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久しぶりに蜂植えで栽培されているキキョウ科キキョウ属の多年草【キキョウ(桔梗)】と巡り合いました。茎はまっすぐに伸びて高さ10~120cm、先端近くに直径5~7cmの花を1~10数輪咲かせます。根は太くまっすぐに伸びて、ニンジンを小ぶりにしたような形です。この太い根は漢方薬にも利用されます。写真の花は、草丈70㎝ほどありましたので、植木鉢までは取り込むことは、花姿が小さくなりますので、花茎全景は収めきれませんでした。
【キキョウ】は6月ごろから咲く、日本でも古くから 「秋の七草」 の一つとして親しまれている植物です。清々しい青紫色をしている星形の花で、日本でも古くから親しまれている植物です。
万葉の時代から観賞されていました。かなり早くから園芸品種が成立していたらしく、<貝原益軒>の『花譜』(1694年)に「紫白二色あり。(中略)八重もあり」と紹介されています。また、1年後に刊行された『花壇地錦抄』(1695年)には 絞り咲き や各種の八重咲き、「扇子桔梗」と名づけられた帯化茎のものなどが取り上げられています。
江戸時代には、現在は見ることのできない「緑色の八重咲き」や「濃い黄色」、花弁が基部深くまで切れ込んでそれぞれが外側に丸まってウサギの耳のような形になる「兎耳桔梗」、花弁が平皿のような形になる「紋桔梗」などのほか、現在も見られる 「桃色」 や「ウズキキョウ」、「早咲き」のものがあったと記録されています。
残念ながら、これらの多様な【キキョウ】の園芸品種は、その多くが明治の中ごろまでに絶えてしまいました。現在は矮性の小型で草丈10~20センチ程度の品種「アポイギキョウ」、葉がちりめん上になるひんぢゅ「ウズキキョウ」、5月から6月に咲き始める早生種「早生の五月雨」、袋咲き(花が最後まで開かない)「小町」のほか、「八重咲き」や「二重咲き」、またいくつかの色変わりがあるにすぎません。
梅雨の時期に開花を迎えますので、「ツユアオイ(梅雨葵)」とも呼ばれるアオイ科・ビロードアオイ属の【タチアオイ(立葵)】ですが、見事な桃色と黄色の八重咲きを久しぶりに見かけました。英名では「ホリホック」と呼ばれています。
当初は中国原産と考えられていましたが、現在はビロードアオイ属のトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種との雑種とする説が有力で、日本には、古くから薬用として渡来したといわれています。
花がきれいなので、園芸用に様々な品種改良がなされてきています。草丈は1~3mで茎は直立します。 花期は6~8月で、花は垂直に伸びた花茎の下から上に咲き上っていきます。ちょうど梅雨入りの頃に咲き始め、梅雨明けと共に花期が終わる(花茎の頭頂部まで開花が進む)ことになぞらえて、「ツユアオイ」という別名があります。
花は一重や八重のもあり、色は 赤色や写真の桃色、黄色をはじめ、白色、紫色、など多彩です。花の直径は品種にもよりますが大きなものでは10cmくらいあります。
キキョウ科ホタルブクロ属の【ホタルブクロ(蛍袋)】は、花好きのおばあちゃんの花 を始め、すでに登場していますが、みな栽培されている園芸品種としての登場でした。
今回、「メヒシバ」の群生の合間にぽつんと顔を見せている、草丈70センチほどの野生の白色の【ホタルブクロ】を見つけました。多年草として、人知れず咲いてきたのでしょうねぇ。
山間部では人里にも出現する野生植物でもあるようで、初夏から夏の前半にかけて釣り鐘形の花を茎に多数咲かせます。美しいので山野草として栽培されることも多いようで、花色として関東では 「赤紫色」 が、関西では「白色」が多いとのことです。
昼からの散歩で見かけましたアサガオです。開花している時間的に、おそらく「セイヨウアサガオ」の品種だと思います。絞り模様ですので「フライングハイ」という品種かもしれません。
植物学的には、「ソライロアサガオ(空色朝顔)」は、ヒルガオ科サツマイモ属の一年草です。園芸業界では「西洋朝顔(セイヨウアサガオ)」と呼ばれることが多いとおもいます。
「アメリカソライロアサガオ」とも呼ばれるように、種にはリゼルグ酸アミド(エルジン)を含み、南米のメキシコ先住民に幻覚剤として用いられてきています。
1つの花径に3~5花をつける西洋系のアサガオです。、花は短日開花性により暖かい地域で6月以降から霜のころまで咲き続けるようで、私の確認では、12月22日まで開花 していました。
先ほど紹介しました 27年目の「サボテン」 の左側に、チラリと写っている赤色の花がこのシュウカイドウ科・シュウカイドウ属(ベコニア属)の <球根ベゴニア>の【ファイヤークラッカー】です。
<球根ベゴニア> は、たくさんある「ベゴニア」のなかでも、「ボタン」や「ツバキ」のような豪華な最も華やかな園芸品種群でがアンデス山脈の1000~4000mの高地に自生する球根性の野生種をもとに交配育種されたため、一般に暑さに弱い植物です。
大きく分けて、太い茎が立ち上がるスタンドタイプと、柔らかい茎が垂れ下がるハンギングタイプとがあります。花が小輪で、花弁が細く、一重から半八重のハンギングタイプの品種は比較的暑さに強く、家庭で育てやすい品種です。
昼の時間が長いと花をつける長日植物なので、春から夏にかけて開花し、秋からの短日と低温にあって地上部が枯れ、休眠するサイクルをもっています。
写真でもわかるように、「ベゴニア」は、雄しべだけを持つ雄花と、雌しべだけを持つ雌花が同じ株に存在します。
プランター前面に花径1センチばかりの小さな花が咲き乱れていました。名札を見て、驚きました。なんとナデシコ科カスミソウ属の植物【カスミソウ】でした。【カスミソウ】といえば、花束などの脇役的に用いられる「白色」の花という印象が強く、このような彩り豊かな品種があるとは思っておりませんでした。
カスミソウ(ギプソフィラ)属の植物は、地中海沿岸からアジアにかけて、広く125種ほどが分布しているようです。日本へは、明治~大正初期にもたらされたようです。漢字では「霞草」。いくつも分かれた枝先に無数に小さな花がつき、その様子が、さながら春霞がかかったようだと見立てられ名づけられています。
そんな【カスミソウ】ですが、じつは2種類あるようで、本種のようにガーデニングで寄せ植えなどに使われるのは「一年草のカスミソウ」。花束などに用いられる「花屋さんのカスミソウ」は、正確に言うと「宿根カスミソウ」といいます。
和名も異なり、一年草のほうは「群撫子(ムレナデシコ)」といい、白色のほかに、淡い桃色の花があります。宿根カスミソウの和名は「花糸撫子(ハナイトナデシコ)」、「小米撫子(コゴメナデシコ)」。八重咲きの花が多く、切り花として、一年を通して流通しています。
こんもりと見事な形を形成した株に、花径3センチばかりの紫色の花が多数咲き誇っていました。見るからに園芸品種の【ペチュニア】だとわかるのですが、品種名までは判りません。和名では、【ツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)】と呼ばれています。
ナス科ペチュニア属の【ペチュニア】は、夏の寄せ植えの素材として人気のある草花です。剪定を上手にすると、枝分かれしてたくさんの花を咲かせるので、ハンギングやコンテナ栽培にも適しています。
【ペチュニア】は色幅も豊富で多花性。一重や八重咲きなど咲き方も様々あり、花の大きさも大輪から小輪と様々です。品種数も数百品種以上あり、毎年新品種が発売されています。
【ペチュニア】は開花期間が3月~11月ととても長く、現産地の南米では多年草ですが、寒さに弱いため日本では一年草扱いとなります。
【ペチュニア】の語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。
道路わきの排水溝にびっしりと繁殖しています小さな花の 【ツタバウンラン】 と、写真中央部に3本の花茎を伸ばし茎先に総状花序として小花を数個咲かせています 【マツバウンラン】 が、仲良く共存していました。
「ウンラン(海蘭)」に花の形が似ているということで共に、「ウンラン(海蘭)」という名が付けられていますが、【ツタバウンラン(蔦葉海蘭)】は、オオバコ科 キンギョソウ連ツタバウンラン属に分類され、【マツバウンラン(松葉海蘭)】 は、オオバコ科キンギョソウ連 マツバウンラン属と、属が違います。
ちなみに、「ウンラン(海蘭)」(学名:Linaria japonica)は、オオバコ科キンギョソウ連ウンラン属に分類され、花期は8月~9月とし、日本全国の海岸の砂地を中心として咲いていますので、(海蘭)です。
2年ほど前に道路端で何本か見つけました北アメリカ原産の 【オオキンケイギク(大金鶏菊)】 ですが、「特定外来生物」に指定されていますので、その後が気になっていましたが、旺盛な繁殖力で見つけた場所のあたり一面に咲き誇っていました。
繁殖力が強く、荒地でも生育できるため、緑化などに利用されてきました。河川敷や道端の一面を美しい黄色の花々で彩る本種は、緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれた[のですが、「カワラナデシコ」 などの在来種に悪影響を与える恐れが指摘され、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されています。また、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定されてもいます。
種子生産量は1平方メートルあたり3000-5000粒といわれているだけあって、この先も増え続けるとなると、きれいな花だとばかり、言ってられない現状のようです。
「ナンジャモンジャの木」とは、見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称であり、、特定の植物の種名ではありません。【ヒトツバタゴ】を指すことが多いようですが、他の樹種「ニレ」、「イヌザクラ」、「ボダイジュ」など様々の場合もあるようです。
【ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ・一つ葉田子)】はモクセイ科ヒトツバタゴ属の一種で、同じモクセイ科のトネリコ(別名「タゴ」)に似ており、トネリコが複葉であるのに対し、本種は小葉を持たない単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名が付けられています。
花期は5月頃で、新枝の枝先に10cm程度円錐形に集散花序をつけます。花冠は深く4裂しています。雌雄異株ですが、雌花のみをつける株は存在せず、雄花をつける株と、両性花をつける株がある雄株・両性花異株です。花は弱々しく、簡単に風で飛び散ってしまうため観賞期間は限られます。
秋に、直径1cm程度の楕円形の黒紫色の果実を実らせます。できる実は、「ネズミモチ」 や 「イボタノキ」 に似ており、表面に粉を吹くのが特徴です。
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