今年の読書(139)『小さな理由』森浩美(双葉文庫)
Dec
24
父と娘、母と息子、男兄弟、夫と妻等、家族の形態をいろいろと使い分けながら、著者の目線は「家族とは、こうあるべきだ」というおしきせがなく、ただ淡々と読者に物語として語りかけています。
幸せも不幸せも、その家族、家族によって違いますし、喜びや悲しみの内容も千差万別です。
端から見れば、
取るに足りない理由かもしれない。
でも、その小さな理由がなければ
人は生きていけない。
冒頭で著者が書かれている言葉ですが、登場するそれぞれの家族に取っての「小さな理由」を織り込みながら、何気ない人間の<愛情>が素直に表現されている8話の短篇集、今回も感動させていただきました。
Posted at 2012-12-24 17:54
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Posted at 2012-12-25 07:07
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