。
英名では「ティーツリー」と呼ばれ、この葉をお茶の葉の代用品として利用されていたことに因んでいます。
【エニシダ(金雀枝)】は原則として黄色の花を咲かせますが、白色もあり、交配品種として赤桃色や橙色もあるようですが、残念ながら見たことはありません。
花の形を見ればすぐに分かりますが、マメ科エニシダ属の花で、地中海沿岸が原産地です。
写真からも分かるように、雄しべや雌しべは、翼弁と竜骨弁に包まれていて見えていません。
昆虫などが花に停まりますと、その重みで花弁が開き、昆虫を媒体として受粉が行われるという、面白い仕組みをもっています。
果実はマメ科ですので、「さやえんどう」とそっくりな形で、熟すと真っ黒になります。
西洋では【エニシダ】の枝を用いて箒を作ったようで、魔女が股がって空を飛ぶという箒は、この枝だと言われています。
朝日に輝いて、あざやかな黄色の花を付けている木が目につきました。
近寄りますと、【サンシュユ(山茱萸)】の花でした。
葉が出る前に咲く花で、季語も「春」の扱いです。
ミズキ科ミズキ属の落葉小高樹で、中国・朝鮮半島が原産地、日本には江戸中期に渡来しています。
枝の先端に黄色の小花をかたまった状態で咲き、少し離れてみますと木々全体が真っ黄色に見るることにより、別名「ハルコガネバナ(春黄金花)」と言われる所以です。
花弁は4枚、少し反り返った感じで開き、4本の雄しべが飛び出しています。
秋にはグミに似た赤い実を付けますので、これまた別名「アキサンゴ(秋珊瑚)」と名づけられています。
この3月前後、同じ黄色の花を付ける「マンサク」と同様、春を代表する花木です。
昨日の 「セイヨウヒイラギ(西洋柊)」 と同様、フラワーロードの植え込みで見つけました、樹高2メートルを超えている【セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)】の花です。
メギ科ヒイラギナンテン属で、人工交配による園芸品種ですので正式な意味での原産地はなく、常緑低木種です。
別名、「マホニア・チャリティ」と呼ばれています。
枝先から、長い総状花序を放射線状に伸ばし、芳香のある直径5ミリ程度の、釣鐘状の黄色の花をたくさん咲かせます。
幹は真っ直ぐに立ち上がり、樹皮は茶褐色で縦に吹き切れ込みが入る特徴を持っています。
色々と<ヒイラギ>と名のつく植物を取り上げてきましたが、
<ヒイラギ> は、モクセイ科
<セイヨウヒイラギ> は、モチノキ科
<ホソバヒイラギナンテン> と この<セイヨウヒイラギナンテン> は、メギ科
という具合にどれも<ヒイラギ>の名称が付きますが、同じ「科」でないのが紛らわしく、頭の整理がつきません。
JR三ノ宮駅から神戸市役所までの道路脇、たくさんの花が植え込まれていますので、「フラワーロード」と名付けられています。
今回、高さ2メートルばかりの木々も、あちらこちらに植え込まれているのに気が付きました。
今日紹介する【セイヨウヒイラギ(西洋柊)】も、そのうちの1本です。
モチノキ科モチノキ属の常緑低木で、原産地はヨーロッパ南西部、アフリカ北西部、アジア南西部に広く分布しています。
「ヒイラギ(柊)」といえば、葉に棘があることで知られていますが、【セイヨウヒイラギ】の古い枝や上の方の枝には、棘が少なく葉先のみが尖がっています。
雌雄異株、小型で淡黄色の4枚花弁の花を咲かせます。
果実は6~10ミリの核果で、写真のように赤く熟し、4個の種子が入っています。
非常に苦いので、鳥たちも食べないようですね。
クリスマス装飾の定番ですが、幹は白くて堅いので、チェスの白駒などに加工されています。
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