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えんじ色と表現しましたが、実物はもっと黒に近い感じで、まさに品種名の【ショコラ(=チョコレート)】に近いイメージです。
同じような色合いの花弁として、 「チョコレートコスモス」 や 「ダリア:黒蝶」 がありますが、どれも実物の発色に比べて明るく映り、うまくイメージが伝わらないのが残念です。
<スイートピー>は、マメ科レンリンウ(ラティルス)属の植物で、地中海のシシリー島が原産地です。
和名では、「ジャコウエンドウ(麝香蜿豆)」や「カオリエンドウ(香蜿豆)」と呼ばれています。
17世紀にシシリー島で発見された野生種(原種)は、青色と赤紫の花弁でしたがイギリスに渡り、その後ヨーロッパで多くの園芸品種が育成され、1000種を超す園芸品種ができています。
<松田聖子>の唄う【赤いスイートピー】(作詞:松本隆)は、1982年1月に発売されましたが、この当時には「赤いスイートピー」は存在していません。
花言葉は「門出」ということもあり、これからの卒業式に多く見かける花だと思います。
ラン科エピデンドラム属の多年草で、中南米に広く分布しており、一般的な【エピデンドラム】は、橙色が主流ですが、品種改良で赤桃色・黄色・白色などが流通しています。
日本で流通している多くは、「リードステムエピデンドラム」という種の交雑種です。
野生種は、花茎を1~数メートルにも伸ばし、その先端部に半球形の5弁の小輪花を咲かせますが、現在では、花茎を短く改良した品種が出回っています。
名称は、ギリシャ語の「エピ(=上に)」と「デンドラム(=樹上)」の合成語ですが、ラン科の花に多く見受けられるように、この種も本来は<着生種>であることが分かります。
「ロウバイ(蝋梅)」の基本種は、花の中心が暗紫色でその周辺が黄色です。
中国原産の落葉高木で、江戸時代に渡来しており、別名「唐梅」と呼ばれています。
ロウバイ科ロウバイ属に分類され、【ソシンロウバイ(素心蝋梅)】は「ロウバイ」の園芸品種として育成されました。
「ロウバイ」は、花弁が「蝋梅」の漢名通り半透明でロウのような質感があり、かつ臘月(ろうげつ=旧暦12月)に咲きだすことに由来しています。
【ソシンロウバイ】は、<花弁>と<蕚>との区別が不明瞭で、つぼみを覆っている<蕚>は褐色で、開花時期に内側のモノが伸びて大きくなり、伸びた部分は花弁と同じ黄色をしています。
花はなんともいえぬ高貴な香りが漂うのですが、ブログル仲間の<ふくねこ>さんのおうちにある 「蝋梅」 は、もういい匂い醸し出しているのかなと、少しばかり気がかりです。
夜空に開く花火を連想させます【オオベニゴウカン(大紅合歓)】です。
マメ科ベニゴウカン(カリアンドラ)属の常緑低木で、原産地はボリビア・ブラジル・ペルー等の熱帯地域ですが、日本では12~5月にかけて化粧パフに似た真っ赤な半円球の10センチに近い花を咲かせます。
糸状に飛び出している赤い部分は<雄しべ>で、花弁は中心付近に集まって隠れたようにおさまっています。
園芸品種では、<雄しべ>が白色のものもあるようです。
別名としては、学名の「カリアンドラ・ハエマトケファラ」、また形状から「アカバナブラシマメ(赤花ブラシ豆)」と呼ばれ、一度見ると忘れることのない花姿だと思います。
小型で茎がある【ゴールデンビューティー】は、ベンケイソウ科セダム属の多肉植物です。
同じ「葉」姿の「アカプルトゴールド」よりも、より色が鮮やかで明るい色合いです。
属名のセダムは、ラテン語の「セデス(=座る・固定する)」にちなみ、地面に低く広がる姿から名づけられています。
属として北はグリーンランドから、南はアフリカまで約400種以上が分布しています。
日本には、20種弱が確認されており、それぞれの変種・亜種も多数見受けられます。
這うように伸びる性質のモノから、茎を立ち上げ1メートルを超す丈になるモノまで様々ですが、この【ゴールデンビューティー】は地面を這うタイプで、花壇などのグラントカバーとしてや、屋上緑化に多く利用されています。
昨日の読売新聞の夕刊に、日本三大群生地として有名な兵庫県あわじ市にあります<灘黒岩水仙郷>の「ニホンスイセン」が、きれいに満開している写真が掲載されていました。
約500万本が咲き誇る景色は見事ですが、開花は例年より2週間ほど遅いようです。
ご近所に、昔は井戸があり洗い場だったのでしょうか、畳三帖ほどの広さですが、ブロックで囲まれた一角に<スイセンの植え込み>があります。
どなたかが世話をされているのか、毎年きれいに咲き並び、楽しく眺めることができます。
咲きだす「スイセン」の種類も多く、色々とこの場所で <採集> させていただきました。
今年も早く咲きださないかと、気になる毎日です。
<リュウカデンドロン>は、ギリシャ語で「白(=リュウカ)」と「樹木(デンドロン)」に由来して、「白い樹木」の意味がありますが、園芸品種も多く、写真の「サファリサンセット」はえんじ色の<苞葉>が特徴的です。和名では、「ギンヨウジュ(銀葉樹)」と呼ばれています。
ヤマモガシ科リューカデンドロン属の常緑低木で、原産地は南アフリカですが、オーストラリアやハワイにて栽培されたものが、切花(葉)として日本に輸入され、フラワーアレンジメントの素材です。
花は松かさに似た感じで、一見「アザミ」に似ていますが、どちらかといえば花よりは<苞葉>の色合いが珍重されているようです。
この【サファリサンセット】は、サリグヌム種とラウレオルム種との種間交雑で、1960年にニュージランドで作出された品種です。
<苞葉>は夏に赤色に色づき、冬には濃いえんじ色に変わり、やがて中心部が黄色く色づき、目を楽しませてくれる植物です。
【デンドロビューム】の花姿は、同じラン科の<シンビジューム>(シンビジューム属)に良く似ていますますが、リップ(唇弁)の形状が違うセッコク属の多年草です。
【デンドロビューム】は、学名である「Dendrobium」のカナ読みで、セッコク属に分類されている植物の総称であり、日本に於いては通常、園芸品種の洋蘭として栽培されている品種を指しています。
学名は、ギリシャ語の「デンドロ(=水)」と「ビウム(=生きる)」に由来しています。
東南アジアを中心として、世界各地に分布している原種が1000以上あると言われ、色や形、特徴も様々で多岐にわたります。
茎が多肉の棒状になり、節ごとに数枚の葉を出し、花は茎の節ごとに短い柄の先に少数咲かせる「ノビル系」や、茎の先端から長い穂状に花序を伸ばす「ファレノプシス系」が主な花の付け方で、目を楽しませてくれます。
冬場の花壇や鉢植えの寄せ植えとして、スミレ科スミレ属の【パンジー】が人気です。
19世紀に大きくて鮮やかな「スミレ」を育成するために、野生の「サンシキスミレ」と野生の「ビオラ・ルテア」や「ビオラ・アルタイカ」などを交配合して作出されたのが【パンジー】の始まりで、次々と園芸品種が生み出されてきています。
日本には、江戸時代末の1864年に渡来しており、当時は「遊蝶花」と呼ばれていました。
単色から二色の色分けされたもの、花の中心に「ブロッチ」が入るもの、また、花色も黄金色・橙色・紫色・黒色(農紫色)等実に多彩な色合いが作られています。
【パンジー】の名前は、フランス語の「パンセ」に由来し、ややうつむき加減の花姿が、「物思い(パンセ)」に耽っているように見えるところにちなんでいます。
開花時期が同じである白色の小花 「アリッサム」 と、色とりどりの【パンジー】の組み合わせは色彩的に美しく、この時期ならではの花壇の楽しみです。
きれいに横に広がりを見せてくれる、【ネオゲリア・ファイヤーボール】を見つけました。
パイナップル科ネオゲリア属の植物ですが、原種はブラジルだと思いますが、交雑育成種の園芸品種です。
着生種で、ロゼット状に出る葉の基部は短筒状で、葉色は緑色地に黄白色の縁取りが不規則に入っています。
開花時期が近づいてきますと、中心部の葉が写真のように赤紅色に染まってきます。
花は薄紫色をしていますが、葉の筒状の真ん中に埋没した形で咲きますので、外部からは目立ちません。
<ストロン>と呼ばれる「匍匐枝」を親株を中心に茎の基部から多数伸ばし、先端に新しい個体を作り、また芽を出します。
身近なところでは、「ユキノシタ」などが<ストロン>の特徴がよく現われているようです。
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