《5月の「藤沢えびねやまゆり園」(2)❖2021/5/8❖》
ガンゼキラン(岩石蘭);
日本の野生蘭の中でも実に艶やかで大きな花、遠目にはキエビネにも見える。
近づくと花の形が異なるのではっきりと分る。よく常緑広葉樹の林床に生える。
地際の茎が肥大して円錐体の球茎((球根のようなもので、バルブ)を作る。
古いものから順に並び、新しいものは3~5枚の葉をだす。
葉は長さ40cm、幅10cm程にもなる。球茎は半分地面に埋まっている。
大人のこぶし大もある球茎が、ごつごつしている事でガンゼキラン(岩石蘭)と名付いた。
晩秋には球茎の脇に翌年生長する芽をつくり、冬は葉を付けたまま休眠する。
初夏に球茎の横から花茎を40-60cm伸ばしてその先に10輪前後の花を咲かせる。
花は、黄色で中心にある唇弁(花びらのフチ)が赤褐色に縁取られる。
唇弁に縁取りが入らないものや、白花などの変種もあり色々と栽培され始めた。
葉に縦じわがあり 黄白色の斑点が入るものをホシケイラン f. punctatusと言う。
ここ藤沢えびねやまゆり園では、地道に株分けしながら植栽、今が在るのだろう。
自生が絶滅危惧に瀕してる中、ガンゼキラン群落が見れるのは嬉しいに尽きる。
潜在的適正土壌でもあったのだろう。が、管理整備されておられる方々のお陰だ。
「令和参年(皇紀2681年)5月11日、記」