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花瓶に生けられていましたキク科コスモス属の【コスモス】です。花の印象は、<アキザクラ(秋桜)>とも言われるように、柔らかな茎が風になびき、花色は桃色系が多いようですが、赤や白、薄黄色もあるようです。何より、花弁は薄く可憐な印象です。
この【コスモス】は、力強さを感じさせてくれる花姿で、花弁に白色の模様が入る<あかつき>という品種のようです。
<チョコレートコスモス>という品種の色合いにも驚かされましたが、同じ名称でも随分と印象が違うのには、戸惑わされます。
【デルフィニウム】は、秋撒きで初夏に開花だと思いますが、プランターの隅で、ひっそりと小さな花を咲かせていました。
キンポウゲ科デルフィニウム属の【デルフィニウム】には、長い花穂が華やかな「エラータム系」と、きゃしゃな草姿に花をちらちらと咲かせる「シネンセ系」、さらに両者の中間的なタイプである「ベラドンナ系」が代表的な品種です。
野生種は、冷涼で、雪解け水が流れ込む高地の草原湿地に自生します。本来は宿根草であるものの、日本では高温多湿の夏を乗り切ることができずに枯れてしまうことが多く、園芸的には一年草として扱われています。
手入れもされていない野草の生い茂る法面に、突然姿を現しました桃色の<バラ>に驚きました。
車内からの撮影で、近くから観察していませんので、品種の同定まではできません。
桃色系の<バラ>ということで、有名どころでは【クイーン・エリザベス】や【プリンス・ドゥ・モナコ】などが思い浮かぶのですが、どちらにしても不自然な場所での出現は〈謎〉のままで終わりそうです。
4回目の登場となりました【ニチニチソウ】ですが、プランター一面に花を元気に咲かせていましたので、おもわず引き寄せられました。
【ニチニチソウ】には矮性、高性、這い性の3タイプがあり、近年は花形の改良が進み、「風車咲き」や「フリンジ咲き」なども流通しています。いずれもあまり土質を選ばず、高温と日照を好む乾燥に強い丈夫な植物なので、夏の花壇には欠かせない存在です。
ニチニチソウ属の植物は8種が知られており、それらのうちの7種が、アフリカのマダガスカルに分布しています。現在の品種群は、マダガスカル原産の「ロゼウス」を中心に改良されたものです。
江戸時代から古典園芸植物としてヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物【アサガオ(朝顔)】の品種改良としての<変化朝顔>は、人気のようです。
近年もいろいろと品種改良が行われているようで、前回には「曜白」を取り上げています。
今回は、花弁のふちが白く<覆輪>として模様の入る【アサガオ】を見つけました。覆輪も程度によって普通の覆輪、糸覆輪、爪覆輪、深覆輪のように呼ばれているようです。
優性変異であり、F1(=雑種第一代)は弱い覆輪として出ます。色々な修飾遺伝子が知られており、それらとの相互作用で色々な模様を生み出すようで、また観察する範囲が増えました。
道路わきの法面に、野草に交じってユリ科ユリ属の【オニユリ(鬼百合)】が自生していました。
日本では北海道から九州の平地から低山で普通に見られ、一説には中国から食用として渡来したものが野生化し、現在では日本各地に見られるようです。
草丈は1~2m程となる大型のユリです。葉は互生し、小さめの披針形で先端はゆるく尖ります。茎は紫褐色で細かい斑点が見られます。花季は7月から8月で、花弁はオレンジ色、濃褐色で暗紫色の斑点があります。花弁は強く反りかえり、種子は作りませんが、葉の付け根に暗紫色の「ムカゴ」を作ります。鱗茎は「ヤマユリ」と同様、ユリ根として食用となります。
移動中の車窓から見つけました、コンクリート塀の足元で咲いていましたキク科の【ルドベキア】です。
遠目では黄色い花の「ミニヒマワリ」かなとも思えたのですが、舌状花のグラデーションの色合いで【ルドベキア】だと直感しました。繁殖力旺盛な植物として、仲間の「オオハンゴンソウ」は今では各地で野生化、2005年に制定さtれた「特定外来生物」に指定されていますので、この花もこぼれタネでの繁殖力旺盛な植物なのかもしれません。
主な開花期は夏~秋ですが、早いものでは梅雨頃から花を咲かせます。基本の花色はオレンジや黄色(中心付近がえんじ色で周りが黄色くなる2色咲きのものなどもあります)で色幅自体はさほど多くありませんが、小輪種や大輪種、一重咲きや八重咲きなどもあわせると花姿はバラエティーに富んでいます。
キンポウゲ科 /クリスマスローズ属(ヘレボルス属)【クリスマスローズ】という名称ですので、寒い時期に開花しているイメージがありますが、いまだ元気に咲いている緑色の八重咲きを見かけました。
日本の園芸業界ではヘレボルス属を全てひとくくりに【クリスマスローズ】と呼んでいるようですが、本来の【クリスマスローズ】はクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名称です。
八重咲きとしましたが、花に見える部分は、植物学上では「花」ではなく「萼片」という部分です。そのため、花びらのように色あせることなく、鑑賞期間が比較的長くなるようです。ただし、本来の花弁も蜜腺として残り、これが大きく発達したものを選別した品種も出ているようです。
南米原産のナス科ペチュニア属の【ペチュニア】は、赤・白・青と多彩な園芸品種がありますが、プランターで育てられている中で、特徴ある【ペチュニア】を見つけましたが、品種名まではわかりません。
原罪では、南アメリカに自生する「ペチュニア・アキシラリス」、「ペチュニア・インテグリフォリア」をもとに、ヨーロッパやアメリカで品種改良が進み、多様な品種がつくり出されました。1931年(昭和6年)には世界に先駆けて日本の種苗会社「サカタのタネ」が、「八重咲き品種」の商業化に成功し、注目を集めました。
【ペチュニア】はサントリーが日本の気候に適応できるよう、品種改良した「サフィニア」を出してから、人気が高まり、園芸各社で品種改良の競争が進み、一層の多様性を深めています。現在では、特に日本において、品種改良の競争がもっとも激しいと言われる種だけに、品種の同定は簡単ではなくなりましたが、特徴ある花弁の網目模様だけに、特定できることを期待しています。
ラン科セッコク属の【デンドロビューム】も種々の品種〈(6)ミカエラ・(5)スペキオ・キンギアヌム・(4)フォーミディブル・(3)ルナワールド・(2)イエローソングキャンディ・(1)リバティースマイル:ホホエミ〉などをアップしてきましたが、我が家の玄関先の【デンドロビューム】の登場はありませんでした。何とか品種名までと思いながらそのままになっていましたが、今年も元気に花をつけています。
通常、【デンドロビューム】と呼ばれているものは、園芸種の洋ランとして栽培されているものに限られています。
東南アジアを中心に世界各地に広く分布している多年草。原種が1000以上あると言われ、その色や形、特徴も多岐にわたります。野生では主として樹上に着生していますが、品種数が多く、鉢植えで育てる愛好家も多い蘭です。
特徴は、茎が多肉の棒状になることで、そこから節ごとに数枚の葉を並べる。花は、蘭の花として、比較的特徴の少ない形で、唇弁は他の弁より丸くて大きいだけで、特に目立った特徴はありません。花は茎の節、葉腋から出て単独か束生状、あるいは総状花序を構成しています。
多くの改良品種や交配品種があり、観賞用として出回っているものの多くは花が茎の節ごとに短い柄の先に少数ずつつく「ノビル系」、茎の先端から長い穂状に花序を伸ばす「ファレノプシス系」で、この2つが主流です。
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