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台湾料理「仙草」さんのママさんはお花好きで、訪れるたびに花瓶に活けられた大きな「ユリ」の花を楽しんできています。
今宵は、目新しい「ユリ」の花ではありませんでしたが、高さ1メートルほどの大きな<シンビジューム>の品種【クリスタルミント:ぬちイエロー】が置かれていました。
「ブルーラグーン」 ・ 「キスミー:クロッキー」 と、黄色の<シンビジューム>が続いていますが、今回も<唇弁(リップ)>に鮮赤紅色の斑紋が入り、黄色の花弁によく映えた花姿です。
品種名の「ぬち」は「命」という意味だとおもいますが、「命の黄色」とは、大胆なネーミングだなと眺めておりました。
いつも玄関回りを、きれいなお花の鉢植えで飾れているお家があります。
最近までは「クリスマスローズ」の鉢植えがたくさん並んでいましたが、今回は【クンシラン(君子蘭)】が三鉢、縦に並べられていました。
「ラン」と名前が付いていますがラン科ではなく、ヒガンバナ科クンシラン属の植物の総称として、南アフリカが原産地、ヨーロッパを経由して明治時代に日本に渡来しています。
学名につく属名の「Clivia」は、19世紀のイギリスのクライヴ家出身の公爵夫人を称えた名前に由来し、高貴な花のイメージから【君子蘭】と名付けられました。
ヨーロッパでは、この高貴な花を愛でていますが、日本では 「万年青」 と同様に、肉厚の「葉」を観賞することに主眼が置かれ、古典園芸品植物としてみなされています。
園芸業界では「ウケザキクンシラン(受け咲き君子蘭)」と呼ばれ、 「アガパンサス」 は別名「ムラサキクンシラン(紫君子蘭)」と呼ばれていますが、こちらはユリ科アガパンサス属でまったく別科・別属です。 「シラン(紫蘭)」 はラン科ラン属で、まぎらわしい和名が多くてまごつきます。
プランターに植え込まれた<チューリップ>の中に、一輪だけ気になる形状がありました。
花弁の色も<チューリップ>らしい明るい原色系ではなく、なんだか寂しげな色合いです。
花弁の長さが極端に短くて、この形でうまく花弁を閉じることが出来るのかと、考えてしまいました。
<チューリップ>の属名「Tulipa(トゥーリパ)」は、トルコでターバンを意味する「ツルバン」が語源です。
16世紀にトルコ在住の神聖ローマ帝国大使が<チューリップ>を見て、「これはなにか」と花の名前を現地のトルコ人に訊いたところ、トルコ人は花の形を訊かれたと勘違いして「ツルバン」と答え、これが<チューリップ>の名称となっています。
一般的なシェリーグラス形状の花姿でしたら、頭に巻くターバンとして十分な長さだと思いますが、この短いプロポーションでは、巻くのが難しそうです。
ラン科シラン属として、【シラン(紫蘭)】日本・中国・台湾原産の地生ランで、日向・日陰を問わず自生していますが、野生のモノは準絶滅危惧種に指定されています。
鉢植えなどで園芸店ではよく見かけますが、栽培された【シラン】の種子が飛散して逸出している場合もあり、本来の自生個体かの判断は難しいとされています。
花期は4~5月頃で、花は名称通り紅紫色をしており、30~50ミリ程度の大きさで、花茎の先端に数輪の蕾を付け、下側から順次開花させてゆきます。
花弁は細長く、あまり花弁を開くことのない感じで佇む姿は、葉の細さも相まってどこか寂しげな雰囲気を感じさせる花姿です。
園芸品種としては、花弁が白色の「シロバナシラン」や、葉に白い縁が入る「フクリンシラン」、花の先端に紫紅色が入る「口紅シラン」などが人気品種で、リップが本来は一輪に一枚ですが、三枚つく「三蝶咲きシラン」などが育成されています。
百花繚乱ということがありますが、正に<チューリップ>の世界かもしれません。
あちらこちらのお家の花壇に咲いている<チューリッ>の多彩な色には、感心するばかりです。
桃色の花弁に、白い斑紋の<チューリップ>
ユリの花弁のように、先が尖っている「ユリ咲き」の赤色の<チューリップ>
黄色い花弁に、赤色の絞り模様が入る<チューリップ>
赤い花弁に黄色のフリンジが入る、 「フリンジ咲き」 の<チューリップ>
それぞれに個性があり、見ていて飽きませんが、品種が多すぎて同定できないのは困りものです。
白い雲を背景にして、赤紅色の 【ハナズオウ】 と【ノムラモミジ】とが、枝が連なるように重なり、見事な色の配色を見せてくれています。
【ノムラモミジ】は、カエデ科カエデ属の落葉高木で、春から秋にかけて紫紅色の葉色をしており、葉の時期には常に紅葉しているのが特徴です。
【ノムラモミジ】は、江戸時代に改良された「イロハモミジ」の園芸品種ですが、他の樹木が新芽の緑葉を成長させる中、対照的な色合いで目立ちます。
このお家の住人さんは、花と葉の色合いを見越して庭木として植えられたのかなと、しばし見上げて色の饗宴を楽しんでおりました。
【フラサバソウ】は、 「オオイヌノフグリ」 よりも発芽時期が遅く、花期になっても子葉を残し、群生して咲いています。
「オオイヌノフグリ」と同じ、オオバコ科クワガタソウ属の越年草で、ヨーロッパ・アフリカが原産地ですが、いまでは帰化植物として広く日本に分布しており、別名「ツタバイヌノフグリ」です。
茎は基部で枝分れて、地を這うように広がり、10~20センチの茎を立ち上げます。
葉は互生し、3~5切れの切れ込みがある広楕円形でながさは1センチばかりで、全体的に軟毛が多く、特に<蕚片>には顕著に生えているのが特徴です。
花は淡青紫色で葉脇に咲かせ、花径は4~5ミリと小さくて目立つ花ではありません。
名称は、フランスの植物学者<フランシェ(Franchet)>と<サバティエ(Savatier)>を合わせた(Fra+Sava)から命名されており、日本の植物に関して多くの学名に両者の名前が出てきます。
開いた花弁の<チューリップ>を見ますと、やはりユリ科なんだという花姿です。
<チューリップ>に限りませんが、受粉を昆虫たちに手伝わせる代わりに、植物側は蜜を提供しているのですが、多くの園芸品種の<チューリップ>の基部には、蜜腺は退化してありません。
蝶はこのため、<チューリップ>に寄り付くことはなく、花粉を集めるハナバチやアブ類が受粉を媒介することになります。
写真は原種チューリップの仲間だとおもわれますが、花弁の基部に鮮やかな濃紫色の「蜜標」(ガイドマーク)が見て取れます。
色々な咲き方で目を楽しませてくれています<チューリップ>ですが、花弁の内側にも色違いの「蜜標」が見て取れ、面白い世界が広がっています。
生け垣の足元に、野生化している【セイヨウキランソウ】を見かけました。
シソ科キランソウ属、ヨーロッパ原産の園芸品種の多年草で、属としては世界中の熱帯・温帯地域に約50種が分布しています。
「キランソウ」は草丈が低いのですが、この種は20~30センチと大きく、すぐに区別が付きます。
根生葉はサジ型で柄があり、茎葉は対生してながさ3~5センチの卵形~楕円形で、縁には並状の鋸葉があります。花期の4~5月頃に、茎の上部に長い花穂を出し、葉脇から花径1~1,5センチの青紫色の唇弁花を多数咲かせます。
英名では属名の「アジュガ」と呼ばれており、花が段々状に折り重なるように咲きますので、別名「セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)」です。
房状に垂れ下がる「フジ」の花の色を、眺めることができる時期になりました。
マメ科フジ属のつる性落葉木本で、日本固有種として北海道を除く本州・四国・九州の山野などに繁殖しています。
正式には「ノダフジ(野田藤)」と呼ばれ、「フジ」の名所である大阪市福島区野田の地名に因み、植物学者の牧野富太郎がこの種を命名したのが由来です。
ブログル仲間の<mokomoko>さんが、 「鉢植えの藤」 をアップされていましが、正確な名称としては【ノダフジ】系の木立した<一才藤>と呼ばれる品種で、小ぶりな盆栽仕立てとして楽しめる品種です。
若木の段階から花を咲かせるところから、<一才藤>の名が付いています。
日本固有種として『万葉集』にも多く詠まれていますが、奈良にいる宮本武蔵を追いかけるお通が、藤棚の下で休憩する姿が描かれた吉川英治の描写が、凛とした花色と重なります。
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